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ゴーストハント寝取られ

「ナルー、時間だからあたし先に帰るね」
新しい論文の執筆に夢中になっていたナルはアルバイトの谷山麻衣の声に顔を上げた。
ここは渋谷サイキック・リサーチ。イギリスにある心霊研究の権威『Society of Psychical Research』の分室で、超心理学的な見地から心霊現象を解析するのがここの目的だ。
ナルはここの所長で、バイトで調査員の谷山麻衣は彼の恋人だ。
ナルと麻衣が付き合うようになって三年が過ぎた。知り合ったのは彼女が高校生のときだから単純な付き合いだけでいったらもう六年にもなる。
麻衣が大学に入学した直後に想いを告げられ、彼女を密かに憎からず思っていたナルは告白を受け入れた。
もともと男女を問わず人と付き合うのが苦手なナルだったが、麻衣だけは死んだ兄に似ていた為か特別だった。
彼女の前でだけは取り繕うことなく物を言うことが出来たし、素のままの自分をさらけ出せた。
どちらも自分を譲らない性格のせいで彼女とはいつも喧嘩のようなやり取りになってしまうが、麻衣の事は本当に大切に思っていた。それはきっと麻衣も分かってくれているはずだ。
仕事が終わり事務所を閉めようと戸締りをしていた中、ナルは給湯室に麻衣のハンカチが置いてあるのに気付いた。
それは付き合い始めの頃にナルが誕生日プレゼントとして初めて麻衣に贈った物で、それを受取った時の「ありがとう、大切にするね」と言った麻衣のとても嬉しそうな笑顔をナルは今でも脳裏に思い描く事が出来る。ナルはそれを思い出し温かい気持ちにひたる。
そういえば、とナルは不意に今日が麻衣の誕生日である事を思い出す。昼間、滝川たちが麻衣を祝いに訪れていたではないか。
ケーキでも買って麻衣の部屋に行くついでにハンカチも届けてやろうとそれを掴んだ瞬間、“それ”は起こった。
  サイコメトリ、ナルが持つ特殊能力の一つだ。物体に触れる事でそれに残る人間の残留思念をトレースする。
ナルはとても優秀でその人間に同化してまるで自分の事のように再体験する事が出来る。もっとも優秀すぎて触れただけで望まないのにそれを行ってしまう事もある。今回もそのケースだ。
意識をシャットダウンしよう  そう思った矢先、目の前にどこかで見た事のある男の顔が映った。
確か麻衣に大学の友人だと紹介された事のある人物だ。名前は覚えていない。今風の服に身を包んだその男はどこがというわけでもないが醸し出す雰囲気がなんとなく兄に似ているような気がした。
場所は何度も行った事のある麻衣の部屋。そこで麻衣はその男とキスをしようとしていた。


  やめろ!!
ナルは思わず心の中で叫んだが、今ナルが見ているのは既に過去の出来事で二人の行為を止めるのには何の役にも立たなかった。
ナルは今麻衣と同調していた。そして麻衣の心は何らためらうことなくむしろ進んで男の唇を求めた。
二人は貪るようにお互いの口を吸いあい舌を絡めあった。まるで恋人同士のような甘く激しい口付けにナルはショックを受け同調を解こうとするのも忘れていた。
離れた男の口から垂れる銀色の糸が情交の激しさを表していた。
「……もう、おっきくなってるね」
麻衣が少し恥ずかしそうに男のズボンに手を伸ばす。どうやら男との逢瀬はこれが初めてではないようだ。考えた事もなかった麻衣の背信行為にナルは意識をシンクロさせたまま衝撃を受ける。
「ね、あたしにさせて」
上目遣いで男を見上げ微笑むと麻衣は男の物を取り出して愛撫をし出した。自分以外の男のペニスに愛しげに舌を這わせる麻衣にナルは同化した意識の中で呆然とする。
ナルは麻衣にあまりフェラチオなどさせなかった。自身の特殊能力のせいで人との接触を極端に嫌うナルにとってそれはなんとなく汚らわしい行為のように思われて麻衣に言われても敬遠していた。
性にも積極的なのは麻衣の方でどちらかというとナルは淡白だった。そのせいだろうか、こんな事になったのは……。
ナルが意識を遮断しようとしないので二人の行為は続く。
「おれもしてやるよ」
男はいやらしい口調でそう言うと体勢を変えて麻衣の下半身に顔をうずめた。ピチャピチャと濡れた水音が麻衣の足の間から響き麻衣は快感に身悶える。
「あっ、ああーん……はぁはぁ、きもちーよぉ」
「谷山、口がお留守になってるぞ」
「はっ…だって、いいのぉ……ああん、そこいいー、ん……ふぅ……」
男の舌が麻衣の陰部を舐め回し敏感な肉の突起をねぶる。負けず嫌いの麻衣は対抗するように必死で男の陰茎に吸い付きほお張る。激しい攻防戦の末、二人は同時にイッた。
絶頂に達した麻衣の秘唇からは愛液が迸り、麻衣の口の中に男の精液が勢いよく吐き出される。喉の奥まで突き入れられた肉棒にむせ返りそうになりながらも麻衣は男の精子を一滴残らず飲み干そうと嚥下する。
「ん……こぼしちゃった、ごめんね」
幼さの残る顔を喜悦に歪ませる。麻衣の口の端から飲みきれなかった精液が伝うのを男はテーブルの上にあった布切れで拭う。赤い糸で麻衣のイニシャルを刺繍されたそれはナルが麻衣に贈った“あの”ハンカチだった。

「あたしもう我慢できないよ。早く入れてぇ」
絶頂の興奮も冷め切らないまま麻衣は己の膣口を指で押し広げて男を誘った。中からはみ出した麻衣の肉襞が真っ赤に充血して男の蹂躙を待ち望んでいる。男の物は一度射精した程度では萎えることなく再び上を向き張り詰めていた。
男は性器を麻衣の秘裂にあてがうとゆっくりと上下に動かす。擦るたびにべとついた白い液体がまとわりついていやらしい光景が繰り広げられる。
「あ……ん、焦らさないでよ……早くぅ」
「やらしいなぁ、谷山は。彼氏に申し訳ないと思わないのかよ」
「いーの、いーの。ナルは研究さえしてれば満足なんだもん。あたしの事はどうでもいいんだから。お互い様だよ」
「信じられない男だな。こんなエロくて可愛い彼女放っておくなんてさ」
男に慈しむように頬をなでられ、麻衣の気持ちが高揚する。全く罪悪感を感じていないらしい麻衣にナルはくらくらとめまいがした。
「ナルはそんなこと言ってくれないし。あたしに全然興味ないの。どっちかっていうと煩わしいみたい」
そんな事はない!!  ナルは反論したかったががくがくと唇が震えただけでそれは言葉にならなかった。いつの間にこんなに心が離れてしまっていたのだろう。麻衣の心の中にあるのは目の前の男への恋情だけで自分のことはまるで忘却の彼方だ。
「冷血人間だもんな。一度見た事あるけどきれいな顔してるだけで血の通わない人形みたいだったな。谷山、なんであんな奴と付き合ってんの?」
「んー、わかんない。気の迷いってやつ? あたしどうかしてたの」
二人の会話を追認しながらナルは背筋が冷たくなるのを感じた。もともと白い顔からはもはや血の気が感じられなかった。
「そんなことよりも、ね?」
麻衣が媚びるような口調で再び男の物をねだる。男は今度は素直に麻衣の望むものを与えてやった。一気に突き入れられ麻衣は叫んで体を仰け反らせる。
「ふ、ぁああーーーん!」
そのまま男は序盤からハイペースで麻衣を犯していく。激しい突き上げに麻衣の口からは切れ切れに甲高い嬌声が上がる。
「あっあっあっ、おっきくて……すごぉい……もっと…めちゃくちゃにかき回してぇ」
麻衣がどんな表情をしているかナルには分からなかったが、彼女が自分との情事でこのような声を上げるのはついぞ聞いた事がない。
「……谷山、おれと彼氏のエッチどっちがいい?」
男が口元をゆがめて問いかけてきた。
「はぁっ……そんなの…比べ物にもならないよぉ………あたし、ナルなんかじゃ満足できないもん………ああん…おっぱいもいじってぇ」
麻衣は甘えた声を出すと男の腰に足を絡め欲望のままに腰を動かす。怒りと屈辱とでナルのプライドはずたずただった。
「ああっ、いっちゃう……あたし、いっちゃうよぉ……」
「くうっ、おれも……なぁ、谷山。どうしてほしい?」
「なかに……中に出してほしいの……あたしの中、いっぱいにしてぇ…」
麻衣のセリフにナルは卒倒しそうになる。ナルは安全の為に彼女とのSEXでは常にゴムを着用していた。まだ学生の麻衣を妊娠させるわけにはいかない。生でなど考えた事もなかった。
「すきだなぁ、谷山は。いくぞっ…受け止めろよ」
「あっ、あぁっ、あついぃーー……中に、いっぱい出てるよぉ、はぁああーーー!」
麻衣は絶叫し男をより深く受け入れるために足を広げた。張り裂けんばかりに膨れ上がったものが麻衣の奥深くまでを占有し、受け止めきれず放出された粘液は蠕動する胎内を逆流する。
麻衣が男にしがみつき足先までピンと糸を張ったみたいに体を反り返らせる。男は小刻みに痙攣する麻衣の肩を優しく抱くと軽く彼女の額にキスをしてやった。絶頂の余韻に酔いしれながら睦みあう二人に対し、ナルの意識は絶望し深淵に堕ちていくようだった。


男の物が引き抜かれだらしなく広がった麻衣の陰門からはねばついた液体がこぼれ落ちる。けだるい陶酔感に包まれ横たわる麻衣の髪を男が優しく撫でる。
「谷山、いいかげん彼氏と別れておれと付き合おうぜ」
「うーん、もう少し…卒業して就職するまで待って。そうしたら今のバイトやめられるから。同じ職場で別れる別れないってきまずいし」
「そっか、今のとこ給料はいいんだもんな」
身寄りのない麻衣の境遇に同情して破格の条件で今のバイトに誘ったのは自分だ。彼女が望むなら卒業後もそのまま受け入れる用意もあった。
「もしかしてまだ彼氏に未練ある?」
「それはないよぉ。なんていうのかな、ナルってすごい人なのは分かるけどなんだかあたしたちとは見てるものが違うんだよね。一緒にいると疲れちゃう」
何気ない麻衣の一言がずしりとナルの心に突き刺さる。
淡々と語る麻衣の心中には既にナルの居場所はない。あるのは鬱積と少しの憐憫の情だけだった。なすすべのない過去の残滓を前にナルは絶望と悲しみに立ち尽くすより他なかった。
二人は楽しそうに日常の些細な出来事について語り合う。あの教授は腹が立つ、今日の昼ご飯はおいしかっただの、流行りの歌手の新曲がどうの、そのどれもナルにとってはあまり意味のない下らない事だった。きっと自分だったらうるさいと一蹴している事だろう。
だから麻衣はこの男を選んだのだろうか。問いかけても答えは返ってこない。
男の手が麻衣の顔にかかり二人は見つめ合うと再び体を重ねた。ナルはこれ以上の拷問に耐え切れず意識をカットした。


元の薄暗い給湯室に戻ってもしばらくの間ナルは激しい虚脱感に囚われて動く事が出来なかった。心は凍てついて脳と神経が上手く繋がらない。
「ナル。どうしたんです、一体……?」
その声にやっとナルは正気に戻る。リンが呆気に取られた顔で自分を見つめていた。
我に返ると、ナルは自分が泣いているのに気付いた。不審な表情のリンに「なんでもない」と言って涙を拭おうとして手元のハンカチを思い出す。かっとなって捨ててしまおうとしたが、よくよく思い返して元の場所に置き直す。
彼女にとって自分は何だったのだろう。元々麻衣は兄が好きだと言っていた。自分は所詮兄の代用品に過ぎなかったのだろうか。
こんな形で彼女の心変わりを知ってしまい、それでもなお彼女を失いたくないと思っている自分の未練がみじめだった。
麻衣の気持ちの変化にも彼女が他の男と通じていた事のも全く気付かなかった自分が滑稽で、何よりも麻衣の裏切りが悲しくて仕方なかった。
明日麻衣が何でもないような顔をして事務所にやってきても、きっと自分は受け入れてしまうのだろう。
苦い思いを噛み締めながら鉛のように重い体を引きずってナルは事務所の鍵をかけた。

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