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その男、昏睡中につき(15 最終章)

俺は英子の部屋でこの夏から今日までの出来事を順を追って説明された。 話を聞きながら自分の顔が青ざめていくのを感じた。 冷や汗も流れているのが分かる。 俺は、つい先ほどまで信じていた山本が英子をレイプしたということが信じられなかった。 そ、そんな、親友だと思っていた山本が英子をレイプした・・・...

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その男、昏睡中につき(14)

月曜日、英子は約束の時間に最寄の駅についた。 山本は駅のホームで英子の事を待っていた。 よほど待ち遠しかったのだろう。 山本の実家のある地方は英子が思っていたよりも寒かった。 こんなに寒いとは思わなかった・・・...

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その男、昏睡中につき(13)

添付画像を見るたびに英子は吐き気をもよおした。 一体、山本はいつ、この画像を撮ったのだろうか? 特に、その画像を公開するとか誰かに見せるというような脅迫はしてはこなかった。 山本は何を考えているのか理解できなくなった。...

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その男、昏睡中につき(12)

---------------------------------ここで再び回想シーンに戻ります。 ---------------------------------「えっ英子ちゃん・・・いいの?」 「・・・」英子はだまって何も答えなかった。 山本は英子が黙って返事をしないので英子の事をベッドにそっと寝かせた。 「・・・」英子はもう一言も言葉を発しなかった。 「はぁはぁ・・・」山本の息遣いは荒くなっていた。 「もういい・・・」英子の心の中ではこの言葉が何度も何度も繰り...

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その男、昏睡中につき(11)

ここからは回想ではなく英子の口から聞かされたところをそのまま書いていこうと思います。 俺は英子の部屋にいた。 俺の目の前には英子がいる。 いつのまにか、少々やつれた雰囲気だ。 頬もこけて、体も一回り小さくなったような気がした。 それは尾羽打ち枯らした英子の雰囲気がそう感じさせているだけかもしれなかった。 健康的なイメージだった英子がなんだか不健康そうな女に変わっていたので驚いた。...

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その男、昏睡中につき(10)

英子が有線に気を取られているうちにいつのまにか山本はシャワーを終えていた。 この時の英子の格好はまだ、からだにバスタオルを巻いていたが、タオルの下は 水着のままだった。...

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その男、昏睡中につき(9)

車内の雰囲気は重苦しいものに変わっていた。 英子は手持ち無沙汰であった。 「息苦しい・・・」英子はこの雰囲気に押しつぶされそうになっていた。 ふとクーラーの吹き出し口のカップホルダーに気がついた。 そこにはお茶があった。 「息苦しい・・・」のどもカラカラになっていた。...

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その男、昏睡中につき(8)

----- いつしか、俺の気持ちはあの頃へと飛んでいた。あの別荘へと・・・ ----- 「なぁ、落ち着けよ、ちょっと待ってくれよ」 俺は血が出ている鼻を右手で押さえながら山本と英子の前に立ちふさがった。...

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その男、昏睡中につき(7)

初冬にもなれば学校に行く機会も減り、また、就職先での行事なども始まっていた。 俺も、就職先の現場訪問や簡単な説明会などがあった。 俺は、できるかぎりの時間を村上と過ごした。授業がなくても学校に行き教授の研究室や 図書館で勉強をしたり学校の近くのドトールなどで将来の事を語り合ったりしていた。...

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その男、昏睡中につき(6)

俺は堕胎の事が気になって、村上の話に集中できなかった。 いつのまにか、村上の中のおれのちんちんは柔らかくなりだしていた。 堕胎の事を考えていたら萎えてきたようだった。...

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その男、昏睡中につき(5)

村上は、Hに集中できない俺にはおかまいなしに再び俺のモノを口に含んだ。 「あっ、さっきしてたままだから拭いてないよ」 「んぐっ、大丈夫、自分のだし、気にしないで」 「あっ、気持ちいい・・・」 何度されても村上のフェラは絶品だった。 あれだけの経験をしていればそれも当然か・・・そう思うとまた鬱が入った。...

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その男、昏睡中につき(4)

俺は、質問はそのくらいで、今は村上をエクスタシーに導く事に専念した。 「いってもいいよ」 俺は村上をぎゅっと抱きしめるとそうつぶやいた。 村上も俺にしがみついて腰を激しく前後に振った。 村上は白目をむいて息遣いも胸の鼓動も激しくなった。 「あぁぁぁ」 村上はせつなげな声をあげると静かに俺の体に体重をあずけた。...

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その男、昏睡中につき(3)

しばらくして、俺は以前のようにとは行かないが山本と次第に言葉を交わすようになった。 奴は相変わらず自主研究会は欠席していた。 「お前、あんまり自主研欠席ばっかしてっと教授ににらまれるぞ」 「余計なお世話なんだよ。ちっと口をきくようになったからって軽口たたくなよ」 「すまん・・・」 山本との関係はこんな感じだった。 俺は必至に打ち解けようとしたが奴はそうではないようだ。 それも当然といえば当然なのだが。...

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その男、昏睡中につき(2)

俺は村上と約束の日に会ってヴィトンのバッグではなくて 伊勢丹でコムサ・デ・モードのスーツとワンピースを買わされた。 金額的には10万円程度だった。ヴィトンのバッグよりは安上がりだと思った。...

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その男、昏睡中につき(1)

俺は英子と一緒に海水浴をしたいと思い、ある計画をたてました。 山本と2人で別荘で過ごすと父には言い、俺と英子と山本と村上の 4人で行こうと思いました。 寝室は2つあるので俺と英子、山本と村上で寝ればいいや、と。 山本に相談した結果あっさりとOKしてくれました。 夏休み、俺は父の別荘で4人で2泊3日の宿泊を計画し、 山本の協力のおかげで実行する事ができました。 一体そこで何が起きたのか・・・...

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