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指輪は僕を裏切らない

 俺の彼女の美紀とは大学のサークルで知り合い、俺の方から告白して付き合い始めた。学年で言えば美紀は2個下で、付き合い始めたときは俺が3年、美紀が1年生だった。
美紀はおっとりとした感じに見える女の子だったが、話してみるとけっこうしっかりと自分を持っていることがわかった。俺は美紀と付き合いを深めるにつれ、告白する前よりももっと美紀のことを好きになっている自分に気づいた。

俺と付き合い始めた頃、美紀はまだ処女だった。俺も経験は豊富ではなかったが、知っている限りの知識で美紀を喜ばせるようにがんばり、そして付き合い始めてから一ヶ月、俺達は結ばれた。

二人とも実家を離れたアパート暮らしだったために、いつの間にやら半同棲生活を送るようになり、エッチなことも人並みか、それ以上にやってきたつもりだ。

しかし、俺が卒業し、少し離れた町に就職してしまったために、遠距離恋愛ということになってしまった。とは言っても、車で飛ばせば3時間くらいの場所だったので、会いたいと思えばいつでも会える。俺は卒業のときにプロポーズをし、美紀が大学を卒業したら結婚をしよう、と約束していた。

遠距離になって約1年ほどがたった。俺の仕事がけっこう忙しくて、月に1、2度会えたらいい方だったが、メールや電話の連絡はお互いにわりとマメに取り合い、俺はなんの心配もしてなかった。

美紀の誕生日が近づいていた。去年の誕生日はちょうど休日前だったので、二人でゆっくりと過ごせたのだが、今年はそうはいかなかった。美紀は夜だけでも来て欲しいと言っていたが、俺は仕事を理由に断った。代わりに次の休みには美紀の好きなものを何でもプレゼントする、ということで話をつけていた。

しかしそれは嘘で、俺は美紀の誕生日の夜にこっそりと会いに行くことを考えていた。もちろんプレゼントも用意していた。卒業のときには貧乏だったために買えなかった婚約指輪を、誕生日プレゼントとして渡すつもりだった。

そして美紀の誕生日が来た。仕事を早々に切り上げ、定時と同時に会社を出て車に飛び乗った。何度も通った道を駆け抜ける。といっても、帰宅ラッシュに巻き込まれて思うように車は進まない。イライラが募るが、これから美紀のびっくりした、そしてたぶん喜んだ顔を見れるということを考えると自然と顔がにやけてきた。

渋滞のためにいつもよりも少し時間がかかった。3時間半ほどで、俺は何度も通い、そして半同棲していた見慣れた美紀のアパートの前までたどり着いた。時刻は午後9時半過ぎ。アパートの裏手から部屋を見てみると、明かりが付いている。誕生日なのにひとりで過ごしているんだろうかと考えると、嘘をついたことが少し後ろめたく感じられた。しかしそれもこれも、美紀の喜んだ顔を見るためだ。

そう思い玄関に回ろうと思ったそのときだった。美紀の部屋のカーテンが少し揺れ、そこに誰かの人影が見えたのだ。美紀か、と思ったが明らかに違う。それはどう見ても男の影だった。

俺は想像だにしてなかった展開に心臓をつかみ上げられたようなショックを受けた。まさか美紀が、俺以外の男を部屋に上げているなんて。

いや、まてよ、ひょっとしたらサークルか研究室の仲間が何人か集まって誕生日パーティをやっているのかもしれない。いやきっとそうだ。さっき見えた男はその中の一人に違いない。

そう自分に言い聞かせ、どうにか気持ちを落ち着けようと試みたが、不安はどんどん大きな渦となって俺を飲み込もうとしていた。

ともかく確かめてみるしかない。いや、ここは美紀を信じるしかない。そう考え、俺は重い脚を引きずって玄関に回った。

見慣れたアパートのドア。しかしこのドアをこれだけ近寄りがたいと感じることはいままでになかった。それはまるで俺の接近を拒むかのようにそこに立ちはだかっている。しかしここで引き返す勇気さえ、俺にはなかった。

なすすべもなくドアの前に立つ。すると、置くから何かが聞こえてきた。泣くような、悲鳴のような声。俺は鼻の頭に嫌な汗をかきながら、ドアに耳を近づけていった。

「はっ、あっ・・・・・・」

か細いが、それは間違いなく美紀の声だった。しかも、俺以外には絶対に聞かせることはないと確信していた喘ぎ声に違いなかった。

全身の毛が逆立つような感覚。体に力が入らないが、体中を何か得体の知れない熱く不快なものが駆け巡るような感覚。腹の底に、怒りやら憎しみやら恐怖やら悲しみやら、ありとあらゆる感情がどろどろと固まり、広がっては全身に溶け出していくような、耐え難い感覚。

もはや疑うべくもなかった。俺が信じて止まなかった女は、今この部屋の中で、俺以外の誰かに喘ぎ声を上げさせられている。俺は身動きできないまま、ただ耳をそばだてることしかできなかった。やがて喘ぎ声が止んだ。と思ったのもつかの間、今度は「ぱん、ぱん」という規則的な音とともに、さっきよりも激しい美紀の喘ぎ声が聞こえてきた。

「あっ、いい!・・・・・・気持ちいいよ小谷君!!」

小谷!その名前には聞き覚えがあった。確か俺が卒業するのと入れ替わりにサークルに入ってきた後輩の中にそんな名前の奴がいると聞いていた。けっこうかっこいい、と美紀が話していたのを覚えている。そのときは聞き流していた。美紀は普段からかっこいい男を見かけると思ったままを口に出して言っていたし、たとえいい男がいたとしても、俺を裏切るような行為をするとは思っていなかった。しかし、あのときの小谷が今、俺の美紀に腰を打ち付けているに違いなかった。

どうしていいのかわからなかった。絶望感と激しい怒り。中に入っていって二人を刺し殺してやろうか、とか、このまま黙って家に帰り、美紀との関係を絶ってしまおうか、とか。しかし度胸もない俺にはどれもできるはずがなかった。せいぜいここで怒鳴り込んで行って相手の男をぶん殴る、ぐらいしかできないだろう。しかし、そこで美紀が相手の男をかばったらどうする。俺を捨ててその男を取るとしたら・・・・・・。

俺は我ながら情けないことにそんなことを考えてしまっていた。婚約をしたといっても口約束でしかないし、俺と別れても美紀には小谷がいる。俺との縁を切って小谷を選ぶ、という可能性もなくはない。そんなことは耐えられない。

心臓がバクバクと高鳴り、両腕は行き場をなくしてただドアにすがっていた。耳にはドア越しに聞こえてくる美紀の喘ぎ声が飛び込んでくる。入っていくことも立ち去ることもできず、二人が事を終えるまで俺はこうやっているしかないのか・・・・・・。

そのとき、俺はひらめいた!美紀から別れを切り出されることもなく、そして二人に対して俺のこのやり場のない憤りをぶつけることのできる方法を!

そのとき俺は、きっとものすごく歪んだ笑みを浮かべていたに違いない。俺はポケットから美紀の部屋の合鍵を出し、音を立てないように静かに鍵を開けた。ドアを開けると、さっきよりもはっきりと、美紀の声とパンパンという音が聞こえてくる。気が狂いそうになりながらも俺は冷静に静かにドアを閉め、鍵をかけ直した。お泊り用の手荷物を玄関に置き、その中を探って買ったばかりのデジタルビデオを取り出す。美紀との想い出を撮ろうと思って買ったビデオだった。まさかこんなことに使うことになろうとは・・・・・・。

ワンルームの美紀のアパートは玄関から短い廊下が伸び、その右手に風呂とトイレ、その奥にある扉の向こうに、キッチンつきの8畳の部屋がある。扉は閉まっていて、俺が入ってきているのは見えていない。そもそも、ベッドは部屋の入り口の脇にあって、玄関からは見えないようになっているはずだ。

俺は足音を忍ばせて奥へと進む。さっきとは違う意味も込めて心臓が高鳴る。相変わらず不快な感覚が全身を駆け巡っているが、俺の顔は引きつった笑みを浮かべている。ビデオの電源を入れる。電源を入れる音が聞こえてしまうのではと心配もしたが、そんな心配もいらないほどに、美紀の声は大きく激しかった。

ドアにたどりつき、ノブに手をかける。美紀の声は止まない。それどころかどんどん激しさを増していた。俺は一呼吸置き、ビデオを構え、一気にドアを開けた。

「こらー!なにやってるかーー!!」

できるだけおどけて言ったつもりだったが、実際にその声はガクガクに震えていた。それでもここで弱気を見せるわけにはいかない、と、虚勢を張りまくって笑顔と明るい雰囲気を作り出してみた。

俺はなるべく肉眼で二人を見ないようにしていた。ビデオのディスプレイを通し、素っ裸の男と女をその中に捕らえ、撮影することに専念することにしていた。そうすることで、目の前にいるのが俺の婚約者である美紀とは違う女だと認識しようとしていたのかもしれない。

突然の乱入者に、盛り上がりに盛り上がっていた二人の動きがぴたりと止まった。何が起こっているのかわからないという表情でこちらを呆然と見ている二人。その二人を、必死の作り笑顔で撮影している俺。

「ほら、やめないで。続けて続けて」

そう言おうと思っていた台詞を、震える声でどうにか搾り出す。そこで、ようやく事態を把握した美紀が悲鳴を上げた。

「きゃあー!!」

おいおい、婚約者に向かってきゃあはないだろ、と思いつつ、ビデオを美紀の顔にフォーカスする。このときの美紀の驚いた顔は傑作だった。驚きというより恐怖に近い表情だったかもしれない。そして美紀は、上に乗っかっていたひょろりと背の高い男を押しのけ、足元でしわくちゃになっていた毛布を取り上げて体を隠した。

次に俺はビデオをひょろりと背の高い男の方へと向ける。なるほど整った顔立ちをしている。がたいがいいとは言えないが、太ってもいないそれなりに引き締まった体をしている。美紀に突き飛ばされ、仰向けになった男の股間で、ゴムのついたイチモツが屹立していた。俺はさすがにそれを長い間見ていることができず、男の顔にフォーカスした。

「これが間男、小谷君です」

小谷は青ざめた顔で小さくがくがくと震えていた。おそらく俺の存在を知っているのだろう。サークルの2年生以上の連中は俺と美紀の関係を知っているし、婚約しているということも何人かは知っているはずだ。小谷がそれを知らないはずはない。少なくとも彼氏がいるということを知らないはずはないだろう。

「ほらほら、二人とも続けて!」

俺は少し凄みを聞かせてそう言ってみた。しかし二人は動こうとしない。変わりに、美紀が消え入りそうな声で話しかけてきた。

「ケンちゃん・・・・・・、きょ、今日はこれないって・・・・・・」
「今日来ちゃまずかったみたいだね」

俺は間髪入れずに答えてやった。とにかく優位に立たないといけない、と思っていた。

「ほら、いいからさっきの続き。俺、こうやって撮ってるからさ。邪魔しないから、続きやってよ」

俺は床に転がっている小谷を軽く足で蹴りながら、美紀の方へ行くよう促した。動くそぶりを見せなかった小谷も、俺が二度、三度蹴りを続けると、しぶしぶといったようすで腰を上げ、美紀の方へ動き始めた。

「ちょ、ちょっとやめてよ・・・・・・」

擦り寄ってくる小谷を腕で制しようとする美紀。小谷は困り顔で、俺と美紀の顔を交互に見ている。

「美紀もほら、続きやりたいんだろ? やれよ」

笑顔は絶やさず、口調だけを強めた。美紀は怒ったような困ったような顔を俺に向けた。いま気づいたが、頬が赤く上気している。当然だ、さっきまでセックスしていたのだから。しかしいま、頭の中は冷めまくりだろう。その状況で、セックスをやれといわれて戸惑わないわけがない。婚約者にビデオ撮影されながら他の男とセックスをする。これは誰がどう見ても異常なシチュエーションだ。

だが俺は、そういう状況だからこそ余計に嗜虐心を掻き立てられていた。いままで、とにかく大切に、傷つけないように、その心が平穏であるように、美紀に接してきた。そうすることが正しい、そうしてさえいれば美紀は俺のことだけを愛してくれると信じていた。しかしそれは俺の勝手な思い込みだったのだ。こうなったらすべてを壊したい。俺と美紀の関係、二人の未来を壊したい。いや、壊したいではなく、既に壊れているのだ。美紀が、壊していたのだ。だから俺は、それを完膚なきまでに叩き潰さなければならない。わずかな希望さえも残してはならない。そうしなければ、俺は救われない。

「ほら! はやくしろ!!」

今度は力を込めて、小谷の尻を蹴り上げた。見たには「ひぃ」と情けない悲鳴を上げて美紀の方によろめいた。美紀も、いままで見たこともない俺の荒れた様に呆然として、小谷を押しとどめるどころではないようだった。

小谷は美紀の毛布を剥ぎ取り、その上にのしかかった。ビデオのディスプレイに美紀の肢体や胸が写っている。俺のもの、俺だけのもの、俺だけの美紀が、いま他の男に汚されようとしている。美紀は「やめて」と言っているが、俺の様子におびえているのか、さっきまでのような強い抵抗はしない。小谷はきょどりながらも、自分の半分萎えたイチモツを握り締め、美紀の陰部へと持って行った。

興奮しなかったと言えば嘘になる。確かに俺のモノは激しく勃起していた。しかしその興奮は苦痛の裏返しでしかなかった。自分でしろと言ったとはいえ、他の男と愛する女の行為を見たいだなんて思わない。世の中にはそういう趣味の男もいるらしいが、少なくとも俺はそういう種類の男にはなれそうもなかった。

ドアの前にいたときのように、全身の毛が逆立つような感覚が戻ってきた。手に持つビデオを思わず落としてしまいそうになるほど、腕から力が抜けてしまう。それを必死でとどめ、二人の男女の体を撮影する。もう笑顔を作っている余裕などなかった。俺はきっとすごい形相をしていたと思う。美紀と小谷は、そんな俺に明らかにおびえていた。

小谷の腰がグイと進み、美紀の可愛い顔が歪む。眉間にしわが刻まれたその表情は、快楽とも苦痛ともつかなかった。小谷の腰が前後に動き始める。美紀は両腕を小谷の胸に当て、二人の体が密着しないようにしているようだったが、下腹部は接合しているのだからまったく無駄なことだと思った。小谷は目をつむり、とにかく腰を動かしていた。美紀は俺に顔を向けるのが辛いのか、それともビデオに善がった表情を撮られるのが嫌なのか、顔を向こうに向けてしまった。

「美紀!こっちむけ!!」

俺は自分でもびっくりするほどのドスの聞いた声でそう怒鳴っていた。美紀はびくんと体をこわばらせ、ゆっくりと顔をこっちに戻した。その眼からは、涙が流れていた。

「騙されるな」と俺は自分自身に言い聞かせていた。信じて、裏切られたばかりなのだ。この女は俺を騙す女なのだ。この涙で、また俺を騙そうとしているのだ。

小谷の動きに応じて美紀の体が揺れる。形のよい胸が、別の男の体の下で前後に揺れている。ありえない光景だった。それを俺はビデオに撮っている。なんなんだ、これは。まるで茶番劇だ。

小谷も美紀も目を瞑っている。感じているというよりも、現実を見たくないから目を閉じているといった感じだった。俺が入ってきたときのような美紀の喘ぎ声も聞こえてこない。仮に感じていたとしても声は殺しただろうが、それ以前に二人とも感じているようには見えなかった。

「おいおい、手ぇ抜いてもらっちゃこまるよ!」

二人は揺れながら目を開けてこっちを見た。小谷はおびえたように、美紀は哀願するように。俺はそれを無視し、続けた。

「ほら、さっき俺が入ってくる前みたいに。美紀、もっと声あげて。小谷君、いい、もっと、とかゆってただろ。小谷も、もっとパンパン音がするくらい腰を打ちつけろよ」

「ケンちゃん、もう、ゆるして・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」

美紀が泣きながらつぶやく。
小谷も腰を止め、「もう許してください」と言っている。

「おいおい、なんか勘違いしてないか?許すも何もないよ。お前達がやりかけたことをやらせてやってるんだろ。感謝こそされ、許してくれなんていわれる筋合いはないぞ」

よくもこんな言葉が口から出てくるものだと我ながら感心した。案外俺には加虐趣味が眠っていたのかもしれない。

それでも二人は、行為を再開しようとしなかった。俺はだんだんイライラしてきた。俺を裏切ったくせに言うことも聞けないのか。だがその思いは口に出さず、代わりに二人が拒否できないような言葉を選んでやった。

「わかった、じゃあ許してやる」

二人は一瞬ほっとした表情を見せた。そこで俺は間髪を入れずに続けた。

「ただし条件がある。セックスを最後まで続けろ。小谷がイったら許してやる」

二人は「そんな・・・」とかなんとか言っていたが、俺はそれきり黙って、拒否できない雰囲気を作ってやった。二人は顔を見合わせて、しぶしぶといった表情で行為を再開しようとした。しかし、様子がおかしい。小谷が挿入しようとしているが、うまくいかないようなのだ。見てみると、小谷のイチモツは完全に萎えてしぼんでしまっていた。

「おいおい、こんないい女の裸前にしてその萎え方はねえだろう。俺の女がそんなに魅力ないってのか?」

小谷は申し訳なさそうに頭をかいている。確かに顔はいいが、態度といいイチモツといい、激しく情けない男だ。美紀はこんなののどこがよかったのだろうか。それともこの情けなさが母性本能をくすぐりでもしたのだろうか。しかし、こんな情けない男に婚約者を寝取られた俺は、もっと情けない・・・・・・。

俺はビデオカメラをベッドが写るようにテーブルの上に置き、二人に近づいていった。

「もういい、どけ。お前は見とけ」

俺はそう言って小谷を横にのけると、美紀を四つんばいにさせて後ろに回った。俺も着ているものを脱ぎ捨て、素っ裸になる。冗談半分でパンツを小谷の顔に投げつけてやった。小谷は顔にかぶさったパンツをあたふたと取り除いていた。

「もう濡れてるだろ、入れるぞ?」

確認というよりも、わざと口に出して辱めているといった感覚が強かった。そして俺は美紀の返事を待たず、いきり立ったモノをバックから一気に挿入した。そこにさっきまで別の男の汚い物が入っていたかと思うと、美紀の体まで汚らわしく思えた。

「はんっ」

小さく美紀が声を上げる。感じているのか痛がっているのかよくわからなかったが、止める気はなかった。予想どおり、中は十分に濡れていた。俺以外の男で感じて濡れている。怒りや苛立ちもあるが、悲しかった。けっきょく俺の愛した女も、性欲に狂うただの雌豚でしかなかったという事実が、ただ悲しかった。

その悲しみを振り払うように、そのまま一気に腰を動かす。俺もテクニックに自信があるわけではないが、美紀の感じるポイントは心得ているつもりだ。腰を激しく動かしてしのポイントを突く。いつもは美紀を気遣って優しく動いていたが、今日はまるで獣のように、激しく美紀の体を突き上げた。美紀の体が俺の目の前で大きく前後し、髪が振り乱される。顔は見えないが、いまは美紀の顔は見たくなかった。見たらおそらく同情して手を抜いてしまう。だから今はこのバックの体制がいいのだ。

「はっ、あっ、はんっ」

小谷が側にいるからか、美紀はいつもよりも声を押し殺しているようだった。それでも、俺が突くにつれて声が大きくなってくる。パン、パンという腰を打ち付ける音に混じって、グチュ、グチュという卑猥な音が聞こえてくる。美紀の手は、何かに耐えるようにぎゅっとシーツをつかんでいる。しかし今の俺には、本当に美紀が感じていると信じることはできなかった。

「あっ、はっ、ケン・・・・・・ちゃん・・・・・・いつもと・・・・・・違う・・・・・・」

そりゃ違うにきまってるだろ、と言おうと思ったけどやめた。そういえば、美紀と生ですることはいままでほとんど無かった。結婚するまで子供は作らないという、二人の間での暗黙の了解があり、常にゴムをつけて交わっていた。二、三度、絶対安全日だろうという日に生挿入したことはあるが、それも途中までで、まともに生でやらせてもらったことはないと言ってもよかった。いまは、俺はなんの躊躇もなく生挿入している。その感触もあって、俺のイチモツがいつもよりも興奮しているということもあったかもしれない。

興奮しているのは俺だけではないようだった。美紀は俺に突かれながら、何度か体を小刻みに震わせ、少し脱力していた。軽くイっていたのだろう。

美紀が何度か脱力した後で、俺は無言で、後ろから美紀の両腕を掴み、後ろに引っ張って美紀の上半身を引き上げた。すると、美紀の目の前にちょうど小谷が座っている形になる。美紀はちょっとはっとした様子で、顔を横に背けた。

「ほら、横向かないで、感じてる顔を小谷に見せてやれよ」

俺は下方から美紀の体を突き上げながらそう言ってやった。美紀はイヤイヤというように頭を横に振る。小谷の方は、目の前で繰り広げられる他人の情事に興奮しているようで、ぽかんと口をあけてじっと俺達のまぐわいを見ていた。さっきまで萎え萎えだったイチモツも少し復活しているようだった。

「小谷、来い。くわえてもらえ」

俺がそういうと、美紀がまた大きく頭を横に振っていやいやをする。しかし小谷は言われるがままに美紀の目の前にやってきて、大きくなりかけたイチモツからゴムを外し美紀の前に差し出した。

「ほら、美紀も、愛しい間男ちゃんのをくわえてやれよ」

後ろから美紀のアゴをつかみ、顔をぐいと上にあげてやる。美紀の顔は見えないが、観念したように口を開いたのはわかった。そこへずいと、小谷が腰を前に出す。

「んっ、うんっ」

小谷の陰茎が口に入り、美紀の喘ぎ声がくぐもった。AVなどで何度かこういう光景を見たことはあるが、まさか自分が実際にすることがあるとは思わなかった。愛する女が二本のチンポでもだえている。想像さえしたくなかった光景を、俺はいま自分の意志で目の前に作り出している。

そんなことを考えていると、俺の下腹部に熱いものがこみ上げてきた。いつもよりかなり早いが、この異常な状況と、生挿入のせいに違いない。俺は美紀の中をこすり上げるようにチンポを出し入れし、そのまま腰の動きを加速していった。それに合わせて美紀のくぐもった喘ぎ声も高鳴る。小谷も気持ちよさそうに美紀の口にモノを出し入れしている。

「うっ、いくっ・・・・・・!」

俺のその言葉を聞いて美紀ははっとしたように腰を抜いて逃げようとしたが、俺はとっさに美紀の腰を掴んで引き寄せ、体を美紀の背中に密着させ、さらに腰を深く打ちつけた。美紀は「んー、んー」と何か言いたげにうめいていたが、小谷のチンポがそれを塞いでかき消していた。そして俺は美紀の中の一番深いところで、一気に解き放った。びゅくんびゅくんとチンポが大きく脈動し、美紀の膣内に大量の精子を送り込んだ。明らかにいつもの射精よりも多い量の精液が、生のまま、美紀の胎内に解き放たれたのだ。

いつもの倍くらい長いあいだ、俺のチンポは脈打っていた。同時に、美紀の体が小刻みにぶるぶると震えていた。射精の衝撃で美紀もイってしまったようだった。射精が終わった後も、しばらく俺は脱力したように美紀の背中を抱きしめていた。美紀も俺も膝立ちだったために、美紀のあそこから、解き放たれたばかりの生暖かい精液がしたたり落ち、俺と美紀の足をつたってシーツの上に落ちていった。小谷はいつの間にか動きをとめ、俺達二人を呆然と眺めていた。

「ははっ、はじめて中出ししちゃったぜ」

少し冷静になりはじめていた俺は、罪悪感を打ち消すようにそう口に出していた。

「ケンちゃん・・・・・・ひどい。赤ちゃんできたらどうするの・・・・・・」

美紀がそうつぶやいていたが、俺は心の中で「酷いのはどっちだ」と言い返していた。そこで口に出さなかったのは、まだこの先のことを考えてのことだった。その無言が、逆に美紀には辛いようでもあった。

少し小さくなってきたチンポを美紀の股間から引き抜くと、栓を失った精液がぼとぼととシーツの上に垂れた。美紀は脱力したようにベッドの上に崩れ落ちた。俺はそのままベッドから少し離れた床の上に腰を下ろした。ベッドの脇で、まだひとり性欲を解放されていない小谷が所在なげに立っていた。いちもつは美紀の口と俺の中出しのおかげで、立派に復活していた。

「ほら、小谷も復活したみたいだし、もっかい本番行こうか」

美紀がえっ、というように俺の方に顔を向けるが、小谷の方はもうすっかりその気になっているようで、俺の方を向き返すこともなく、美紀の上にのしかかって行った。もうここまで来ると、嫉妬とか怒りとかはほとんど感じなかった。そもそも、以前のような美紀への愛情さえもほとんど感じられなくなっているような気がした。

「ちょ、ちょっとまって、シャワー浴びさせて。赤ちゃんできちゃうよ」

慌てた美紀が逃げようとする。小谷は少し躊躇し、俺の方に助けを求めるような顔を向けた。

「かまわんだろ、そのまま生でやっちゃえ」

俺はそう言い捨てた。美紀が目をむいて俺の方を見る。俺は優しい作り笑顔を返してやる。小谷は血走らせた目を美紀に戻し、暴れる美紀を組み敷いた。じたばたと動く両腕を掴み、暴れる足を開かせてその間に自分の体を入り込ませる。その状態で、大きくなった自分のチンポを、俺の精液で薄汚れた美紀の股間に滑り込ませていった。

「いやっ!」

美紀の声が上がる。同時に、小谷の腰が一気に動き出した。まるでレイプだ。俺はまるで別世界のできごとのように、その光景を眺めていた。美紀の悲鳴、小谷の獣ような動き。さっきの俺もあんなだったのだろう。これは確かに、見てるだけで興奮するかもしれない。激しく打ち付けられる小谷のチンポ。最初は抵抗しようとしていた美紀も、再び感じ始めたのだろう、その力を弱め、「いやっ」と繰り返す声にも吐息が混じり始めた。小谷は美紀の上に覆いかぶさり、腰を動かしながら、美紀の胸にむしゃぶりついている。大きくはないが形のよい美紀の胸が、獣と化した男に蹂躙されている。片方の胸にむしゃぶりつき、反対の胸の乳首を指でねじ上げている。

そういえば、俺は今日、美紀の胸さえ触っていない。キスさえもしていない。いままでは会うとキスからはじまり、いちゃいちゃしながらベッドに倒れこみ、服の上から胸を触って「だめー、お風呂入ってから」とか言われて二人で風呂に入ったりしたものだった。

今日は、前戯さえもなく生で挿入し、中で射精。俺の変わりに、目の前の男が美紀の胸や唇を愛撫してくれている。

小谷の愛撫がうまいとうよりも、このありえないシチュエーションと小谷の獣のような動きに刺激されているのだろう。美紀は何度か「いくっ!」と叫びながら小谷に抱きついていた。愛する女が、いや、愛していた女が他の男のチンポをくわえ込んで絶頂を迎えている。

その光景を見ていて、俺のイチモツが早くも復活をしはじめていた。さっきの一発が終わってからろくに拭いてもいないので、精液と美紀の愛液でどろどろに汚れているチンポ。俺は立ち上がり、二人に近づくと、そのチンポを黙って美紀の口元に差し出した。

美紀は小谷に突かれて喘ぎながら、俺のチンポを見て、舐めるの?というような目線を俺に投げてきた。俺は黙ってうなずいた。美紀に選択権はない。そういう態度で俺はチンポを美紀の口に押し付けた。一瞬躊躇した美紀だったが、小さな可愛い口をぱくっとあけると、俺の汚れきったチンポをその中へ吸い込んでいった。

それを見ていた小谷の腰の動きが激しさを増した。突かれながら舐めるのは難しそうだったが、その振動がまたチンポに心地よい。美紀は手を差し伸べて俺のチンポをさすりながら、一生懸命なめていた。俺のチンポは美紀の口の中で、さっきと同じくらいギンギンに勃起してしまった。

そのときだった、小谷が「いくっ!」っと叫んで痙攣したように体を振るわせた。美紀が逃げようとするが時既に遅し。小谷のチンポは美紀の膣にしっかりと突き刺さったまま、その中に射精してしまっていた。美紀が体をずらして小谷のチンポを引き抜く。抜き出された小谷のチンポの先から、最後の一滴の精液が飛びはね、美紀の陰毛を汚した。

美紀は放心したような表情で自分の股間を見ていたが、俺は容赦なく美紀の頭をつかみ、再び俺の股間へと導いた。美紀は今度は抵抗なくチンポをくわえ込んだ。美紀の頭を掴んだまま、上下に動かす。美紀はときどきむせながらも俺のチンポを受け入れていた。

そこへ小谷が近づいてきた。何をする気かわからず少し焦ったが、小谷は俺と同じように、チンポを美紀に向けて差し出していた。驚いたことに、小谷のチンポは今射精したばかりだというのに、まったく衰えておらず、しっかりと膨らんでいた。若さとはこういうものかと変に関心してしまった。

美紀は体を起こし、右手と口で俺のチンポを愛撫しつつ、左手で小谷のチンポを刺激し始めた。怒張した二本のチンポを放心したまま愛撫する美紀。しばらく俺のチンポを咥えたら、今度は小谷のチンポに口を移し、俺のときと同じように愛撫している。きっと今の美紀には目の前のチンポしか見えていないのだろう。それはあるいは彼女の現実逃避だったのかもしれない。

ひとしきり二本のチンポをフェラチオした後、俺は小谷に、また生で挿入するように勧めた。ただし今度は、美紀が上になるように指示をした。美紀も抵抗しなかった。諦めたような表情で、言われるがままに小谷の上に乗っかった。美紀は自分で小谷のイチモツをつかみ、腰を下ろしていく。入った瞬間、「はあぁ」というため息が美紀の口から漏れ、眉間に快楽を示す皺が寄った。そのまま、うんこ座り状態の美紀が小谷の上で腰を上下させ始める。小谷も美紀の腰を掴んでその動きを支援している。

俺は美紀の後ろに回り、上下するその尻に手を這わせた。尻の割れ目をなぞり、それを次第に下へと下げていく。そしてその先にある菊状の穴まで指を進めた。そこに触れた瞬間、美紀の体がびくんと反応し、動きをとめた。小谷のチンポを下半身でくわえ込んだまま、肩越しの俺の方を向いて、「そこはだめ」と言いたげに首を横に振った。しかし俺はお構いなしに、後ろの穴への刺激を続ける。

動きが止まったことに痺れを切らせた小谷が、再び美紀の腰を掴んで上下に動かし始めた。美紀は小谷のチンポに刺激されて声をあげはじめる。それに合わせて、俺は美紀の後ろの穴への刺激を強めていった。

指先に唾をつけ、中指の先をまず挿入してみる。弾力のある肛門が少し開き、案外簡単に指先が穴に吸い込まれた。「いやっ」と美紀は声をあげたが、俺はそれを無視し、さらに奥へと指を進めた。

美紀は腰を動かして逃げようとするが、下では小谷が腰を掴み、後ろでは俺が美紀の肩を掴んでいるので逃げられるものではない。俺はそのまま、後ろの穴に入れた中指を前後に動かしはじめた。

美紀と後ろの穴でやったことはなかった。興味はあったが、美紀にそんなことをさせてはいけないという思いが、俺にブレーキをかけていた。しかし今日は違う。今日はどんなブレーキも必要ないのだ。俺は小谷の腰の動きに合わせ、美紀の尻の穴に突っ込んだ指の出し入れを続けた。

美紀が感じているのかどうかわからなかった。しかし最初にいやと言った以外には、痛いともやめてとも言わなかったので、痛みなどは感じていないのだろう、と勝手に解釈することにした。そして俺は、中指に加えてもう一本、人差し指を尻の穴に挿入した。

「いたっ」

さすがに二本はきつかったらしい。美紀は小さく悲鳴を上げた。しかしここでやめるわけにはいかない。俺はそのまま一気に二本目の指を突っ込んだ。美紀の体に力が入るのがわかる。しかしもう痛いとは言わなかった。ただ我慢しているのかもしれない。これが俺に対する罪滅ぼしだとでも思っているのだろうか。他の男のチンポを入れておきながら。

しばらく、俺は指先で美紀の尻の穴の内壁の感触を堪能した。後ろ向きなのでわからなかったが、美紀はまた泣いているようだった。だが俺はそれを気にしている余裕などなかった。最後の仕上げに取り掛からなければならないのだから。

俺は美紀の尻から二本の指を引き抜いた。美紀はほっとしたように体の力を抜いた。俺はその美紀の上に覆いかぶさった。そのまま自分のチンポを掴み、美紀の後ろへゆっくりと近づけていった。美紀の下になっている小谷も、俺が何をしようとしているのか察して一旦動きを止めている。美紀は、首をこっちに向けて、「本当にするの?」とでも言いたげな目で俺を見ていた。俺は何も言わず、左手で美紀の腰を固定し、右手でチンポを掴んで、ゆっくりとその場所を探り当てた。左手ゆっくりと美紀の腰を引き寄せながら、穴に向けてチンポを進める。美紀も観念したかのように俺に身をゆだねている。しかし思うように穴に棒が入らない。やはりちょっと無理があるのか・・・・・・。

そう思っていたとき、にゅるんと、予想外にあっさりと、俺の先端が美紀の尻の穴に入っていった。「ひぁっ!」と美紀が変な悲鳴を上げる。俺はそのまま、ゆっくりと腰を進めていった。美紀の体に再び力が入っていく。同時に、小谷がゆっくりと腰の動きを再開していた。

一度入ってしまえば案外に問題なく、腰を動かすことができた。いや、美紀にとっては苦痛だったのかもしれないが、いまはそれを訴えるような雰囲気ではなかった。美紀は精液にまみれ、二本のチンポを差し込まれている。そしてその姿を、俺はビデオに撮っている。

小谷と俺の腰の動きは次第に速く、強くなっていった。途切れていた美紀の喘ぎ声も、次第に復活してきた。二人の腰の動きに合わせて、美紀も腰を動かし始める。感じているのか、無理をしているのか、俺にはわからなかったが、喘ぎ声を聞く限りでは、苦痛だけということはないようだった。さらには、小谷がチンポを差し込んでいる膣から大量の愛液があふれ出てきているらしく、ぐちゅぐちゅという卑猥な音も増してきているように思えた。

ここで美紀に卑猥な言葉でも浴びせかけようかとも思ったが、なんだか三文エロ小説のようになりそうだったのでやめた。逆にただ黙って行為を続けることの方が、美紀にとって苦痛なのではないかと思った。

俺は初めて味わう美紀の後ろの穴を堪能していた。中で小谷のチンポと肉壁一枚を隔ててこすれ合う奇妙な感触。内部は膣ほどの締め付けはないが、入り口の締め付けは膣に比べ物にならないくらいきつい。それ以上に、尻の穴を犯しているという背徳感が俺を興奮させていた。

しかしこんなに簡単に後ろの穴を許してしまうなんて、ひょっとしてはじめてではないんじゃないだろうかと思ってみたりもする。しかしそんなことさえももうどうでもよかった。いまは余計なことは考えず、ただ下半身をしびれさせるような快感に身をゆだねていたかった。

俺は後ろから突きながら美紀の胸を両手で掴み、愛撫する。小谷は下から美紀を突き上げながら、股間に手を伸ばしてクリトリスを愛撫していた。二人の男から攻めたてられ、美紀の快感はガンガンたかまっているようだった。

「だめ、ケンちゃん・・・あたし、おしり・・・・・・気持ちいいの、ああっ、小谷君も、おっきい。あたし、あたしもう、いく、いっちゃうっ!!」

いつの間にか美紀は自分からそんなことを叫び始めていた。そういいながら何度も美紀は絶頂を迎えていた。それでも俺達の攻め手は止まない。いや、止められなかった。ものすごくいろいろな感情がまざって、攻撃的になった俺は、美紀の尻の穴に思い切り俺自身をぶち込んでいた。小谷も途中からはすっかり性の獣と化して美紀を蹂躙している。二人の獣が、エロに狂った女を犯している。そのシチュエーションがまた俺達を興奮させていた。

どのくらいそうやっていただろうか。美紀はもうイきすぎて体に力が入らず、二人の男に揺さぶられるがままにガクガクと揺れていた。小谷は目を瞑り、首に青筋を浮かび上がらせて最後の時を迎えようとしている。俺もそろそろ限界だった。

「イくぞ」

俺の声を合図に、小谷の腰の動きが2倍くらいになる。俺も負けずに動きを早める。くたっていた美紀が倍化した刺激に我を取り戻し、再び激しい喘ぎ声をあげる。

「も、もうだめ、はやくきてーー」
「いっくーー」
「いくっ」

三人が同時に叫び、男二人は美紀の前後の穴に同時に精子を放出した。二度目とは思えない量の精液が、美紀の後ろの穴に吐き出されていく。前の穴にも、小谷の白い液体が大量の放出されているのが膣壁越しに伝わってきた。

ひとしきり痙攣したあと、三人は折り重なってベッドの上に崩れ落ちた。美紀の前後の穴から白い体液があふれ出ている。もう妊娠とかそんなことも考えられないぐらい、美紀はぐったりとしていた。目を瞑ってぴくりとも動かないが、ひょっとしたら気絶していたのかもしれない。

俺の口元にちょうど美紀の耳があった。俺は小さな声で美紀に告げた。耳に息を吹きかけられ、美紀は「んっ」といってうっすらと目を開けた。

「誕生日おめでとう。今日は婚約指輪を準備してきたんだけど、それを渡す前に本当の君が分かってよかったよ。婚約はなかったことにしよう。指輪は僕を裏切らない、僕が本当に結婚したい人にあげることにするよ。でもその結婚相手が見つかるまでは、君の体をちゃんと喜ばせてあげるからね」

美紀は確かにそれを聞いているようだったが、目を瞑ったまま何も言わなかった。たぶん喜んでいたのだと思う。


                                           終わり

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これ好き。

萌えコピに転載されとる

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