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嫁の彩たんが寝てる間に -2-

彩の就職が内定した7月、8月に内定者海外研修旅行があることを聞かされた。
彩は行こうか、行くまいか悩んでいるという。
それは、俺たちが軽井沢へ旅行する日程とダブっていたからだ。
俺は「これからの彩の会社生活にとって大事な研修なんだから、俺に構わず
行ってこいよ!」と精一杯の強がりを言った。
心の中では、行かないでいてくれることを願いながら。

彩は海外研修へ参加することとなった。
参加するのは女性5名に対し、男性20名とのこと。
それを聞いて多少の不安は感じたものの、
「〇〇君(俺)が欲しがってたビトンの財布、お土産に買ってくるね!」
なんて言ってくれるもんだから、不安を打ち消し、笑って見送った。

彩の旅行中、俺は何故か落ち着かなかった。
彩の置いていってくれた研修旅行の日程表に目を通すと
日程の中にSビーチ自由行動に目がいった。
彩はこの日のために水着を買っていた。
その買い物に俺は付き合った。
俺は大人しめのワンピースの水着を勧めたが、店員が今年の流行はビキニですとしきりに大胆なものを選んで持ってきため、押し切られた形で青白のストライプのビキニになった。
ふとビキニを試着したときの彩の姿を思い出した。

そこには、服の上からは想像できない彩の深い胸の谷間があった。
(どっかの歌のフレーズにもあったが・・・・確か1993××)
この姿を20人の同期の男達に見られてしまう・・・・・
とても不安になった。
さらに日程表をみると『ディズニーワールド自由行動』
さらに不安になった。

目を閉じると男達の顔が浮かぶ。
男達は彩のビキニ姿をいやらしい視線で追いかけている。
そんな視線に全く気がつかず、無邪気にはしゃぐ彩。
彩のビキニの深い谷間。おっぱいが柔らかすぎて、走るたびに大きく揺れる。
旅行日程は一週間。その間、男達は彩のそんな姿を見て、我慢できるだろうか。

さらに男の手が彩の胸に・・・・・
そんなことがあるはずない!そんな想像を打ち消しながら、
日々を過ごした。
3日目に彩から国際電話があった。
内容は「早く会いたい!帰ったら直接アパートに行くから、空港に着いたら
電話するね!」という、俺の悶々とした思いを吹き飛ばしてくれるものだった。

それから4日間、長かった。
早く彩を抱きたかった。
彩がアパートにやってきたら、1週間の思いを叩きつけてやる!
と意気込んで興奮している自分がいた。

でも、4日後、その思いは無残にも打ち砕かれた。

彩が帰国する日、俺は落ち着きなくアパートの部屋にいた。
そろそろ到着時刻だ。
到着予定時刻が過ぎて1時間。電話は来ない。
彩の携帯に掛けてみる。つながらない。
「帰国手続きに時間がかかっているんだ」自分に言い聞かせる。
さらに1時間。電話は来ない。

それから40分程経って、電話が鳴った。彩からだ。
慌てて電話を取る俺。
俺「どうした。連絡待ってたぞ!」
彩「ごめん」
俺「今何処にいるんだ」
彩「新宿、今から帰るところ。今日疲れちゃったからそっちに行けない」
俺「いいよ。そりゃ時差もあるから疲れるよね」
彩「ごめんね」
俺「明日は大丈夫なのか」
彩「たぶん。明日学校だから、終わったら連絡するね」
俺「ゆっくり、休めよ!」

落胆した気持ちを押し殺しながら、会話を終えた。
明日会える。それだけが俺の気持ちを奮い立たせた。
いつもの彩と違っていたが、それは旅行疲れのせいだと言い聞かせ、
明日を待った。
そのとき、初めてぼんやりと彩を失うかもしれない恐怖を感じた。

少し疲れましたので、切りがいいので休憩します。
なんか、思ったよりかなり長くなってしまいすみません。
ずいぶん前のことなのに書き始めて見るといろんなことを
思い出して、少し切なくなりました。


彩の帰国翌日、俺は少しでも気持ちを紛らわそうと久しぶりにサークルに
参加したが、彩のことを思うと集中できず、途中で切り上げアパートに
帰ってきた。
午後3時、そろそろ彩の授業が終わる時間だ。電話を待つ俺。
午後4時、電話は来ない。
午後4時30分、痺れをきらして彩に電話をする。
かなり長いコールのあと、彩が電話に出る。
俺「どうした?」
彩「ごめん。友達とお茶してたら、遅くなっちゃった」
俺「今から、こっちに来れるか」
彩「・・・・・(沈黙の後)今日は外で会いたい」
このとき、俺の中で燻っていた恐怖の炎が大きくなりだした。

俺「分かった。今何処にいるんだ?」
彩「新宿」
俺「じゃあ今から新宿に行くから!5時半にいつものところでな!」
俺は急いで新宿に向かった。
いつもの待ち合わせ場所で彩と会った。
久しぶりの彩はいつもと変わらなかった。
俺は、彩を飲みに誘った。
居酒屋での彩は、いつもより饒舌だった。
話の内容は、楽しかった研修旅行の件がほとんどだったが・・・・・


俺は彩の笑顔を見ながら、話を聞いていると少しほっとしてきた。
彩は何も変わっていない、やっぱり俺の取り越し苦労だったんだと。
居酒屋を出るとき、俺の恐怖の炎はほとんど消えかかっていた。
俺はアパートに帰ろうと彩を誘った。
彩は「もう少し一緒に歩いて酔いをさましたい」と言ったので、
近くの公園に行って、ベンチに腰掛けた。


彩が徐に紙袋を取り出し、俺に渡した。
俺は紙袋を開けてみると、そこにはビトンの財布が入っていた。
彩「はい、おみやげ!」
俺は思わず、彩を抱きしめた。
こんないい子を少しでも疑ってしまったなんて!
申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

俺「彩、ごめんな。昨日から彩の様子がおかしかったんで、旅行中に彩に
なにかあったんじゃないかと疑ってた。ほんとにごめん!」
暫し、沈黙。
彩「〇〇君。謝らないで・・・・・」
彩は下を向いてそう答えた。
再び、俺の中の恐怖の炎が燃え上がりだした。

俺は意を決して、彩に話し掛けた。
俺「何かあったのか?」
彩「ごめん」
俺「ごめんじゃ、わからないよ。ちゃんと話をしてくれなきゃ」
彩「・・・・・」
俺「少しは覚悟していたから大丈夫。何聞いても驚かないよ」

彩は旅行中の出来事を少しずつ話はじめた。

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