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幼なじみ寝取られ。


「ねぇ、しょーちゃん……私と付き合ってくれないかな?」
 俺……日向翔一が告白されたのは夕食の時だった。
 両親がヨーロッパに海外出張に行っている日向家……そこで家事一切を取
り仕切っているのが俺の幼なじみ桜井真奈美だった。

 真奈美の言葉に最初……ドキリとした。まさか、というのが本音であった。
 幼なじみで隣人でずっと付き合いの長い俺たちの間柄だ……付き合うといっ
てもまず『買い物に付き合って』とかそんな言葉を連想してしまう。
 でも……。
「もちろん、恋人として付き合って、ってことだよ」
 思わず俺は真奈美特製の肉じゃがを落としそうになった。
 いや……その……うう。
 たしかに俺は真奈美のことは嫌いじゃない……むしろ好きだ。だから断る理
由なんか無い。
 だけどどうして今まで真奈美と付き合わなかったか、ってそれはもちろん今
の幼なじみの関係を壊したくなかったからだった……。
「あー、うん。いいんじゃないかな」
 俺はあいまいな表情で頷いた。
 いや、にやけるなよ……俺。
「つ、付きあおっか」
「よかったぁ」
 俺の言葉に真奈美は安堵の表情を浮かべている。
 う……可愛い……。
 『彼女』として見るとまた違った風に見えるから不思議だった。
「じゃあ、これからよろしくな……『彼女』さん」
 俺は冗談めいて言った。
「うん、よろしくね、『彼氏』くん」


 日曜日。
 それが俺と真奈美の初デートの日だった。
 今まで真奈美とは何度も出かけたことがあるが……今日からは意味が違
う。
 デート、なのだ。
「ごめんね、しょーちゃん待った」
 約束の時間を十五分過ぎて真奈美が慌ててかけてきた。
 駅前の銅像のふもと。うちの街では待ち合わせによく使われる場所だった。
 隣同士でどうして外で待ち合わせなのか?
 そのほうがデートっぽいもん。というのが『彼女』の弁だ。
「いや、そんな待ってないから」
 嘘だ。ちなみに一時間くらい前からここで待ってた。
 自分で思っている以上に俺はこのデートを楽しみにしていたらしい……昨日
は寝れなかったし朝も早く目覚めていた。
「よかったぁ……ちょっと手間取ってて」
 額に汗を浮かべて頬を紅潮させる真奈美を可愛いと思う俺はバカなのでしょ
うか?


「ほら……汗が口元にもついてるぞ」
「ふぇ、あ、ああああ」
 俺の指摘に真奈美は慌てて口元をぬぐう。
 あの……それじゃあ、まるで涎垂れたみたいじゃないか。
「んぅ……ぅ…ぁ、ごめんねしょーちゃん。じゃあ行こうっか」
 走ってきたせいかまだ少し息を乱しながら真奈美が言う。



 ブブ……ブブブッ



「ん?」
「しょーちゃん、どうしたの?」
「いや、変な音聞こえなかったか?」
「え、えぇ、な、なんのことだろう?」
「携帯のマナーモードみたいなそんな……」
「ね、ねぇしょーちゃん急ごう! 電車行っちゃうよ」
「あ、ああ」
 何だか真奈美が妙に慌てて俺の手を引いていく。
 ?? ん?


 今日は『羞恥プレイ』の日だった。
 ご主人様……月夜幸太郎くんと外でえっちをする日。
「んぅん、ご主人様……」
 たぶん端から見ると私たちはただいちゃいちゃ抱き合っているカップルに見
えると思う。けど私の手はご主人様のズボンに潜り込んでおちんちんをしごい
ているし、ご主人様の指は私のおまんこに潜り込んでいた。
 ぐちゅぐちゅと卑猥な音をたてて私のおまんこが喜ぶ。
 ご主人様の命令で今日はノーパンにノーブラ……硬く尖った乳首が服に擦
れて気持ち良くて……えっちな蜜はすぐにスカートの向うに垂れていきそうだっ
た。
 ご主人様と外でするのは初めてじゃない。
 でもこんなに多くの人がいる場所でするのは初めてだったし……今日は特別
な日でもあった。
「ほら……見てご覧よ。しょーちゃんがもう来てるよ」
 ご主人様が指さす先。そこに私の彼氏の姿があった。
「まだ一時間も前なのにさ……」
 人ごみにまぎれて見飽きるほど見慣れたしょーちゃんの姿があった。ずっと
一緒にいた幼なじみで私の彼氏。


「はは、今おまんこが締まったよ真奈美ちゃん」
「だ、だってぇ……」
 しょーちゃんに見られるかもしれない。そんなスリルとしょーちゃんを騙してい
るという罪悪感が私のおまんこをもっと燃え上がらせるんだもん。
 それをご主人様に伝えると彼は一言私の耳元で断言した。
「変態」
「うぅ……私を変態にしたのはご主人様だもん」
 ぷくっ、と頬を膨らませて私は抗議する。
 変態になったのも、ご主人様のおちんちん無しで生きられなくなったのも全
部全部ご主人様のせいなのに!
「はは、じゃあ変態の真奈美ちゃんはどうする?」
「?」
「今すぐしょーちゃんとデートに行くか……俺と一回セックスしてから行くか」
 二択だったら答えは決まっている。
 でも私が選んだのは他の選択肢だった。
「さ、三回」
 顔を真っ赤にして指を三の形に立てる。
 一回だけじゃ満足なんて出来ないもん……一時間あれば三回はしてほし
い。
「分かったよ、真奈美ちゃんはほんとに変態だな」
 ご主人様は楽しそうに笑うと頷いてくれた。やった。
 ごめんね、しょーちゃん。もう少しだけ待っててね。



「あああ、ああはぁ! ご主人様! ご主人様ぁ!!」
 野外だってことも忘れて私は叫んでいた。
 駅から少し離れたあまり人が来ないだろう高架下。少し歩けば駅を行き交う
人が大勢いる場所で私はご主人様とセックスをしていた。
 壁に手をつきお尻を突き出す。ご主人様の両手は私の腰を掴んで乱暴に抱
き寄せてくる。
「んぅん」
「はは、まるで犬みたいだよね」
 恥ずかしいよぉ……でもその恥ずかしさが快感に変わることを私はご主人様
に教え込まれている。
 だから私はご主人様の命令だったらどんな恥ずかしいこともできた。
「うん、私は雌犬なのぉ……」
 ご主人様の突き上げにあえぎながら私は懸命に答えた。犬みたいにだらし
なく涎を垂らす。
 しょーちゃんが見たらびっくりするかな?
「でも犬よりひどいか……犬なら毎日発情なんかしないからね」
「ご、ごめんんさい……」

 犬以下……そうだよね、私は変態なんだもん……雌犬なんて言ったら犬に
悪いかな?
「犬以下の変態でごめんなさいご主人様……あはぁ……」
「謝りながらも感じてる時点でちっとも反省はしてないね」



 パシーン



「あうっ!」
 お尻を平手で叩かれる。痛い……痛いはずなのに気持ち良い。
 ご主人様にされることなら恥ずかしいことも痛いことも全部『気持ち良い』こと
だった。
「でも俺はそんな真奈美ちゃんのこと好きだよ」
「ふぇ」
 ご主人様の手が私に添えられる。ちょっと強引に私の顔がご主人様に向け
られた。
「んぅっ」
 キス。

 舌が私の口に入ってくる。私はご主人様の舌に答えて激しく舌を絡ませる。
 ああ……ご主人様に好きって言われた。
 しょーちゃんに『付き合おっか』と言われた時の何倍も嬉しくて……気持ち良
かった。
「んっ!!」
 ご主人様が私の口を強く吸った瞬間、私の中で何かが弾けた。イクッ!



 ドクッドクッ



 ほぼ同時にご主人様の精液が私の膣内に注ぎこまれる。
 上の口と下の口……両方一緒に注ぎこまれちゃった。唾液と精液……ご主
人様からもらったものにうっとりしながら私は絶頂のあまり力が抜けていった。
「はぅぁ……」
「気持ち良かった?」
「はぃ……最高だったよぉ……ご主人様」
 私はご主人様に支えられながらかろうじてそれだけを返した。
「そっか。良かった……でも急がないと『初デート』遅れちゃうよ」



「あ……」
 ご主人様に言われて思い出した。今日はしょーちゃんとの初デートの日だっ
た。
 だけど……。
「んっ……」
 ご主人様の肉棒が抜けると、寂しさと物足りなさが私を襲う。どろり、……お
願い通り三回は注がれた精液が私のおまんこから垂れる。
 こ、こんなんじゃデート行けないよぉ……。
 ショーツもはいてない私はいつ精液が垂れるか分からない……それに愛液
だって……。
「これ刺しておきなよ」
「え、えぇ? っ!!」
 おまんこに走った新しい刺激に私は悲鳴を押し殺す。ば、ばいぶ……。
 こないだ一緒にアダルトショップに行ったときに買ったものだ。何回か使われ
たからすっかり感触は覚えてしまっていた。あぁん、もうご主人様ぁ!
「これで栓をしとけば俺の精液は垂れないだろ」
 私の考えを読んだみたいにご主人様が言う。
「で、でもぉ」
 こ、これじゃあ今度はえっちな汁が垂れちゃうもん!!
 もちろん、そんなことはご主人様も分かってるから、これもプレイの一環なん
だろう……うぅ。
「よし、じゃあ行っておいで初デート」
「は、はぃ……」
 ご主人様の命令で私はしょーちゃんとのデートに向かう。
 おまんこにエッチな道具をくわえたまま……。



 俺が初デートに選んだ場所は郊外にある遊園地だった。
 昔から何度も真奈美とは来たことがある……まぁふたりきりというのは初め
てだったけど。
 俺にとっては真奈美との……うん言うのも恥ずかしい、けど大切な思い出が
ある場所だった。あの時は迷子になった真奈美と……。
「懐かしいね」
 頬を赤く染め真奈美が笑いかけてきた。
「う、うん。そーだな」
 だけど同時に俺には新鮮な感覚があった。
 何度も来ていた場所だけどデートとなるとまた違うのだ。
「じゃあまず何から乗る?」
「え? んー、メリーゴーランド以外ならなんでもいいよ」
「昔は好きだったのになー」
 幼なじみの成長に思わず苦笑いが浮かんでしまう。
「う、うーん……だって……お馬さんにまたがるとバイブが……」
 まー、俺たちの年にもなってメリーゴーランドなんて乗るのはよほどのバカッ
プルくらいなものだからなぁ……。
 俺たちは違うと思う……まだ。
「よし、じゃあまず絶叫系から行こうぜ」
「え、う、うん」
 真っ赤な顔の真奈美の手を取り俺たちは園内を歩き出した。
 あー、くそ、心臓がどきどきしてきた。


「んっ!」
 ジェットコースターから降りた時、真奈美は何故か顔をさらに赤くしていた。そ
して何となく歩くのも辛そうで……。
「ま、真奈美大丈夫か?」
 まさか風邪でもひいているのだろうか?
 ムリをさせてデートさせてるとしたら……彼氏失格じゃないか……俺。
「だ、大丈夫だよ。ちょっとジェットコースターの振動が強かっただけで、んぅ」
「酔ったのか?」
 俺は心配をして声をかける。振動が強かったって……でも普通酔ったら青く
なるよな?
「ほんと大丈夫だから……ただちょっとお手洗いに行って来ていいかな?」
「あ、ああ」
「ごめん、ちょっと待っててね」
 真奈美はそう言うと小走りにトイレに向かって行く……だけどその走り方も
……何だか違和感があった。
 大丈夫かな? 真奈美……。


「あああっ」
 ブブブブ
 私はしょーちゃんと別れてトイレに駆け込むとおまんこに刺さっていたバイブ
を引き抜いた。ああぁ……。
 引き抜いた瞬間開いたおまんこから朝注がれた精液が愛液と一緒に流れて
くる……んぅ……。
 ずっと刺激を受け続けていたおまんこは愛液で溢れていたし……しょーちゃ
んには気づかれなかったけど太ももまで蜜でぐっしょりだったんだ。
 ジェットコースター、次座った人はびっくりしただろうな……。
 乗り物の激しい揺れがバイブとあわさってものすごい刺激を私に与えていた
んだ。おかげでジェットコースターに乗ってる間ずっと感じっぱなしだった。
しょーちゃんの横に座っていたのに!
「うう……」
 トイレットペーパーでおまんこから垂れる液をふき取る。
 うう……もう私は戻れないくらい変態になっちゃったんだな……。しょーちゃん
と一緒にいたのに私の意識はバイブと、それをくれたご主人様でいっぱいだっ
た。


「ご主人様……」
 ご主人様のことを思い出した瞬間だった。
 ぶーぶーぶー。
 不意に携帯電話の着信がある。
 しょーちゃんかな? 慌てて表示を見るとディスプレイには『ご主人様』の文
字。
「は、はい! もしもし!」
 最優先で電話を取ると携帯の向うからご主人様の声が聞こえてきた。
「真奈美ちゃん」
「はい!」
 ドキドキと胸が高鳴る……おまんこが疼く。さっきしてもらったばっかりなのに
私はもうえっちがしたかった。
「今、トイレに入ってるんだよね」
「え、えぇ!」
 どうして分かるの!
 私の驚く声にご主人様は含み笑いをしながらあっさりとタネをばらしてくれ
た。

「由里と一緒に真奈美ちゃんの後つけてたからね」
「あぅ……」
「あんなに股をもじもじさせて、しょーちゃんに気づかれなかったの?」
 え、えぇぇ! 私……そんなに……嘘……。
「う、嘘ですよね……」
「ホントだよ」
 ご主人様の笑い声が聞こえる……あぅ……恥ずかしいよぉ。ご主人様には
いつも恥ずかし姿を見せている……でもご主人様に命令されずにそんなことし
ていたなんて……。
「真奈美ちゃんが変態だなんて分かり切ったことだけどね」
「うぅー」
「そんな真奈美ちゃんに提案があるんだけどさ」
 ご主人様がちょっと意地悪な声をする。
「は、はいっ」
 その瞬間、ドキって私の胸が高鳴った。

「真奈美遅いなぁ……」
 おかしい。
 トイレに行くと行ったきり真奈美が戻ってこない。もうかれこれ三十分近く経
過しているだろう。
 真奈美のために飲み物を買っておいたのだけど……もうすっかりぬるくなっ
ていた。
 しかし、トイレの前でうろうろしている俺はまるっきり不審者だろう。真奈美さ
ん、早く出てきてください。いや、ほんとに。
「まさか迷子になったわけじゃないよな……」
 ……いや、ありえるかもしれない。
 幼稚園の頃の話だが、真奈美はこの遊園地で迷子になっている。
 もちろんあれから十年も経った今、同じわけじゃないだろうけど……ほら、い
まだに迷子といか道に迷う時がある真奈美である。
「…………ふぅ」
 ため息が出た。
 真奈美が迷子になった時、探し出すのは俺の得意だった。


『しょーちゃん、大好き』



 …………。
 一瞬、恥ずかしい回想がフラッシュバックした。
 ああ、幼稚園の時、散々迷子になっていた真奈美を見つけたのは俺だった。
 その時、真奈美は満面の笑顔で言ったんだ。
 ひょっとしたら俺はその時から真奈美のことを……。
「はぁ、まったく真奈美のやつは」
 普段面倒を見て貰ってる俺が偉そうに言えることではなかったけど……。
 どうせすぐに会える。そんな安易な気持ちでいた……この時はまだ。
 俺はあくまで気楽に真奈美の携帯電話に電話をかけた。


『お客さまのおかけになった電話は現在電波の届かない……』
 不通を伝えるメッセージが携帯電話から聞こえる。
 真奈美……。
 不安が胸をよぎる……どうしようもない違和感と不安が胸を支配していた。
「真奈美……」
 俺はたまらず走り出した。
 真奈美に何があったかなんて分からない。でも何かがあったのだ。じっとして
いるなんて出来なかった。
 頭によぎるのは幼い日のこと。
 迷子だった真奈美を見つけることが出来たのは俺だった。
 きっと今日だって……。


「あああ、あん!! おちんちん、おちんちん気持ち良いのぉ!!」
 ご主人様と合流した私はさっそくセックスをしてもらっていた。
 おもちゃで中途半端に昂ぶったおまんこはご主人様を迎え入れてようやく満
たされた。
 これ、これじゃないとダメなのぉ。
 遊園地のアトラクションのすぐ裏手。そこで私はご主人様に背面座位の体勢
で貫かれていた。
 表を歩く人が少し裏手を覗いたら、大股開きでおまんこにおちんちんをくわえ
こんでる私が見える。そんなギリギリな羞恥が私を燃え上がらせていた。
 さっきだって小さな女の子がセックスをしている私たちを見て凄く不思議そう
な顔だった。
「ごめんね真奈美ちゃん大事な彼氏とのデートの最中呼び出して」
「ああぁ、んんぅ」
 朝、三回も出したのにご主人様の肉棒はすっかり硬度を取り戻していた。外
でする……しかも人目につく場所……そのことが私たちをより盛り上げていた
のだ。
「いいんですぅ……私はもうご主人様無しじゃ生きられないんだもん」


 しょーちゃんには悪いと思う。心の底から思う。私はしょーちゃんを騙している
んだ。だけど、私の体を襲う快楽と、ご主人様の命令には逆らえなかった。
「ねぇ、そのセリフ、しょーちゃんの前で言える?」
「え?」
「言えるの言えないの?」
 ご主人様が動きを止め、強く聞いた。
 そして私が快楽を感じるかどうか微妙なラインを優しい手つきで撫でていく。
おまんこをいじってもクリトリスには触れなかったし、おっぱいをいじっても乳首
には触れなかった。
 私の体を知り尽くしたご主人様だけができる繊細なタッチ。
 ああ、じらされてるよぉ……。
「い、言えます。ご主人様の命令だったらどんなことでも言えます」
「じゃあ、ほら言ってみてよ。ちょうどしょーちゃんも目の前にいるしさ」
「え?」
 ふと顔を上げると、しょーちゃんが青白い顔で私を見ていた。
 あぁ……しょーちゃん……。


 最初、目の前に広がっている光景が信じられなかった。
 真奈美を探し出して、すぐだった。女の子の悲鳴のような声が聞こえた。
 俺が聞き間違えるはずもない、真奈美の声。
 途切れることなく響く声に俺は足を向け、そして見てしまった。
「あああ、あん!! おちんちん、おちんちん気持ち良いのぉ!!」
 矯声をあげ、性器を晒している真奈美とそれを後ろから貫く見知らぬ男。
 強姦されてる……なんて考えは浮かばなかった。
 真奈美の恍惚とした表情は明らかにその行為を受け入れ、自分もそれを望
んでいるものだったから。
 男が俺に気がついた。
 真奈美は、俺には気づかずただ腰を揺すり、ここまで聞こえる淫らな水音を
響かせるだけだった。
「ごめんね真奈美ちゃん大事な彼氏とのデートの最中呼び出して」
「いいんですぅ……私はもうご主人様無しじゃ生きられないんだもん」
 俺は真奈美のそんな表情は知らなかった。
 真奈美がそんな行為をするだなんて、そんな言葉を口にするなんて。
 ずっとずっと隣にいた。なんでも知ってると思ってた。



 だけど、今俺の目の前にいるのは俺の知る真奈美じゃなかった。
「そのセリフしょーちゃんの前で言える?」
「え?」
「言えるの言えないの?」
 男が俺に目を向けせせら笑う。
 その間もまるで真奈美は自分の所有物だと誇示するかのように彼女の体を
触る。
「い、言えます。ご主人様の命令だったらどんなことでも言えます」
 真奈美! 何を……言ってるんだ?
 あまりの衝撃に声が出なかった。
「じゃあ、ほら言ってみてよ。ちょうどしょーちゃんも目の前にいるしさ」
「え?」
 その時、ようやく真奈美が俺に気がついてくれた。
「ま、真奈美……?」
 俺の喉から出た声は自分のものとは思えないほど涸れていた。
「しょーちゃん……」
 真奈美は悲しげに目を伏せ、告げる。


「ごめんね」
 まな……み……?
「ごめんね、私は……もうご主人様なしじゃ生きられないの。ご主人様のおち
んちんでおまんこをえぐってもらわないとダメなの」
 俺に告白をしながらも真奈美はまた抽送を再開する。
 ぱっくりと開いた真奈美の性器を……太い男性器が当たり前のように出入り
する。一回二回の経験じゃ得られないだろう慣れがそこにあった。
「ご主人様とセックスできるなら外でも遊園地でもしょーちゃんとのデートの最
中だって私は行ちゃうもん……」
 真奈美の言っていることが分からなかった。
 言葉を聞いてもそれがまるで意味の無い音となり俺の耳を抜けていく。
 真奈美が……あの真奈美がそんなこと言うわけないじゃないか……。
「こんな……変態な幼なじみでごめんね」
 真奈美が笑う。そこには俺の知らなかった艶があって……。きれい……だっ
た。
「しょーちゃんと付き合おうって言ったのはご主人様の命令だったんだ。でも
しょーちゃんは好きだったのは本当だよ」


 『だった』……その一言に真奈美の想いがすべて集約されているようだっ
た。
 俺は……どこかで何かを間違えてしまったのだろうか?
「な、なんで……」
「っ、真奈美ちゃんそろそろ俺イキそうだよ」
「ああぁ、ご主人様待ってぇ、イクときは一緒に膣内に出してぇぇぇ」
 俺の言葉を遮って男が言う。途端真奈美はまるで俺が意識から消えてし
まったように……セックスに集中した。
「ああぁ、はぁ、ご主人様ぁ!!」
「っっ!」
 外なのに……誰かが見ているかも知れないのに……俺が見ているのに
……。
 二人はあたりの景色には何も構わずセックスに没頭していた。
 真奈美の背筋が大きく伸びる。二人の繋がった場所から淫らな音がはしる。
 俺の目の前で真奈美の中に精液が注ぎ込まれていく。
 俺は……ただそれを見ているだけだった。見ていることしか出来なかった。
「困ったね」


 男が真奈美からイチモツを抜き去りながらつぶやいた。
「ばれてもいいやとは思ってたけど、こんなに早くしょーちゃんにばれるなんて
ね」
 馴れ馴れしく男が笑う。真奈美は絶頂に達した余韻なのだろうか。甘えるよ
うに男にもたれかかりながら小さく息をついていた。
「真奈美ちゃん、誰でもいいから早く新しい彼氏作るんだよ」
「は……はいぃ」
 新しい彼氏? どういうことだろうか? そして、どうして真奈美は頷くんだ?
「ん? ああ、彼氏っていうのは『保険』だよ俺が毎日中出ししてたら真奈美
ちゃんもいつかは孕むだろ? その時、父親として彼氏を用意しておかなきゃ」
 さも当然のことを語るような口調で……男が笑う。
 何を言ってるのか分からなかった。ただ……この男が最低なヤツだってこと
は分かった。
 そして……俺は……とんだピエロだったみたいだ。
 一人で浮かれて舞い上がって……。
「んぅ、あぁ、ご主人様ぁ」
 真奈美が男とキスをしていた。互いの唾液を混ぜ合うような淫らな口づけ。


 俺のことなんか忘れたように真奈美は男との口づけに熱中していた。
「もっと……もっとしてぇ」
 もうそこには俺の知る真奈美はいなかった。



 ああ、馬鹿みたいだな……。





 その後、俺と真奈美は別れた。
 あの日、再びセックスを始めた二人から逃げるように俺は帰り……深夜、
帰ってきた真奈美と話をした。
 もう恋人同士ではいられなかった……いや、最初から恋人同士なんて呼べ
はしなかったのだろうが……。
 とにかく、俺は短い真奈美との『付き合い』を終えることを選んだ。
 当然だろう。
 ただ、ひとつだけ言えることがある。
 俺は……どうしようもなく愚か者だってことだ。



「しょーちゃん、晩ご飯できたよー」
 台所からいつものように真奈美の声が響く。
 俺はいつものように生返事を返しながら食卓に向かっていく。
「今日のメニューはハンバーグだよ」
「いつも悪いな」
 いつもと同じようなセリフを返しながら今日も俺は席に着く。
 幼なじみ。
 俺と真奈美は別れた後も変わらず仲の良い幼なじみだった。世話焼きな真
奈美は変わらず俺の家で夕食の準備をしていく。この時見る真奈美の顔だけ
は昔と変わらなかった。
 ただ、そんな俺たちの関係も少しだけ変化はあった。
「でね、しょーちゃん。今日なんだけどね」
「あー、分かってる分かってる。またあいつの所に行くんだろ」
「うん♪ 今日もご主人様にたっぷりエッチしてもらうんだ」
 心の底から嬉しそうに真奈美が笑う。ズキンと胸に痛みが走るが……俺は
あえてその痛みから目をそらした。
「…………そのうち子どもが出来るぞ」


「そーなったら、しょーちゃんが結婚してくれるもん」
 そう…………俺は大馬鹿だった。
 あの夜、俺は真奈美に約束したんだ。
 もし、真奈美に子どもが出来たら……そして、もしあの男が真奈美を捨てる
ようなことがあったら……。
 俺が真奈美のことを守っていくって……。
 俺は自ら『保険』になることを選んだのだ。
 真奈美が……また別の誰かの『彼氏』になる。それがイヤだったのか……そ
れともどんな繋がりでもいいから真奈美と一緒にいたかったのか……分からな
い。
 ただ一つ言えること……それは……。
「じゃあ、いつものようにお母さんたちにはしょーちゃんと一緒にいたってことで
……」
「ああ」
 俺の返事に満面の笑みを浮かべるとうきうきとした様子を隠そうともせず真
奈美は出かけていく。



 ただ一つ言えること……それは俺が今でも真奈美のことが今でも好きだってこと
だった。

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