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京都から来た転校生

教室に入ってきた転校生を見て全員が驚く、
なぜなら聞いてた話だと転校生は男子だと聞いていたからだ。
教室に入ってきたのは長い髪に白い肌の綺麗な女の子だった。

「うち、米沢薫といいますわ。
よろしゅうお頼み申します。」



その挨拶で周りの男達は京都出身なの?と誰かがした質問をかわきりに
米沢さんの質問攻めが始まる。



一目惚れ………
僕は転校生から目を離せないでいた。
そして、一瞬米沢さんと目が合った。



「雄太、転校生って男だっていってなかったっけ?」
「……………」
「雄太? 聞いてる?」
「ああ、ごめん……なんだって?」
「もう、後でいいわ。」
隣の席の奈美が話し掛けてくるが僕がきのない返事をしたので
それ以上話し掛けてはこなかった。



「質問は休み時間にしなさい。それじゃあ、席は、そこの空いている上野の隣だな。」
「はい。」



えっ僕の隣?



「よろしゅう」
「あ、はい、こちらこそよろしくお願いします。」



米沢さんは僕にしか聞き取れない声で耳元でつぶやく
「うちアンタに一目惚れしてしもた」



その言葉を聞いた後、その後の先生の言葉は耳に入りませんでした。
僕には今付き合っている幼馴染みの奈美がいる。
けど、いまこの心臓のドキドキは多分……



★★★★
今日の授業も終わって帰るしたくをする。
「雄太今日は部活ない日だよね一緒に帰ろう。」
「うん、いいけど米沢さんもいいかな? 米沢さんの家って僕たちの近所なんだよ。」
「そうなんだ、別にいいわよ私は。」



そして、私達3人は色々と学校のことを話したしてあっという間に私の家がある曲がり角にやってきました。
「私はここからこっちだから。」



どうやら米沢君の家は雄太の家の方面らしい。
私の方が最初にさよならなんて、三人で帰ったら二人きりになんてなれないな。
まあ別にいいか。



あっ! そうだ雄太からCDを借りようとしてたんだっけ、
私は玄関の所まで来てようやく思い出した。
今ならまだ雄太は家までついてないはず途中で会えるわ。
私は雄太達が帰った道を走る。



157 名前:京都から来た転校生[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 05:10:48 ID:00W0aGRj
あ、いた。あれ二人で立ち止まって何か話してるようね。
雄太の家はそこから左だ。
なのに米沢君は右を指している。
「さては米沢君の家は右で家に遊びに来ないかでも言ってるのかな。」



雄太はなぜか少し困った顔をしている。
声をかけようとしたけど信号が赤になって、車の騒音で届かなかった。
まあいいや。
私は信号が青になるのをまたずに車が途切れたら渡ろうと思っていた。
よし今……………だ………



えっ?




キス?
米沢君が雄太の首に手を回してキスをしていた。



米沢君と雄太がどうして………キス……を? 
あ、あれ?
み、みま……違い……よね?
きっと目にゴミが入ったからそれを取ってあげてるとかだよね?



そして、今度は米沢君が恋人同士がやるように腕にしがみつき右を指す。



ゆ、雄太何で照れてんの!!
相手は男だよ! どうして嫌がんないの!!
朝の先生の話聞いてなかったの!!




私がその出来事に気をとられているといつのまにか青になっていた信号がまた赤になり
車が動き出す。



そして、気づいたら二人はあの場にいなかった。
いや、私の脳は記憶していた。
最後二人があの場から去る前に私と米沢君とは目が合っていた。
米沢君、いや米沢のやつは笑っていた。私と目が合ってその場を目撃されて。



あのクソヤロー!!



私は車が来ているのにもかかわらず走った。
今は自分の命がどうこうというレベルではない。
彼が奪われるかどうかの危機だ。
ここで踏み出さなければ絶対に死ぬことよりも後悔すると私の心が叫んでいる。



私は今なら100メートルを10秒で走る自身があった。
いや世界を越えると思った。
ボルトあなたと私とじゃ、走る動機が違う。
危機が迫っているときほど人は強くなれる。
今の私がその最大の危機だ女にとっての。
友達の夏子が冗談半分で彼氏が男に寝取られた体験を呼んで笑っていた。
私もその話を聞いて笑った。でも今は笑えない。
私がここで走らなければ私もそこの仲間入り。彼を男に寝取られたなんて絶対誰にも話せない。



ズザザザザザザァァアアアアアーーーー!



アスファルトが簡単に削れ砂のように舞い上がるほどの速さだった。



私があの場にたどりつき角を右に曲がるとそこには誰もいなかった。
いたるところにわき道がありどこで曲がったのかまるでわからない。



あきらめるな私……ここであきらめたらあいつらと同じだ……
何も努力もせずに男に寝取られたやつと。
だが、私は違う絶対にあきらめない。
私は五感のうち一つに集中する。
まずは聴覚、足音だ。二人の足音、うち一人は京都から来た男の足音。
その足音がどこから聞こえるかだ。
こつん……こつん……
わかった。そんなに遠くではない。
次は視覚だ。足跡だそれを見ろ。どんなに晴れているアスファルトだろうと私の視覚を最大限にまで
高めれば見えない足跡はない。



見えた!



そっちだな待っていろ!!



ドン!!



「あっ痛。」
「ごめんなさい前を……って奈美じゃないかどうしたのこんな所で?」
「ゆ、雄太、あなたこそ家こっちじゃないじゃない。」
「僕はちょっと米沢さんと話してて玄関で別れて今から帰る所だよ。」
「本当?」
「本当だよ。米沢さんの家ってマンションなんだよほらアレだよ。」



雄太のさしたマンションを見る。
「それよりも奈美はどうしてここに?」
「雄太にCDを借り様と思ってたの思い出して追いかけてきたのよ。でも雄太って途中で家とは逆の方に
歩いていくから。」



私は二人がしてたキスの事は話さないでおく。
そんなことでギクシャクしたくないからだ。
雄太が無事ならそれでいい。



「そ、そうなんだじゃあ、これから一緒に帰ろう。」
「うん。」



私は雄太と仲良く手をつないで帰った。
そう私はこのときホッとしていた。
けどそれは間違いだった。
だって雄太はもう米沢の家を知ってしまったんだから。



その夜。風呂上り。
「そうだ雄太に借りたCDでも聞こうっと………って中身空じゃない!
ったく、雄太に明日学校に持ってきてって電話しよう。」



私は雄太の携帯にコールをする。



「…………………はい」
「あ、あのねCDのことなんだけど━━」
「……………………………ひゃぁあん………」
「ひゃん?」
「……………………な、なんでもいよ………CDがどうかしたの?」
「!?」




☆☆

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