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紅 kure-nai (1)

紅の寝取られ物を投下させていただきます。
簡単なあらすじと人物紹介
九鳳院紫は柔沢紅香の協力を得て恋を知るために紅真九郎に引き合わされた。
そこで紫は真九郎に恋をする。しかし、紫に劣情を持つ実の兄、九鳳院竜士に連れ去られてしまう。
真九郎は紅香から九鳳院家は近親相姦でしか子を生めない家系で、紫はその道具だと聞かされる。
真九郎は覚悟を決めて紫を助けに行った。しかし……。



紅 真九郎(くれない しんくろう)
紫の同居人兼護衛。紫には恋愛感情未満?の好意を抱いている。
九鳳院 紫(くほういん むらさき)
恋を知るために真九郎に引き合わされ、愛を知ることになる。兄の事を恐怖しており、逆らえない。
九鳳院 竜士(くほういん りゅうじ)
紫の実の兄。極めてサディスティックで、紫に執心。プライドが高く、人を見下す傾向がある。
鉄腕(てつわん)
本名ダニエル・ブランチャード。鉄腕は仕事での偽名。九鳳院竜士個人の派遣護衛。



 かつて二人であった部屋、今は一人しかいない部屋で、真九郎は死人のようにたたずんでいた。
 この部屋には、ほんの一月前までは九鳳院紫と言う同居人が居た。僅か7歳なのに妙に精神年齢が高く、それでいて常識知らずで甘えたがりの、将来確実にいい女になると断言できる少女だった。
 紫は己の意思を完全に無視され、家に戻されようとしてた。それも、兄からの凌辱という最悪の形で。
 真九郎は紫を救うべく行動した。彼の恩師である柔沢紅香の協力を得て、紫の場所までたどり着く。そこには紫を嬲ろうとしている彼女の兄、九鳳院竜士と彼の尖兵である鉄腕が待っていた。
 鉄腕を叩きのめせば、紫を救える。それだけを思い鉄腕に挑んだが、真九郎は負けた。組み伏せられながら聞いたのは紫の悲鳴で、その直後に気絶してしまう。気づいた時には自室で倒れていて、あとはどんなに手を尽くしても紫の影を掴む事もできなかった。
 紫を救えなかった。その事実が真九郎を叩きのめす。色々な人間が彼を気にかけたが、その好意を受け取る資格は彼には無かった。
 無力感に苛まれながら日々を漠然と生きる。まるで色を失った日々の過ごし方に、このまま死んでしまうのもいいかもしれない、そう考え始めた時だった。
 紫からの、九鳳院紫主催の小さなパーティーの招待状が届いたのは。



 九鳳院家の別荘で、真九郎は辺りを見回しながらせわしなく歩いていた。紫から送られてきた高価なスーツが乱れるのも気にかけられないほど焦りながら。
 紫はどこにいる、それだけを考えながら、真九郎は探し続けた。部屋の中などもう20回は見回っていると言うのに。
 別荘は九鳳院の規模と権力を考えれば小さなものだった。それでも真九郎の部屋を引き合いに出せば2~30倍はある広さだが。
 この部屋の中に居るのは、真九郎を含めても20名と少ししかいない。賓客は僅かに10名ほどであり、大体1人につき1名の給仕が付くようになっている。
 真九郎にも一人付いていたが、巧みに撒きながら歩いていた。護衛の類は室内どころが建物の中に入る事も許されていない。その代わり、外で守っている人間は200名を超える過剰なものだ。
 既に探しつくしている事など分かっているのに、真九郎は止まれなかった。
 紫は無事だろうか。泣いていないだろうか。それだけが思考を占め、焦燥が増幅し続ける。
 無限とも思えるような時間を落ち着きなく待っていると、背中を叩かれた。ふと、ほんの一月前のことであるにも関わらず、懐かしさがこみ上げる。その手の位置は、ちょうど紫が手を伸ばした時と同じ程度の場所だった。
「紫!」
 真九郎が叫びながら振り返る。そこには、在りし日と全く変わらない九鳳院紫が立っていた。
 整った顔には溌剌とした輝く笑顔がある。服装は初めってあった時の、童話のお姫様をそのまま抜き出してきたかのような煌びやかなもの。漆黒の腰まで届く長髪は、光に当てられて彩られていた。
 真九郎を見上げる瞳は、いつかの強い光が寸分たりとも失われずに宿っている。
「うむ、久し振りだな、真九郎!」
 真九郎はその声に、思わず泣きながら抱きしめそうになってしまう。そんな事をする訳にはいかないと、涙目で手を振っているだけだったが。
 紫は真九郎の慌て様を、苦笑しながら迎えた。
「ほら、そんなに歩き回るな。給仕も困っているぞ」
 紫は左手に持っていた飲み物を差し出す。真九郎は反射的にそれを受け取った。
 ワイングラスに注がれた赤色の液体の臭いを嗅いでみる。そこには、今まで嗅いだ事のない爽やかな香りと、微かなアルコール臭がした。
「これってお酒じゃ……」
「なんだ、真九郎はわたしが出した飲み物は飲めないのか?」
 酒を飲んだ事がない、と言うわけではない。それでも16歳の真九郎は、祝いの席で舐める程度にしかアルコールを口にしなかった。
 法律がどうの、と言うわけではなくあの陶酔感をなんとなく受け入れられなかったためだ。これほどの量を飲むのは、正に未知の体験だった。
 それでも、紫が口を膨らませながら見ているのであれば、飲まないわけにはいかない。酒の飲み方を知らない真九郎は、ぐっと堪えながら一気に飲み干した。
「おお、良い飲みっぷりだ」
「あんまりお酒は飲んだ事ないんだけどね。所で、紫が持ってるのもお酒じゃ……」
「そうだ、と言いたい所だがこれはジュースだ。それよりほら、もっと飲め」
 真九郎の返答よりも早く、紫が給仕から奪ったワインをワイングラスに注ぐ。真九郎は紫とのやりとりに懐かしさを感じながら、されるがままになっていた。
 紫の小さな手に引かれながら、テーブルに着く。卓上には下品にならない程度に軽食が盛られていた。
 二人は一月ぶりの再会を楽しんだ。なんでもない世間話をしながら、真九郎は久し振りに心から笑うことが出来た。
 ワインは意外と飲めるものだった。もっとも、会場に出される全ての飲食物は九鳳院が出すものなのだから恐ろしく高価だろう。不味いわけがない。
 紫と他愛無い会話を楽しめたのも一因だろう。
「ところで、その、紫」
「ん? なんだ?」
 真九郎は話題が乗ってきた所で、話を切り出した。出てくる言葉は妙に歯切れが悪く、真九郎の顔にも悔恨がうかがえる。
「お前は大丈夫だったのか? あの、後の、事とか」
 それは、ここ一月真九郎に後悔の念を刻みつけ続けた出来事だった。
 紅真九郎は九鳳院紫を守ると誓った。しかし実際には、守る事ができずに連れ去られ、助け出す事も失敗した。あの後紫がどのような仕打ちを受けたのか、想像するだけで全身が凍りつく思いだった。
 真九郎の悔恨とは裏腹に、紫は軽い調子で答えた。
「なんだ、そんな事か」
「いや、そんな事って……」
 どうでもないと言うように、紫はさらりと流した。予想外の反応に思わず戸惑う。
「あの後すぐお父様が来てな、事なきを得た。だから大丈夫だ」
「そうか……、良かった」



 自分で紫を守れなかったのは当然悔しいが、そんな小さなプライドは紫の無事に比べればゴミ同然だ。真九郎は心の底から安心し、ワインを飲み干した。
「ふむ、よかったぞ。本当に、な」
 そう語る紫の貌に、何か妙なものを見た。今の彼女の表情は、真九郎が知るどれとも異なるものだった。それがどういった類のものかまでは分からなかったが。
 異質な貌はすぐに隠れ、元の表情に戻る。あまりに一瞬の事だったので、多分気のせいだったのだろうと真九郎は考えた。
「む、時間だ」
 紫は腰掛け時計を見ながら言った。時刻はもうすぐ9時になろうとしている。
「すまんな、真九郎。今日は私が主催なのだ」
「いいよ。俺の我侭で紫を困らせるわけにはいかないしな」
 紫はワイングラスを近くの給仕に預けると、部屋の奥にある壇上に進んでいった。壇上には背の低いテーブルが一つだけあり、あとはマイクも無い。もっとも、この人数ならばマイクなど必要ないだろうが。
 こういった場の作法など知らない真九郎は、後ろに下がって紫を見守ろうとした。足を一歩下げて体重を移動した瞬間、何故か膝から力が抜けて倒れそうになる。
 急すぎる体の変化になんとか対応し、千鳥足になりながらも壁に手を突いて体を支えようとした。しかし、その手さえも力が入らず、壁に半ば体当たりしながらもたれかかる。
 体に力が入らない原因を、真九郎は必死に探した。ワインで酔いが回ったのだろうか、それにしては頭ははっきりとしていた。たとえ舐める程度だったとしても、酔った経験はあるのだ。こういった酔い方はしないと断言できる。
 ならば薬を盛られたのだろうか。恐らくそうだろう。手足の指先から痺れているのに頭は冴えている感覚は、薬物意外にありえない。
 いつ薬を摂取する事になった。賓客が居る中で空気中に撒くと言う事はありえない。第一、体を鍛え常人より遥かに優れた肉体を持つ真九郎よりも先に倒れる者が出てくるだろう。
 真九郎が口をつけたものは、紫に渡されたワインのみだ。仕込まれたならばそれしかないだろう。誰が、何のために。
 訳が分からず思考していると、後ろから誰かに支えられる。思わず振り向き確認すると、そこには居る筈のない人間がいた。
「おっと、あまり騒ぐなよ」
 その黒人だが流暢な日本語で喋る男は、かつて九鳳院紫を連れ去った男、九鳳院竜士の護衛である鉄腕という男だった。流石に始めて会った時のようなふざけたアロハシャツは着ておらず、黒いスーツを着ていたが。
 問題なのは、鉄腕は竜士の個人的な護衛なのであって、紫の護衛ではない事だ。その男が、なぜ紫が主催するパーティーの、しかも会場内にまで入り込めるのか。
「お前、何でここに」
「見てりゃ分かるさ。これからがお楽しみだよ」
 鉄腕は真九郎を羽交い絞めにすると、顎をしゃくって前を示した。そこには、壇上に上っている紫が見える。
 会場は妙な雰囲気になっていた。いつの間にか給仕は消え、照明が薄暗くなる。賓客は演壇近くにあつまり、紫に注目しながら笑みを浮かべている。
 二人はそこから離れており、暗闇に溶けているようだった。まるで光と闇を挟んで別世界にいる感覚に襲われる。
「皆さん、本日はわたしの為に集まっていただき、ありがとうございます」
 紫が壇上から恭しく礼をする。顔を上げた紫の顔は、先ほど気のせいだと思っていたものに変化していた。
 紫はスカートの裾を摘むと、おもむろにたくし上げ始めた。真九郎は思わず怒声を上げようとするが、その前に鉄腕に口を押さえられてしまう。
 ゆっくりと上げられるスカートの内側から、紫の幼い太腿が見えた。そこにはガーターベルトが付けられている。7歳の紫には不釣合いなのにも関わらず、アンバランスな魅力を発していた。
 ガーターベルトに留められる靴下の内腿側は、何故か変色していた。内腿自体もキラキラと輝くものが付着している。
 真九郎がどうする事もできないまま、ショーツまで露出された。シースルーで生地の少ないそれでは、布越しでも紫の幼丘に毛一つ生えてない事が分かってしまった。そして、ぐしゃぐしゃに濡らしている事も。
 真九郎は目の前が真っ白になるのを感じた。今起きている事が一つも理解できない。なぜここに鉄腕がいるのか、なぜ自分は拘束されているのか、なぜ紫は自分の恥丘を晒しているのか――なぜ、紫は嬉しそうな顔をしているのか。
「ご覧ください。ご主人様に調教されたわたしの幼女アナルは、皆様のチンポを欲しがっています。どうか、子供のくせに淫乱なわたしの変態アナルを、皆様のチンポでほじくりまわして下さい」



 紫は、今何と言った。自分から恥部をさらけ出し、淫語を吐きながらおねだりをした。しかも、とても嬉しそうに。
 一体紫になにがあった。一体紫はなにをされた。真九郎は今すぐ暴れだしたくなったが、たとえ鉄腕の拘束がなかったとしても動けなかっただろう。多分そのために薬を盛られたのだから。
 紫が客に背後を見せ、テーブルに手を付いた。あの妙に背の低いテーブルは、紫がこうするためのものだったのだ。
 足を伸ばしたままテーブルに体重を預けると、紫のスカートに隠れた幼尻が賓客に突き出される。スカートは湿気を吸って張り付き、紫の尻の形をそのまま見る者に伝えた。
 スカートを捲り上げて腰に乗せる。ただでさえ透けている薄布をさらに愛液が濡らして透過させた。
 紫の誘うような目つきに、賓客が嫌らしい目つきで答える。客の反応を確認すると、ショーツに指がかかった。
 真九郎は思わず目を背ける。しかし、背後から伸びた手が真九郎の顎を握りつぶさんばかりの力で握り、無理矢理前を向かせた。
「これからお楽しみなんだって言っただろ? ちゃんと見てろよ」
 もう紫の痴態を見ているのは辛かった。しかし鉄腕によって無理矢理、淫猥な宴を直視させられる。
 ショーツは既に下ろされていた。ショーツと幼丘の間にはねっとりとした媚蜜が絡んでいる。秘所の僅か上にある小さなすぼまりは、媚蜜で濡れながらひくひく動き、男を求めていた。
 一人の男が前に出て、前戯もなしに指を差し込む。アナルは全く抵抗せずにごつごつした指を受け入れると、きゅぅっと絞めて奉仕する。男の指が前後するたびに、紫の体は踊った。
「紫ちゃんも随分かわいらしくなったね。前はあんなに強気だったのに」
「はっ、はい! これ、も、あんっ! ご主人様に、あ、あっ、調教していただいた、んんっ、おかげです!」
 真九郎の記憶の中にある、正義を愛する九鳳院紫の姿はどこにもない。そこにいるのは、ひたすら従順な少女だった。
 指が動く方向を追って、幼尻は上下左右に動いた。たった一夜の逢瀬を堪能しつくすかのように、アナルが吸い付く。
 ぬぷりと音を立てて、指が引き抜かれた。たった今まで性を楽しんでいた証拠である腸液の橋は、アナルの皺を弄ぶ事で落ちる前に塗りつけられた。
 指が離されると、幼尻の動きが止まる。刺激の無くなったアナルはさらに強い刺激を要求し、中が見えるほど口を大きく開いた。
 男は開いた穴から、腸の様子を探った。
「うむ、汚れ一つ無い綺麗な色だよ。素晴らしいね」
 ガーターベルトの内側に指を差し込み、幼尻の感触を楽しむ。同時に紫の反応も見ていた。
 紫は淫靡な視線を男に向けるが、男はそれを受け取ってもにやにや笑いながら幼尻を撫で続ける。尻をもぞもぞと動かして体で要求するが、それでも男は紫の肌触りを堪能するだけだった。やがて根負けしたのか、紫は口を開く。
「い、意地悪しないでください。早く、早く紫の中に入れて!」
「中に? どこだね、私はどこに何をいれればいいのかな? 淫乱な紫ちゃん?」
「わたしの……淫らに調教されたアナルにおじ様の太くて固いチンポを入れてください! ぐちゃぐちゃにかき回して、紫の淫乱アナルを征服して、おじ様のものにしてください!」
「うむうむ、良くできたね。じゃあご褒美だ」
 男は紫にのしかかり、すっかり固くなった肉棒を取り出すと、アナルに差し込んだ。ぶちゅっと音を立てながら一気に根元近くまで挿入し、体の内側をえぐり回す。本来気持ち悪いはずの行為に、紫は歓喜の声を上げていた。
「んあぁ! はぁ! おじ様、凄すぎです! あぁん!」
「そう、かい? よかっ、たよ。紫、ちゃんに、気に入って、もらえて、ね!」
「もっと、もっと突いて下さい! 紫は、今日の事を、心待ちにして、あん! ずっと、お股を濡らしてた、変態で、悪い子なんですぅ! うああぁぁ!」
 これはどういう悪い冗談なのだ、真九郎の頭はそんな事を考えていた。
 紫の姿は、今は真九郎から殆ど見えない。紫に覆いかぶさる男が、彼女の上半身を隠してしまっているのだ。
 演壇の段差で、男と紫の腰の高さは殆ど同じ高さになっている。ほぼ全て露出している紫の下半身は、男の下半身に呼応して激しく揺れていた。
 何より信じられないのが、紫が本当に女としての快楽を得ていると言う事だ。幼い恥丘を真っ赤に腫らし、その閉じた割れ目から淫水があたりに飛び散るほど出ている。
 たまに見えるアナルまで濡れているのが分かり、なによりそこは男の陰茎を嬉しそうにくわえ込んでいた。
 組み伏せらながらも、いや、組み伏せられる事にすら喜んで、腰を振っている。自ら喜んで淫語を口に出し、お客様を喜ばせていた。そして、誰より楽しんでいるのは紫自身だろう。



 紫のアナルから陰茎が抜かれ、白い幼尻の上に精液をかけられる。紫は精液を尻に擦り付けながら指に付け、口元に持っていくと躊躇無くぴちゃぴちゃ舐めた。その光景は顔を上げながら客に見えるようにしており、少女の淫らなショーの一部となっていた。
 指に纏わり付く精液を全て飲み込むと、紫は幼尻を左右に開いてアナルを大きく見せ付ける。犯されて赤くなったアナルは、それでも貪欲に次の精を欲していた。そして、それは紫も同じだった。
「次のお客様、紫の幼なアナルをレイプしてください」
 その言葉を待つまでも無く、次の男が紫に歩いていった。
 真九郎は脳の血管が切れそうなほど怒りながら、淫宴を見る。少しだけ自由の戻ってきた体を動かそうとした。
「お前、もう動けるのか。タフな奴だな」
 鉄腕が、僅かながらも動きを見せた真九郎に驚く。真九郎に投与された薬物は、たった十数分で動けるような質と量ではない。
「ま、俺も今日の仕事は終わりだからな。とっとと眠ってくれ」
 そう言いながら、鉄腕は腕を真九郎の首に絡ませる。盛り上がった筋肉は、完璧に血管を圧迫した。
「俺は終わりだが、お前はまだまだお楽しみが残ってるぜ。よかったな」
 鉄腕は嘲笑いながら言った。その言葉だけ届けると、腕の力をさらに強める。
 薄れゆく意識の中、真九郎が最後に見たのは、犯されて喘ぐ紫の姿だった。




 真九郎は妙な倦怠感を感じながら目を覚ました。まるで悪夢を見た時のように気分は最悪で、吐き気を覚える。
 上手く働かない脳を無理矢理動かしながら、今日しなければいけない事を思い出す。学校に行って、道場に通って、家に帰る。いつも通りの日常だ。そして、帰ってくれば紫が――。
 紫の名で、真九郎の脳は急激に覚醒した。頭を跳ね上げて辺りを見回すと、そこは彼が一生働いても購入できないような豪華な調度品で溢れた部屋だった。彼の住まいである、ボロアパートの一室ではない。
 頭痛のする頭を堪え、眠る前に起こった事を思い出した。記憶など間違っていて欲しい。だが、もし彼の記憶が確かならば、そこには少女を凌辱する男たちと、その恥辱に喜ぶ紫がいた。
「紫っ!」
 現実離れした記憶の恐怖に絶叫する。しかし、答えは返ってこなかった。室内に空しく声が反響するだけだ。
「紫! 居ないのか! 居たら返事をしてくれ!」
「真九郎、起きたのか」
 その柔らかな声に真九郎は振り向いた。声の主はやはり紫であり、凌辱の後など何も無く綺麗なままのドレスを着ていた。
 あれは悪い夢だったんだ。そう思い、真九郎は安堵のため息をついた。
「まったく、嫌な夢だ」
「なんだ、夢でも見たのか?」
「ああ。最悪の夢だったよ」
「ふむ、そうか。それは災難だったな」
 労りの言葉に、安心を深くする。紫は、何も変わらずいつも通りの紫だった。
 なぜあんな最低の夢を見たのかは分からないが、夢でよかったと心底思う。最近気分が落ち込んでいたから、そのせいだろうと割り切った。
 紫が真九郎の前に回ってくる。そして、満面の笑みを浮かべて言った。
「所で、わたしの艶姿はどうだった?」
「……は?」
 意味の分からない質問に、反射的に間抜けな声が出た。
 真九郎には紫の言っている事が理解できなかった。一体何をとって艶姿と言っているのだろうか。
「なんだ、酷い奴だ」
 紫の調子はあくまでも変わらない。それなのに、なぜか不安を覚えた。
 そんな真九郎の胸騒ぎなど知らず、紫は言葉を続ける。
「見ていたのだろう? わたしがアナルをほじられてだらしなく喘いでいるところを」
「…………なん、だって?」
 意味の分からない言葉に、思わず聞き返す。
 あれは夢ではなかったのか。少女は、今何と言ったのだ。真九郎の心が乱された。
「どうだった? 興奮したか? わたしの調教されつくしたアナルを犯したいと思ったか?」
 7歳の子供からは不釣合いな言葉が連発する。真九郎は未だにまさか、という思いを捨てきれないでいた。しかし、紫の前髪から除くその瞳は、淫靡に濡れていた。
 自分の唇を指先で弄びながら、紫は話していた時に覗かせた表情を作る。
 この表情がなんなのか、真九郎はやっと理解した。これは雌の顔だ。
「何を言っ……!?」
 真九郎は体を動かそうとして、今更指すら動かない事に驚愕する。
 上着は脱がされ、椅子に座らせられている。さらに足は椅子の足に沿うように、手は背もたれの後ろ側で組むように皮で固定されていた。椅子自体も、床とつながっているのが分かる。
 薬物で自由を奪った上にこれだけ厳重に固定されているのだ、椅子を動かす事もできない。唯一自由になるのは、首から上だけだ。
 あれは夢ではない。紫が目の前で犯されたことから、鉄腕に絞め落とされた事まで全て現実だ。それを認識すると、真九郎の顔は真っ青になった。
「ま、待ってくれ紫。だって、君はお父さんに助けられたって……」
「あの時だけはな。その後、お父様は兄様の説得に応じて、わたしが初潮を迎えるまで前を犯さなければいいと言う事になった」
 紫がリモコンを手に取る。それを押すと、真九郎の正面に巨大な液晶ディスプレイが降りてきた。
 二人の視線が絡む。一方は喜びの、一方は絶望の。
「真九郎は酷い奴だ」
 紫が艶やかな表情のまま、ゆっくりと近付いてくる。真九郎の膝の上に登り、鼻がくっつくほどの近距離で瞳を見つめる。紫の顔には、仮面のような笑みが張り付いていた。
「お前はわたしを守ると言ったのに、わたしは連れ去られた。兄様に犯されたんだ」
 紫は真九郎の足を跨いで座り込んだ。それでも身長差で、真九郎は紫を見下ろす形になる。
 真九郎の頬が優しく撫でられる。目の前に居る少女の表情にぞっとした。彼女は、本当に自分の知っている相手なのだろうか。
「けどな、良かったのだけは本当だぞ?」



 頬を撫でていた滑らかな指が、体を伝って下に流れていった。指は股間のファスナーを捕らえ、少しずつ開いていく。
 やめろ、反射的に叫ぼうとしたが、口の中に指を入れられ喋れなくなる。指はどこまでも巧みに舌を捉え、真九郎は言葉を封じられた。
「わたしはな、帰って来てよかった」
 指はまだ柔らかい真九郎の股間を、くりくりと弄った。本気で勃たせようとしているのではない、弄ぶ為の指先の児戯だ。
 口から零れる唾液を、紫がぺろぺろと舐める。子犬が飼い主に遊んでもらっているかのように、楽しそうに舌を出して顎を舐め回した。
 一通り唾液を舐めると、また紫は視線を合わせてくる。既に吐息すら淫靡なものに変わっていた。
「わたしは、兄様に性奴隷として調教してもらってよかったと思っている」
 真九郎は、鈍器で頭を殴られたかのような衝撃を感じた。あれほど兄を恐れていた少女が、今は進んで兄に擦り寄っている。たった一月で、九鳳院紫はこれほどまでに変えられてしまった。
 ズボンがしっとりと濡れている事に気づく。その濡れは紫の股間が乗っている辺りであり、つまりこの濡れは彼女の愛液に他ならない。彼女はこんな事を告白しながら、濡らしているのだ。
 口から指が引き抜かれた。それと同時に、紫も真九郎の上から降りる。
 ディスプレイは、いつのまにか完全に降りていた。紫はそれを確認し、部屋の照明を落とす。辺りは薄暗くなり、映画でも鑑賞するのならば丁度いい明るさになった。
「紫、一体何をするつもりなんだ……!」
「まだ言ってなかったか? 一言で言うと、兄様の命令なんだ」
「命令? 何が……」
 問いに答えず、紫は何かを取り出していた。ベルトのようなものと布切れ、その両方とも用途がわからなかった。
 紫は真九郎ににこりと笑いかける。その見慣れた笑みが、今は逆に悲しかった。
「真九郎には、わたしがどうやって兄様の雌犬になったかを見てもらう」
「なっ……!」
 真九郎が怒声を上げる前に、紫が目の前に跪いた。そして、出しっぱなしになっていた陰茎を持ち上げる。
「ふふっ、これが真九郎のペニスか」
「やめろ、やめてくれ紫!」
 真九郎の懇願は無視され、あっけなく陰茎は頭に隠れた。ぬるりという刺激で、陰茎を舐められたのだと分かる。
 少女の口の中で、柔らかい陰茎が思いのままに踊らされる。亀頭を吸われ、竿を唇で挟まれる。尿道に舌を差し込まれたと思えば、裏筋を擦るように刺激される。真九郎の男の部分を知り尽くしたかのような、巧みな攻めだった。
 性経験の乏しい真九郎は、少女の性技に圧倒されてあっけなく勃起した。
 大きくなった陰茎を口から離すと、紫はにやにやと笑いながら自分が勃たせたものを凝視する。尿道に指を当て、ぐりぐりと押して刺激した。
「なんだ、もうか。真九郎はこらえ性がないな」
 僅か7歳の子供にフェラチオで勃起させられたばかりか、言葉と指でなじられる。酷く惨めなのに、それでも彼の陰茎は興奮し続けた。
「紫、もう止めてくれ。こんな事したって何にもならないだろ」
「何を言う。私の口でこんなに喜んでいては説得力がないぞ。それに兄様の命令だから、わたしはやめん。……あぁ」
 紫は何かに思い至ったのか、不意に言葉を濁した。そして、嬉しそうな顔を真九郎に向ける。
「真九郎はロリコンだったな。だからわたしの口でこんなに喜んだのか? よかったな、私のような幼女が自分の恥ずかしい調教記録を見せながら奉仕をすることなど二度とないぞ。存分に受け取れ」
「違う! 俺は……俺は」
 何を言っても説得力が無いのは理解していた。紫に興奮させられ、大きくしてしまったのは事実なのだ。
 もっとも、たとえ説得力があったとしても、彼女はやめなかっただろう。兄が命じたから、それが全てなのだから。
 真九郎の陰茎の根元に、細いベルトが当てられた。ベルトは一気に締められ、ベルトの一部にある突起が尿道を完全に塞ぐ。その痛みに思わず声が漏れる。
 紫はしっかりと絞められている事を確認すると、陰茎をすり出した。両手で陰茎を包み、射精させようと動く。これ以上無様な姿を晒すわけにはいかないと、真九郎は歯を食いしばって耐えた。
「なんだ、案外耐える。けど確認しなければいけないからな、そうはさせんぞ」
 再び陰茎を口に咥えられる。左手が竿から離され、玉袋をやさしく撫で始めた。右手は相変わらず上下に動き、亀頭を執拗に舐められる。
 熟練の娼婦さながらになった紫に、真九郎の勝ちは最初から存在しなかった。
 陰茎はびくびくと震え射精を訴えるが、根元にあるベルトの突起がそれを全て押さえつけた。尿道をすすり上げられても、精液は一滴たりとも出てこない。
「ふむ、完璧だ」

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