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紅 kure-nai 学園の罠 後編 2

 /終わった物語/


「おひさしぶりですわ、ルーシー様」
 見た事もない美少女に話しかけられ、ルーシーは一瞬思考を停止した。知り合いではない相手に名を知られている事に驚いたが、それ以上にこの場にいることにより驚愕した。
 ここは悪宇商会の拠点となっているビルであり、関係者以外は厳重な警備で入れないようになっている。まさか美少女だからと言って進入を許すわけでもあるまいに、この少女は平然としてそこにいる。
 悪宇商会の人間でない事ははっきりしている。ルーシーの頭脳は、悪宇商会に登録されている全ての人間の顔と名前を覚えているのだから。
 デスクワークの手を止めて数瞬考え込み、検索の末、一人だけ引っかかる人間がいた。
「ああ、ああ! ええと、今は……」
「エレナです」
「そうですか。エレナさん、ご苦労様です」
 その美少女は、かつて菅原と名乗っていた人間だった。
 彼、もしくは彼女が他人になる能力を持っている事は知っていた。しかし身長や性別すら無視して擬態できるという事までは、ルーシーは知らなかった。その為にここまで驚いたのだ。
 エレナを談話室に案内し、珈琲を振舞う。業務の終了報告とともに、休憩がてら雑談をする事にした。
「しかし、驚きましたよ。てっきり父親の方にすると思っていましたから」
「彼の方は仕事がありましたから、なりきるのが面倒だったんです。エレナなら余計な気を使わずにすんだので、こちらを選びましたの」
 嬉しそうに語るエレナのしぐさは、少女のそれだ。実は本人であるといわれても疑えないほど完璧に、エレナになっている。
「所で、あの後九鳳院とはどうなりました?」
「気になるんですか?」
「ええ。相手が相手ですし、ちゃんと決着がついた事を聞くまでは安心できませんもの」
 エレナの言い分はもっともだ。他ならばいざ知らず、九鳳院は強力な私兵を持った大財閥。一言命じれば、エレナを暗殺する事など容易いだろう。
 ルーシーは納得し、かいつまんで説明を始めた。
 紫を連れ去ってすぐに始められた事は、九鳳院との交渉だった。今回の件は依頼であった事を説明し、紫の現状を知らせる。この時点で紫は九鳳院にとって庇護の対象ではなくなり、削除したい汚点となる。
 悪宇商会を潰したいものの、経済的なつながりは存在しなにより汚点を握られている。迂闊に手は出せなかった。また、紫は九鳳院に対する切り札になるので、悪宇商会が捨てる事はありえない。
 妥協案として、九鳳院は悪宇商会に二つの依頼をする。紫の隠蔽と、依頼主の発見。これらの依頼はすぐに達成され、九鳳院に連絡が入った。
 悪宇商会は依頼主を裏切ったわけではない。ただ、今回の依頼が入る事を予測しており、依頼主に盗聴器を仕掛けておいたのだ。一晩紫を嬲り者にしていい気になった依頼主は、べらべらとその事を周囲に触れ回る。
 あとは録音したテープを九鳳院に渡し、依頼主一族と紫の事を知った者すべてが粛清されて手打ちとなった。
 これで九鳳院は汚点を隠し、悪宇商会は九鳳院にすら手を出せる人材を持っていると名を広められた。もっとも、今回の件でより九鳳院と悪宇商会のつながりは強くなったので、今後はこのような状況にはならないだろうが。
 九鳳院は悪宇商会の最大の客先となる事で、自分に牙が向くのを封じたといえる。それに、私兵よりも派遣員の方が有能であると今回証明されてしまったのだ。これを使わない手はない。
 かくして、悪宇商会は一段と名声と権威を高め、巨大な客先まで手に入れた。これが九鳳院誘拐事件の顛末である。
「なんと言うか、見事なマッチポンプですね」
「こちらも相応に危ない橋を渡ったのですから、有能な人材の勝利といって欲しいですね」

「まあ、そう言われれば悪い気はしませんけど」
 エレナの苦笑に、ルーシーはやり遂げた笑みで答える。実際に人材の手配等で骨を折ったのだから、それも当然だろう。見事な采配だったと言っていい。
「当事者の紫様はどうなりましたか」
「そちらも上手くいっていますよ。それが私の仕事ですしね」
 紫は相変わらずの発情した猫であり、一度も以前に戻った事はない。
 真九郎の対策もしてある。まず直接接触させないし、ごねる事がない様に一度紫の輪姦現場を見せた。それからはしっかりと業務に忠実だ。
 紫も精液中毒である以上、放置しておはけない。体が壊れるような激しいものはなくなったが、悪宇商会専門の娼婦として働いている。あんなに幼くても需要がない訳ではないのだ。
 あとは調教をする側の技術を教え込まれて、年齢性別問わず淫欲に堕落させている。意外な事に、腕は悪くないようだ。
「ところで、今日は紫様はいらっしゃらないようですね」
 いつもならば、場所格好構わずにじゃれてきて、調教を要求している。菅原が菅原でなくなった事に当初は戸惑っていたが、今では慣れたものだ。
 エレナの疑問に、ルーシーは皮肉たっぷりに答えた。
「ええ。今は愛の巣にいますから」

 /愛の巣/


 金属で囲まれた部屋に、二人の男女がいた。一人はがっちりとした体格の裸の青年であり、もう一人はまだ幼女と言える年頃の女の子だ。
 幼女は青年と違い、服を着ている。しかしそれは、一般的に服と呼ばれるものではなかった。体を窮屈に縛るボンテージに、猫のような耳。不釣合いな首輪には鈴をつけて、尻の穴に尻尾を挿している。
 両者の姿を考えれば、皆幼女が変態的に犯されていると思うだろう。しかし実際には、青年の方が幼女に犯されていた。
「んうぅ! ほら、もっとだ! 気合を入れて舐めるんだ! あんんっ! そうだ、それでいいぞ!」
 幼女、紫は後ろ手に拘束されベッドに寝転がる青年、真九郎の顔に跨り、毛一つ生えていない恥部を押し付けている。僅か7歳の少女の体重など、手が使えなくても真九郎ならどけられるだろう。
 しかし、真九郎は抵抗を見せなかった。それどころか紫の命令に従順に、舌を伸ばして懸命に幼丘を舐め、クリトリスを弾き、膣にまで進入させる。
 どろどろと際限なくあふれ出る愛液を、脇に溢れたものまで舐め取る熱心さで奉仕した。その姿は紫がルーシーにするような、ペットが主人に奉仕する姿に似ていた。
「お前も大分おとなしくなったな。そうだ、そうやってちゃんと従うんだ」
 紫に頭を撫でられて喜んでいる自分がいる事を、真九郎は恥じた。しかし、これはもうどうにもできない事なのだ。
 ルーシーは調教をするという事に才能を見せた少女に、一つの事を命じた。それは、真九郎を自分に従順なペットにしろという事だった。
 当然真九郎は拒否したが、すれば紫に対する暴力的な陵辱が待っていた。そんな光景を耐えられるはずもなく、調教を受ける事を決意する。自分の心が折れなければいいのだと念じて。
 専門の教育を受けた紫の調教は、真九郎が考えるほど甘いものではなかった。どんどん紫に飼いならされ、逆らえなくなっていく。
 最初は少女を守るための決断だった、それには違いない。しかし罵られ、射精させられ、命じられるうちに調教自体を望む心が生まれてきてしまう。凌辱という枷が無くても調教を拒絶する自信は、今の真九郎にはなかった。
「ほら、大好きなご主人様のアナルだ。綺麗になめ取れ」
 アナルバイブが刺さったままのアナルを、円を描くように舐め取っていく。口の中に尻尾の毛が入っても、顔中に淫液がかかっても忠実に。
 舌の刺激で、もこりとアナルが盛り上がってバイブを排出する。隙間からごぽごぽと腸液を真九郎の口の中に吐き出すと、またバイブを根元まで飲み込んでいく。紫なりのペットへのご褒美だった。
 真九郎の顔から陰部をどけて体に乗る。足でぐちゅぐちゅと男根を弄びながら、猫はペットに試すような視線を向ける。
「お前は何だ?」
「ペットでううぅぅぅっ!」
 答える瞬間にあわせて、紫の足が激しく動く。ただ強いのではなく痛めつけるのでもなく、大きな快楽を感じられるものだった。陰茎は足に負けてびくびくと跳ね、真九郎の思考を妨害する。
「何だ? ちゃんと答えろ。雄の癖に弱い奴だ。ちょっと足で気持ちよくしてやっただけで、情けない顔を見せるんだからな」
 紫の言葉は真実だ。実際に彼女が本気で足を使い始めれば、陰茎は連続で射精を始める。真九郎はそれを味わわされた事があり、幼女の暴虐に逆らえなくなった事件の一つでもある。
 真九郎が答えようとすれば、尿道をいじり、竿をしごき、カリ首を撫でる。そうして言葉が詰まるのを楽しみながら、徹底的に自分が情けない存在であると刷り込む。紫の調教方法の一つだ。
「もう一度だ。お前はわたしの何だ?」
「ペッくううぅぅ! ペットです! 紫様の家畜です!」
 紫は自分のペットの従順な姿に喜び、同時に情けない姿を蔑む。こんなものが自分より頼りにされていると言う嫉妬だった。かつて好きだった相手への恋慕は、とっくになくなっている。
 真九郎の少女に対する呼び方は、以前のような呼び付けではない。いつでも様付けであり、もうその事に忌避感を持てなくなっていた。
「では、私はお前の何だ?」
「紫様は俺のごしゅ、うううぅぅっ! ご主人様ですぅうあああぁぁぁ!」
 耐えに耐えたが、紫の足技に勝てるわけもなく射精をする。勢いよく飛んだ精液は、紫の尻にまで降りかかった。主の許可なく射精した駄ペットに、容赦なく失望の視線を向ける。
「この程度で射精するなんて、本当に使えない奴だ。もったいない、こんなに出して」
 紫は尻に手を当てて、精液を掬い取り舐める。精液を受け取るというのは、真九郎の調教という面白くもなんともない作業の唯一つの楽しみなのだ。

 ペットの体に付着した精液を舐めとり、尿道に残ったものも全て吸い尽くす。そんな作業ですら男根はまた絶頂し、少女の口の中に精を吐いた。
「じゅる、ちゅるぅ。ん、ただでさえ精液が薄くて膣内出しですらイけんと言うのに、すぐにぴゅっぴゅ出しおって、この早漏が」
「くぅ……、申し訳ありません」
「ふん、まあいい。お前のチンポがどれだけ情けない早漏チンポだろうと、わたしには関係ないからな。それよりもだ、お前の主はわたしで、わたしのご主人様はルーシー様なんだ。忠誠を誓うな」
「はい、俺は紫様とルーシー様に、絶対の忠誠を誓います」
 もう何度も言ってきた言葉だが、これだけは重さが違った。少しでもルーシーに反抗的な態度を取れば、紫の本気の調教が待っている。三日間射精できずに紫の調教を受け、そのまま仕事に放り出されたのだ。
 きっちり仕事を終わらせて、ルーシーに謝罪をしてやっと射精することができた。真九郎が完膚なきまでに抵抗の心を折られた時の話だ。
 その事があったからこそ、紫は普段仕事に影響が出ない程度に調教を手加減しているのだと知った。同時に薄ら寒くなり、紫を見ると勃起し抵抗してはいけないと思うようになる。
「わたしは心が広いからな、お前みたいな変態でも命令を聞けば飼ってやる」
 紫は真九郎の上に跨った。先ほどのように恥丘を押し付けるのではなく、目の上で陰部を広げて膣が見えるように。赤く熟れた媚肉を見た瞬間、男根は今までなど比べ物にならない堅さになる。
「どうした、幼女マンコ欲しいか? 次の仕事もちゃんとこなすなら、ロリコン変態に7歳のマンコを使わせてやる」
「はい、働きます! 働きますからペットに紫様のマンコを使わせてください!」
 紫がにやにやと見下ろすのも気にせず、真九郎は絶叫した。今までは心の中だけでも抵抗していたが、彼女の陰部を見た瞬間それすら吹き飛ぶ。それほどまで目の前の幼女のそこは魅力的だった。
 真九郎が逆らえない最大の理由、それは紫の膣の味を知ってしまったからだ。初めての紫とのセックスで、少女と交わる事の抵抗を全て壊された。ただ男根を飲み込まれただけで理性が全て焼け、あとは快楽しか感じられなくなる。
 会話の内容すら覚えていないが、真九郎の下半身だけは魔性の膣を覚えていた。魂ごと搾り取られるほどの淫夢に、幼女の体に完全に骨抜きにされてしまう。
 これを味わうためならば何でもできる、そう断言できるほどの強烈な思い出だった。真九郎の目は血走って興奮し、まるで別人になってしまったかのようになる。
「急に獣みたいに、ちょっと可愛がってやると言えばすぐこれだ。次の仕事で失敗したら承知せんぞ!」
「はい!」
「ふん。……ほら、味わえ!」
 男根は紫の中に隠れ、ぶちゅぶちゅと音を立て幼い膣を割り開く。肉ヒダの一つ一つが正確に真九郎の弱点に絡みつき、あっという間に膣内射精を強いられた。
「あああぁぁっ!」
「薄い精液だ。ちっとも気持ちよくない。これなら他の男の搾りかすの方がまだ気持ちいい」
 子宮内に精液を出されても、紫は少しも興奮することができない。だからアナルに挿入されているバイブの振動を最大にして、自分で自分を責める事にした。これなら、少しはイけるだろうと。
 一方の真九郎の快楽は、想像を絶するものだった。ただでさえ狭い膣に、薄肉ごしにごつごつとした感触と強力な振動があるのだ。陰茎は射精をし続け、気が狂わんばかりの絶頂感が支配する。
「うあああぁぁぁ! あぁっ! あああぁぁぁぁ!」
「あなるすごいいぃぃ! イくううぅぅ! おしり、ばかになるうぅぅ!」
 尻穴のバイブが蠢くのと同時に、膣も蠢動する。じゅるじゅると真九郎の陰茎をすすり上げて、射精させ続けようと努力する。
 紫は軽く絶頂しながらも腰を動かして、獣の淫靡さを見せた。人間としての矜持を捨てて手に入れた、人外の安心と快楽。それを受け取ることができる真九郎は、ある意味幸せなのかもしれない。
「このっ、へんたいぃ! おまえは、っにゃあああぁぁぁ! バイブ以下の粗チンだ! きゅううぅぅ! ごしゅじんさまも満足にイかせられない、っふぅ、うあああぁぁ! 早漏め!」
 真九郎に答える余裕はなく、代わりに獣の絶叫をする。紫は真九郎の事情など無視して罵り続けた。
「子供にいいようにされる男など、女は誰も相手にしないぞ! ゅぅぅうううああ! け、けどな、安心しろ! ペットのチンポの世話くらいはしてやるぞ! うはあああぁぁぁ!」
 ぎゅるぎゅると、紫が本気で膣を動かしだす。真九郎はもう意識があるのかないのかも分からず、がくがくと震え精液を出すだけの人形になる。

 意識が真っ白に溶けたところに、紫は自分の快楽を強制的に叩き込んだ。少女の快楽は面白いように真九郎に浸透し、抵抗の余地がまたなくなっていく。
「ペット幼女のマンコ忘れられなくしてやる! お前はここで射精したくてしたくてしかたなくなって、そのためなら何でもするようになるんだぞ! ふにゃううぅぅぅ! わたしがお前をそういうペットに調教するんだ!」
 紫の膣と腰は勢いを増し、奉仕するための、自分が感じるための動きから相手を攻め立てるものに変わっていく。子宮口すら開いて性器として機能し、亀頭を柔らかく咥えて揉み解す。
 僅かに堅さを失い射精の勢いも衰えていた男根は、拷問のような快楽攻めで再び力を取り戻す。とっくに萎えていてもおかしくないのに、まだ勃起と射精を強要される。
 紫最高の調教技術、快楽調教は圧倒的な効果を発揮していた。真九郎はこの時点でも十分紫に逆らえないだろう。それでもまだ紫は満足できない。もっと従順に、反抗など思いつきすらしない、ペットにしてやるのだ。
「お前を、命じられれば人前で幼女マンコにしゃぶりつくように教育してやるぞ! 変態と罵られるのも気にしないで、マンコぺろぺろ舐めるペットになるのだ! ご主人様以外何もいらないペットだ、嬉しいだろう!」
 このペットはそれほど時を置かずに、近々そうなるであろう事を紫は確信していた。これはもう紫のマンコ中毒なのだ。いまさら止める事はできない。
 そこまで従順にすれば、ルーシー様に褒めてもらえる、紫はそれを想像すると、それだけで絶頂しそうになった。先生もきっと褒めてくれる。そうすれば、またあの激しい調教をしてもらえるのだ。
 思い出しただけで、背筋に強力な電流が走った。数ヶ月の紫を作り変えた調教から、ルーシーのペットとして始めての撮影。どれもがすばらしい快楽で、思い出しただけで体がおかしくなる。
「うああ! イくうぅ、イくのおおおぉぉぉ! ルーシーさま、ああぁルーシーさまあああぁぁぁぁ!」
 ご主人様の愛を体が再現し、潮と尿まで漏らす強い絶頂に見舞われた。はしたない膣がぎゅるりと収縮し、精液を最後の一滴まで搾り取る。アナルバイブは半ばまで抜けて、桃色の可愛らしくもいやらしい尻穴を覗かせる。
 ひゅうひゅうと小さな呼吸をしながら、いまだ跨ったまま整える。膣に入っていた陰茎は、既に小さくなって紫の中から叩き出されている。
「ふあぁ……。不覚だ、こんな奴のチンポ入れながらイくなんて」
 紫は立ち上がり、真九郎の縮んだ陰茎を踏みつけた。真九郎はとっくに気絶していたらしく、反応はなにもない。面白くなさそうに鼻で笑うと、真九郎を放置して部屋から出て行った。
 あのペットを調教した分、ルーシーにご褒美をもらえることになっている。そうすれば、調教でイけなかった分まで思い切り絶頂させてもらえるのだ。
 紫は既に、真九郎など眼中にない。それでも真九郎は守らなければと、健気に尽くしている。
 しかし、それがただの主従関係になるのは、そう遠くないだろう。







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