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彼女が職場の先輩と普通に仲がいいのは知ってたんです。

彼女が職場の先輩と普通に仲がいいのは知ってたんです。
彼女から聞かされてたから。
「職場の先輩がおもしろい人でね~、・・・」て感じで。
でもそんなのは普通だし、彼女とは相変わらずラブラブだったし、
その先輩にも彼女がいるらしかったから別にどうでもよかったのね。
でもあるときから彼女の携帯にしょっちゅうメールが
入ってくるようになったんです。
そして彼女の家で彼女が風呂に入っているときに携帯が
俺の目の前にあった。
気になるでしょ?
メールを盗み見る罪悪感よりも
疑いのほうが強くなっていて、見た。
彼女のメールを。
全部見てないけど古いほうから見てった。
なにが書いてあったと思う?


先輩とのラブラブメール。

頭真っ白になって、
心臓バクバクいって、
倒れそうになった。

最初の頃は挨拶とか暇つぶし程度の他愛のない内容。
だんだん仕事とかの悩み相談。
職場でも話しているらしくてそれについての内容。
じれったくなって少し飛ばして見た。
覚えてるとこだけカキコ。

先輩「ねぇ、今度<彼女の名前>の胸さわらせて~?」
彼女「ダメですよ~。先輩いやらしいよ!」
先輩「だってこの前触らせてくれたじゃん」
彼女「あれは先輩が酔っ払って勝手にさわったんでしょ!
   みんな見てて恥ずかしかったんですよ!」
先輩「いやー、めんごめんご。テンション高くなっちゃってさー」
オレ『何この男?ふざけんじゃねーぞ。めんごじゃねぇよこの野郎』

その後、あんまり覚えてないけど
数日にわたり彼女と仲の良いメールが続いた。
でもその先輩が彼女を狙ってるのは明白だった。
自分の彼女とうまくいってないことも書いてあった。
彼女も相変わらず仲よさげに返信してた。
結構口説き方がうまかった。
で、どうやら仕事帰りに二人で食事に行って、ついにその先輩が彼女に
告白したらしかった。たぶんその日の夜のメール。

先輩「オレ、<彼女>のこと本当に大切に思ってるんだ。一緒にいたい」
彼女「私も先輩のこと好きだよ。でも先輩彼女とほんとに別れるの?
私も彼氏とどうすればいいか分からないよ」
オレ『は!?何これ!?好きってなによ!?』

パニック。
この後も何個かメールが続いてたけど覚えてない。
でもこの日付の日のことは覚えてる。
彼女が妙にブルーだったからだ。
たしか会社の上司や仲間達と食事に行くって言ってた日。
なんか仕事のことで怒られたんだと思ってた。

俺は、バカだ。
覚えてる部分。
野郎「早く<彼女>を抱きしめたいよ(ハート)」
彼女「うん!私も先輩に早く会いたい(ハート)」
野郎「おやすみ、ちゅ(ハート)」
彼女「おやすみ、ちゅ(ハート)」
オレ『・・・キスしちゃった?』


糞野郎「もう我慢できないよ。<彼女>を抱きたい。」
彼女「彼氏に悪いからそれはダメって言ってるでしょ?」
糞野郎「ふーん。俺のことは遊びなんだ。俺は<彼女>のこと愛してるのに」
彼女「先輩だって彼女まだいるでしょ。彼女とやれば。私だって
つらいんだよ?」
糞野郎「うん、ごめんな。でも彼女とはもう会ってないよ。
じゃあ彼女と正式に別れたらエッチさせてくれる?」
彼女「ダメ」
糞野郎「じゃあ俺も別れない。もう<彼女>にも話しかけない」
彼女「またそうやって私のこと苛めて楽しんでるでしょ。もう!」
糞野郎「じゃあエッチは我慢するから口でして!お願いします!
だってもう我慢できないよ。ずるいよ。」
オレ『(放心。鼓動が激しい。胃が痛くなり手が震えている)』


彼女の答え、

彼女「え~?だめだよぅ。でも先輩好きだよ!」


オレ『なんだそりゃーー!!!???』
こいつ(彼女)は一体何考えてんだ!?
激しく動揺したのを覚えてる。
安心と失意。

後のメールを見るのが正直怖かったから最近のところまで飛ばした。
5日分くらい飛ばしたと思う。
受信と送信を交互に照らし合わせながら見ていたため、
あまり携帯を盗み見る時間もなかったし。
それよりも指が震えてボタンがうまく押せないでいたから。

でも、一番最近のメールをみた瞬間、俺の一握りの安心感は
ことごとく粉砕されたんです。


万死に値する男「じゃあ月曜日、会社が終わったらどっかファミレスで
飯食ってから○○町行こうか。約束だからね(ハート)」


月曜日というのは二日後のことだった。
○○町というのは有名なホテル街。

あまりにもタイムリーな内容に俺は一瞬壊れた。
彼女が風呂からあがる前に俺は家を飛び出していた。
走れなかった。
いやそれどころか真っ直ぐに歩けなかったのを覚えてる。
携帯の電源を切って、途中コンビニで酒を買って
どっかの公園で一人あおっていた。怒りはなかった。
このへんはよく覚えてないです。

その後、少し冷静になってから黙っていようか問い詰めようかで
死ぬほど悩んだ。でも考えれば考えるほど判断に迷った。
黙っていたら間違いなく抱かれてしまう。
普通は選択の余地なんてないはずなのに。
結局、常識に流され彼女に問い詰めた。
ものすごい勇気が必要だった。
彼女は俺と別れたくないって言った。
ヤッたのか?と問い詰めたら泣きながら
エライ剣幕でやってないって言われた。
そして、ちょっと拍子抜けした自分に驚いた。
でも明後日やるつもりだったんだろって言ったら何も言わなかった。

今は彼女とはうまくやってます。
彼女は仕事をやめて浮気のかけらもみせていない。
結局やってないて言われたし、口でしたのかどうかは
今となっては分からないし聞くこともできない。
よって寝取られは未遂(たぶん)

ただ困ったことに、それ以来この経験が俺のオナネタ。
思い出すだけで苦しい程の嫉妬心が沸き起こるけど、
同時に快感もやってくるんです。
彼女が俺に定番の浮気の言い訳を言おうが言うまいが、
どうでもいいんです。
実はやられちゃってたとしてもいいんです。
俺は寝取られの事実に苦しみながらもハァハァするだけ。

彼女は猛烈にアタックされると弱いという癖がある。
また同じことがないとは言い切れないです。
(今のところそんな心配はないですが)
寝取られの期待と彼女を信じたい気持ちの対立。

だけどこれだけは、はっきりしてるんです。

俺にとって「寝取られる」ことは泳がせてハァハァしたい反面、
黙っていたらそのうち振られるかもしれない、という諸刃の剣。


以上です。

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