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たあちゃんは何でもござれの風雲児
- 2007/05/15
- 10:04
たあちゃんは何でもござれの風雲児。
気は優しくて力持ち。
勿論、女の扱いもお手のもの。
気は優しくて力持ち。
勿論、女の扱いもお手のもの。
たあちゃんの真摯な性格は女の子にも大ウケ。
すでに何十人もの女性と関係を持っているとの噂だ。
そんなたあちゃんは、僕の友達の一人だ。
ある日のことだ。
最近、幼馴染でもある彼女が、何やら僕にも言えない悩みを抱えているらしい。
すれ違い気味なのだ。
僕はたあちゃんに相談をした。
胸を強く叩き、任せてくれ、と一言。
さすがたあちゃんだ。
それから十日後。
彼女は元気になった。
わだかまりもなんのその、再び以前のような関係に戻った。
たあちゃんには世話になりっ放しだ。
携帯電話で、改めてお礼を言った。
たあちゃんは、気にするな友達だろ、と照れくさそうに言った。
僕も同じ様に正直照れくさかったが、たあちゃんの友達である事が誇らしかった。
翌日の晩、たあちゃんの家に遊びに行く事にした。
アポイント無し突撃取材。
突然訪れるお詫びとして、たあちゃんの大好きなのし梅さん太郎一ケースを差し入れとして持っていく。
きっと面白いぞ、と意気揚々と出掛けた。
たあちゃんの家は古いアパートの一室で、正直あまり綺麗ではない。
防音設備も整っていないので、外に声もまる聞こえだ。
そう、今まさに、聞こえている。
僕も聞き覚えのあるその声は。
ああ、その声は。
彼女の嬌声。
たあちゃん好き、もっと、激しく。
出来の悪いAVの様な台詞が連なって一つの楽曲の様に流れてくる。
思わず差し入れを入れたビニール袋を下に落としてしまう。
もっと驚いたのは、たあちゃんの罵声だ。
このメスブタ、おれさまのがそんなにいいか、ははは。
僕も笑うしかなかった。
誰だよお前。
喘ぎ声がどんどんと大きくなる。
獰猛な獅子を髣髴させた唸り声を上げるたあちゃん、最高級の食材を頬張ったかのごとく嬉しそうな声を上げる僕の彼女。
同時に達したのだろうな。
二人は何か囁き合っているようだ。
さすがにそれらは聞こえなかった。
僕はビニール袋を拾い、とぼとぼと帰る事にした。
畜生、みんな死んでしまえ。
人間不信になった僕は家に引きこもった。
家族や友達は心配をしてくれたが、正直全てが煩わしかった。
そこで臆面も無くたあちゃんの登場だ。
皆から頼りにされるたあちゃんだ。
誰かが僕の事を相談したに違いない。
余計な事を。
僕の部屋の扉を蹴破り、襟首をつかんでそのまま外に連れ出した。
心配したんだぞ、そう言って涙を浮かべるたあちゃん。
それを冷ややかに見つめる僕。
さすがにたあちゃんはそんな僕の態度に不審げだった。
こいつまだ判っていないのか。
たあちゃんにあの晩の事を伝えた。
しばらくぽかんとしていたたあちゃんだが、突然大きな声で笑い始めた。
ははははははははっ、何だそんな事か。
大きな手で僕の背中をぱんぱんと叩く。
非常に痛い。
そんな事かあ、お前気にしすぎだろ、と。
僕はこの時初めてたあちゃんに殺意が沸いた。
部屋に戻る。
こいつには一度判らせてやらなきゃならん。
訝しげなたあちゃんは、戻ってきたぼくが手に持つ獲物を見て目を大きく開いた。
金属バット。
空気の読めないたあちゃんは、野球でもするのか、と。
僕は邪悪な笑みを浮かべ、お前の頭でな、と言葉のキャッチボール。
鈍感なたあちゃんもさすがに剣呑な雰囲気は感じ取ったらしい。
背を向け走り出す。
僕はバット片手に追いかける。
やろう、ぶっ殺してやる。
この追いかけっこは半日にも及ぶ事になるのを今の僕は知らなかった。
半日に及ぶ逃避行はたあちゃんの勝利で終わった。
その後結局僕は引きこもりを止めた。
たあちゃんに言われたのだろう、彼女は涙ながらにあの晩の事を謝って来た。
一晩の過ち、二度とこんな事はしない、やり直したい。
嘘付け、何度もしているだろうが、と内心では思っていたが、僕も正直彼女を手放したくは無かった。
だからこう告げた。
うるせえ、二度と顔を見せるなこのビッチが。
おおっと間違えた。
彼女は泣きながら、走っていった。
それきり彼女の姿は見ない。
たあちゃんは前向きな思考を持ち合わせているので、都合の悪い事はすぐに全て忘れる。
だから、そんあ翌日も僕の前に現れる。
僕はそんなたあちゃんを相棒の金属バットで追い掛け回す。
きっと今回もたあちゃんの勝ちであろう。
そう思いながらも、何故か楽しく思う自分がいる。
これが青春なのか?
以上、青年の主張であった。
終わり。
すでに何十人もの女性と関係を持っているとの噂だ。
そんなたあちゃんは、僕の友達の一人だ。
ある日のことだ。
最近、幼馴染でもある彼女が、何やら僕にも言えない悩みを抱えているらしい。
すれ違い気味なのだ。
僕はたあちゃんに相談をした。
胸を強く叩き、任せてくれ、と一言。
さすがたあちゃんだ。
それから十日後。
彼女は元気になった。
わだかまりもなんのその、再び以前のような関係に戻った。
たあちゃんには世話になりっ放しだ。
携帯電話で、改めてお礼を言った。
たあちゃんは、気にするな友達だろ、と照れくさそうに言った。
僕も同じ様に正直照れくさかったが、たあちゃんの友達である事が誇らしかった。
翌日の晩、たあちゃんの家に遊びに行く事にした。
アポイント無し突撃取材。
突然訪れるお詫びとして、たあちゃんの大好きなのし梅さん太郎一ケースを差し入れとして持っていく。
きっと面白いぞ、と意気揚々と出掛けた。
たあちゃんの家は古いアパートの一室で、正直あまり綺麗ではない。
防音設備も整っていないので、外に声もまる聞こえだ。
そう、今まさに、聞こえている。
僕も聞き覚えのあるその声は。
ああ、その声は。
彼女の嬌声。
たあちゃん好き、もっと、激しく。
出来の悪いAVの様な台詞が連なって一つの楽曲の様に流れてくる。
思わず差し入れを入れたビニール袋を下に落としてしまう。
もっと驚いたのは、たあちゃんの罵声だ。
このメスブタ、おれさまのがそんなにいいか、ははは。
僕も笑うしかなかった。
誰だよお前。
喘ぎ声がどんどんと大きくなる。
獰猛な獅子を髣髴させた唸り声を上げるたあちゃん、最高級の食材を頬張ったかのごとく嬉しそうな声を上げる僕の彼女。
同時に達したのだろうな。
二人は何か囁き合っているようだ。
さすがにそれらは聞こえなかった。
僕はビニール袋を拾い、とぼとぼと帰る事にした。
畜生、みんな死んでしまえ。
人間不信になった僕は家に引きこもった。
家族や友達は心配をしてくれたが、正直全てが煩わしかった。
そこで臆面も無くたあちゃんの登場だ。
皆から頼りにされるたあちゃんだ。
誰かが僕の事を相談したに違いない。
余計な事を。
僕の部屋の扉を蹴破り、襟首をつかんでそのまま外に連れ出した。
心配したんだぞ、そう言って涙を浮かべるたあちゃん。
それを冷ややかに見つめる僕。
さすがにたあちゃんはそんな僕の態度に不審げだった。
こいつまだ判っていないのか。
たあちゃんにあの晩の事を伝えた。
しばらくぽかんとしていたたあちゃんだが、突然大きな声で笑い始めた。
ははははははははっ、何だそんな事か。
大きな手で僕の背中をぱんぱんと叩く。
非常に痛い。
そんな事かあ、お前気にしすぎだろ、と。
僕はこの時初めてたあちゃんに殺意が沸いた。
部屋に戻る。
こいつには一度判らせてやらなきゃならん。
訝しげなたあちゃんは、戻ってきたぼくが手に持つ獲物を見て目を大きく開いた。
金属バット。
空気の読めないたあちゃんは、野球でもするのか、と。
僕は邪悪な笑みを浮かべ、お前の頭でな、と言葉のキャッチボール。
鈍感なたあちゃんもさすがに剣呑な雰囲気は感じ取ったらしい。
背を向け走り出す。
僕はバット片手に追いかける。
やろう、ぶっ殺してやる。
この追いかけっこは半日にも及ぶ事になるのを今の僕は知らなかった。
半日に及ぶ逃避行はたあちゃんの勝利で終わった。
その後結局僕は引きこもりを止めた。
たあちゃんに言われたのだろう、彼女は涙ながらにあの晩の事を謝って来た。
一晩の過ち、二度とこんな事はしない、やり直したい。
嘘付け、何度もしているだろうが、と内心では思っていたが、僕も正直彼女を手放したくは無かった。
だからこう告げた。
うるせえ、二度と顔を見せるなこのビッチが。
おおっと間違えた。
彼女は泣きながら、走っていった。
それきり彼女の姿は見ない。
たあちゃんは前向きな思考を持ち合わせているので、都合の悪い事はすぐに全て忘れる。
だから、そんあ翌日も僕の前に現れる。
僕はそんなたあちゃんを相棒の金属バットで追い掛け回す。
きっと今回もたあちゃんの勝ちであろう。
そう思いながらも、何故か楽しく思う自分がいる。
これが青春なのか?
以上、青年の主張であった。
終わり。