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夢か恋愛か 3
- 2007/05/18
- 07:43
目の前に立派なホテルが見えてきた。
車は吸い込まれるようにホテルの入り口に入る。
ボーイがスムーズな動作で車のドアを開けた。
郡山もボーイに運転を任し車を降りようとしたが、さゆりがそれを制した。
「ここで大丈夫です」
郡山はさゆりの気丈な態度に、わかったと頷くと、車を発進させた。
さゆりはボーイに案内されホテル内に入った。
ボーイに待ち合わせだと告げ、
手に持ったメモ用紙で部屋番号を確かめ、エレベーターに乗る。
部屋のある階でエレベーターは止まり、さゆりは降りた。
廊下に並ぶ部屋の群を見て、これから自分の身に起こる事が現実的な感覚になる。
さゆりは携帯を鞄から出した。
そして、アドレスの一番最初にある、最愛の彼氏、裕介にメールを送った。
「ごめんね」
さゆりには、その四文字しか、打てなかった。
ごめんねゆうちゃん。裕介の事を思い浮かべ溢れ出そうになる涙を堪え、
携帯の電源を切り、裕介の事を頭から消した。
裕介は突然送られてきた、さゆりからのメールに驚き、直ぐにさゆりに電話した。
しかし、繋がらない。
言い様のない不安が込み上げてくる。
裕介はそこで漸くさゆりのマネージャーの携帯に電話することを思い付く。
裕介はすぐに携帯を取り出し電話を掛けた。
数回の呼び出し音の後、マネージャーが電話に出た。
「はい」
いつもの明朗快活な声ではなくまるで別人のような声。
「新谷です」
「・・・」
[もしもし?」
「ああ、新谷君、何か用かしら」
裕介は先ほど送られてきたメールの事を伝えた。
しかし、陽子はぐらかすようなことを言う。
「陽子さん!」
「・・・新谷君、あなたが付き合っている子は、もう普通の女の子じゃないのよ。
アイドルで、そして、これから、女優になる子なの。
これからは、テレビ、雑誌、どんどん露出が増える。
もうあなただけの彼女じゃないの。
さゆりにはこれからいろいろ辛いことが起る。
それを自分の力で乗り越えていかなきゃならない。
これからは、女優として業界の人とおつき合いしていかなくちゃいけない。
その過程では、あなたの到底理解出来ないこともあるでしょう。
でも、彼女は自分の意志で女優になるって決心したの、
そんな、彼女を理解できないなら別れた方がいい」
陽子は一息でそう言うと、電話を一方的に切った。
裕介は呆然としていた。
『これからは、女優として業界の人とおつき合いしていかなくちゃいけない。
その過程では、あなたの到底理解出来ないこともあるでしょう』
陽子の言葉は核心はつかなかったが、裕介にはなんとなく理解ができた。
芸能界では身体で仕事をもらう人がいるというまことしやかな噂があることを。
そして、その言葉を再度頭に浮かべ、
さゆりを想像し、そんなことは信じられなかった。
さゆりがそんなことするはずない。
そう確信しながらも、さゆりのグラビアでの艶かしい顔が思い浮かぶ。
裕介は頭を振る、そんなはずない、さゆりがそんな、身体で仕事なんて・・・
さゆりは大磯がいる部屋の前に立っていた。
足は震えている。
さゆりは息を深く吸い込み、顔をきゅっと結んだ。
自分の弱さを大磯に見られたくない。
大磯に奪ってやったという優越感だけは与えたくなかった。
こんなことなんでもない女だと振る舞おう、さゆりはそう心に決めていた。
さゆりは深呼吸をすると震える手でノックする。
乾いた音が静かな廊下に響いた。
少しの間があって、扉がゆっくりと開く。
そして、目の前にバスローブ姿の大磯が現れた。
大磯はオーディションの時にはつまらなそうに渋い顔をしていたが、
目の前にいる大磯は打って替わって笑みを浮かべている。
さゆりはその笑みにぞっとした。
大磯はさゆりの背中に手を充て優しく中に促す。
部屋の中に入ると、大磯はさゆりから離れ、
物色するようにじろじろとさゆりの身体を眺めた。
大磯の中年太りの体系、脂ぎった顔、
全身には汚い体毛が生え、股間を隠したバスローブが既にそそり立っている。
さゆりは思わず恐怖で崩れそうになる顔をまたきゅっと結んだ。
さゆりの様子をじっとみていた大磯はふっと笑う。
「こういうこと初めてかい?」
大磯は心底楽しそうに言った。
「・・・いいえ」
さゆりは思わせぶりの笑顔で言った。
私はこの男にただやられるわけじゃない、私が利用してやるんだ。
絶対弱いところは見せない。
「へぇー、そうなんだ」
大磯はそんなさゆりの態度をすべて見透かしたかのように笑うと、
さゆりに近づき、耳もとで言った。
「じゃあ、楽しませてくれよ」
「・・・ええ」
さゆりは笑顔で答える。
しかし、次の瞬間。
「・・・うっ」
大磯がいきなりさゆりの口に吸い付いた。
裕介以外の男との初めてのキスだった。
大磯の舌がさゆりの唇を舐めまわし、抉じ開けるように口の中に入ってくる。
さゆりは気持悪さで嗚咽しそうになったが、気丈に大磯の舌を吸う。
大磯が僅かに口を離すと、今度は自分の舌を大磯の口の中に入れた。
舌に粘った唾液が絡むが、おかまいなしに口中を舐めまわした。
さゆりは息を吸うため、舌を口から出し、大磯の口元に垂れている唾液を舐め取り、
大磯に笑顔を見せた。
「ヘぇー上手だね」
大磯は笑顔を見せながら、心の中でこう思っていた。
純情なお嬢ちゃん、余裕見せてられるのも今のうちだよ、滅茶苦茶にしてやるからなと。
大磯はまたさゆりの口に吸い付く。
そして、流れるような動きで上着を脱がすと、
キャミソール越しにさゆりの胸を揉み始めた。
「あっ・・・シャワーを」
「そんなのいいよ」
大磯はさゆりの首筋を舐める、が、ここでもっと面白いことが思い浮かんだ。
大磯はさゆりから離れ、ベッドに座った。
さゆりは何が起るのかと不安な様子で大磯の行動を見つめる。
「君はこれから女優になるんだろ、
だったら今からストリッパーの役になり切って服を脱いでくれよ」
さゆりは大磯のいきなりの要求に怯んでしまう。
「なんだ、出来ないのか、さあ、そっちのベットにあがってやるんだ」
大磯はベッドを指差し、いやらしくニヤニヤ笑う。
さゆりはその表情を見て、大磯の思惑が感じとれた。
ここで、怯んでは大磯の思惑通りになる。
「やります」
さゆりはそう言うと、ベッドに駆け上がりキャミソールに手をかけ、一気に脱ぎ捨てた。
「おい、おい、おい、なにやってるんだ。そんなストリッパーいないだろう」
大磯は何やってんだとばかりに失笑する。
「もっと、艶かしくするんだ。女優だったら、それぐらい簡単にやれるだろう」
さゆりは一瞬俯き、顔を上げた。
その顔は豹変し、艶かしく舌を唇に這わせた。
「いいぞ」
大磯は身を乗り出した。
さゆりは左手で下着越しに持ち上げるように胸をまさぐる。
胸をまさぐるたびにブラジャーが少しずつ持ち上がり、僅かに淡い茶色の乳輪が見える。
大磯の視線がその乳輪に注がれる。
さゆりはそのまま胸を揉みながら、
右手でジーンズのボタンを外し、チャックをゆっくりと下ろす。
間から白い下着が覗く。
ふっ、余裕ぶるなら黒い下着ぐらい履いてこいよ。
大磯はにやつく。
しかし、さゆりには大磯の心中など到底わからなかった。
ただ夢中だった。
さゆりはパンツを足首まで下ろすと、
片足を抜き、もう片方の足でジーンズを大磯のほうに蹴った。
そして、右手で下着越しに陰部を撫でる。
大磯はじっと黙ってさゆりの行動を具に見つめていた。
その視線が顔に向けられているの気付いて、さゆりは直ぐに顔を艶かしくする。
「おお、乳首立ってるじゃないか。興奮してるのか」
その言葉にハッとして胸を見ると、乳首が露出していた。
夢中だったせいで、気付かなかった。
しかし、その大磯の言葉が、
ここに来て始めて自分の裸が見られるという、言い様のない実感がさゆりを襲う。
恥ずかしさから、一気に顔が火照る。
「何やってるんだい。そろそろ、全部見せてくれないか」
大磯はさゆりの一瞬の戸惑いを見て取りバカにしたように言った。
これは演技、私は女優として裸を見せるだけ。
さゆりは呟くと、ブラジャーを外した。
さゆりの細い身体に似合わない豊かな胸があらわになった。
大磯は唾を飲み込んだ。
さゆりは大磯を見据え、腰に手を充てると、
ゆっくりと下着をおろしていく。
さゆりの陰毛が徐々にあらわになっていき、さゆりは全てを脱ぎ捨てた。
身体が強張るのが分かる。自然と陰部に手を充て隠してしまう。
「おい、ストリップの見せ場はこれからだろう」
さゆりは一瞬大磯を睨んだが直ぐに顔を緩める。
私は演じてるんだ。演じてるんだ。
さゆりはベッドの上に体育座りした。
大磯はにやつき、その視線を一点に集中させた。
さゆりは両手をそれぞれの膝に充てた。
膝が震えている。
こんなことなんでもない、なんでもない。
さゆりは徐々に膝を開いた。
そして、ついに開ききった。
さゆりの陰部が好きでもない男の前に晒される。
「へぇー、グラビアやってるだけあって毛の処理しっかりしてるんだな」
大磯はそう言うと、笑顔で更に何をするんだと催促する。
さゆりは膝に充てた手を陰部に充てて、陰部を開いた。
「何だよ、濡れてるじゃいか」
さゆりも陰部に触れた時に気付いていた。
「お前、変態だな」
大磯が侮蔑を含んだ語調で言った。
さゆりは自分がさらされている恥辱に恥ずかしさと悔しさが込み上げてきた。
しかし、さゆりは大磯をまっすぐ見つめ、指で陰部を撫ではじめる。
意地だった。
ここで恥ずかしがったら思うつぼだ。
もう、自分を捨てよう。
さゆりはこわごわ動かしていた指を激しく動かす。
指は屹立した突起にあたる。
「・・・あぅん」
さゆりの口から喘ぎ声が洩れる。
裕介とのセックスの時にも恥ずかしさから堪えて出さない声を
好きでもない男の為に喘ぐ。
「あぅっ・・・」
さゆりは指を膣に滑り込ませ動かす。
若く可愛い女と中年太りのおやじだけの二人の異様な空間、
その異様な空間にさゆりの陰部から溢れた液体が出す卑猥な音が
『ピィチャピィチャ』と響く。
そこで、大磯が立ち上がった。
さゆりは構わず大磯を見つめ、「あぅん」とまた啼く。
大磯はさゆりの方のベッドに上がりさゆりを見下ろした。
さゆりも感じ入った顔で見つめ返す。
大磯はどんなにさゆりが慣れたように振る舞おうとも、
さゆりがこんな女ではないと確信していた。
大磯はこれまで女優と何人も寝たことがある。
本当の淫乱はこんなものじゃない。
しかし、健気にも頑張るさゆりが大磯を余計興奮させていた。
ふっ、どこまで、気丈さを保てるかな。
これから、もっと、壊してやる。
そう思うと、大磯は笑いが込み上げる。
さゆりは大磯の見せたおぞましい顔に何かいいようのない不安を感じる。
大磯は追い討ちをかけるように、バスローブを剥ぎ取ると、
そそり立った陰茎をさゆりの顔に突き付けた。
車は吸い込まれるようにホテルの入り口に入る。
ボーイがスムーズな動作で車のドアを開けた。
郡山もボーイに運転を任し車を降りようとしたが、さゆりがそれを制した。
「ここで大丈夫です」
郡山はさゆりの気丈な態度に、わかったと頷くと、車を発進させた。
さゆりはボーイに案内されホテル内に入った。
ボーイに待ち合わせだと告げ、
手に持ったメモ用紙で部屋番号を確かめ、エレベーターに乗る。
部屋のある階でエレベーターは止まり、さゆりは降りた。
廊下に並ぶ部屋の群を見て、これから自分の身に起こる事が現実的な感覚になる。
さゆりは携帯を鞄から出した。
そして、アドレスの一番最初にある、最愛の彼氏、裕介にメールを送った。
「ごめんね」
さゆりには、その四文字しか、打てなかった。
ごめんねゆうちゃん。裕介の事を思い浮かべ溢れ出そうになる涙を堪え、
携帯の電源を切り、裕介の事を頭から消した。
裕介は突然送られてきた、さゆりからのメールに驚き、直ぐにさゆりに電話した。
しかし、繋がらない。
言い様のない不安が込み上げてくる。
裕介はそこで漸くさゆりのマネージャーの携帯に電話することを思い付く。
裕介はすぐに携帯を取り出し電話を掛けた。
数回の呼び出し音の後、マネージャーが電話に出た。
「はい」
いつもの明朗快活な声ではなくまるで別人のような声。
「新谷です」
「・・・」
[もしもし?」
「ああ、新谷君、何か用かしら」
裕介は先ほど送られてきたメールの事を伝えた。
しかし、陽子はぐらかすようなことを言う。
「陽子さん!」
「・・・新谷君、あなたが付き合っている子は、もう普通の女の子じゃないのよ。
アイドルで、そして、これから、女優になる子なの。
これからは、テレビ、雑誌、どんどん露出が増える。
もうあなただけの彼女じゃないの。
さゆりにはこれからいろいろ辛いことが起る。
それを自分の力で乗り越えていかなきゃならない。
これからは、女優として業界の人とおつき合いしていかなくちゃいけない。
その過程では、あなたの到底理解出来ないこともあるでしょう。
でも、彼女は自分の意志で女優になるって決心したの、
そんな、彼女を理解できないなら別れた方がいい」
陽子は一息でそう言うと、電話を一方的に切った。
裕介は呆然としていた。
『これからは、女優として業界の人とおつき合いしていかなくちゃいけない。
その過程では、あなたの到底理解出来ないこともあるでしょう』
陽子の言葉は核心はつかなかったが、裕介にはなんとなく理解ができた。
芸能界では身体で仕事をもらう人がいるというまことしやかな噂があることを。
そして、その言葉を再度頭に浮かべ、
さゆりを想像し、そんなことは信じられなかった。
さゆりがそんなことするはずない。
そう確信しながらも、さゆりのグラビアでの艶かしい顔が思い浮かぶ。
裕介は頭を振る、そんなはずない、さゆりがそんな、身体で仕事なんて・・・
さゆりは大磯がいる部屋の前に立っていた。
足は震えている。
さゆりは息を深く吸い込み、顔をきゅっと結んだ。
自分の弱さを大磯に見られたくない。
大磯に奪ってやったという優越感だけは与えたくなかった。
こんなことなんでもない女だと振る舞おう、さゆりはそう心に決めていた。
さゆりは深呼吸をすると震える手でノックする。
乾いた音が静かな廊下に響いた。
少しの間があって、扉がゆっくりと開く。
そして、目の前にバスローブ姿の大磯が現れた。
大磯はオーディションの時にはつまらなそうに渋い顔をしていたが、
目の前にいる大磯は打って替わって笑みを浮かべている。
さゆりはその笑みにぞっとした。
大磯はさゆりの背中に手を充て優しく中に促す。
部屋の中に入ると、大磯はさゆりから離れ、
物色するようにじろじろとさゆりの身体を眺めた。
大磯の中年太りの体系、脂ぎった顔、
全身には汚い体毛が生え、股間を隠したバスローブが既にそそり立っている。
さゆりは思わず恐怖で崩れそうになる顔をまたきゅっと結んだ。
さゆりの様子をじっとみていた大磯はふっと笑う。
「こういうこと初めてかい?」
大磯は心底楽しそうに言った。
「・・・いいえ」
さゆりは思わせぶりの笑顔で言った。
私はこの男にただやられるわけじゃない、私が利用してやるんだ。
絶対弱いところは見せない。
「へぇー、そうなんだ」
大磯はそんなさゆりの態度をすべて見透かしたかのように笑うと、
さゆりに近づき、耳もとで言った。
「じゃあ、楽しませてくれよ」
「・・・ええ」
さゆりは笑顔で答える。
しかし、次の瞬間。
「・・・うっ」
大磯がいきなりさゆりの口に吸い付いた。
裕介以外の男との初めてのキスだった。
大磯の舌がさゆりの唇を舐めまわし、抉じ開けるように口の中に入ってくる。
さゆりは気持悪さで嗚咽しそうになったが、気丈に大磯の舌を吸う。
大磯が僅かに口を離すと、今度は自分の舌を大磯の口の中に入れた。
舌に粘った唾液が絡むが、おかまいなしに口中を舐めまわした。
さゆりは息を吸うため、舌を口から出し、大磯の口元に垂れている唾液を舐め取り、
大磯に笑顔を見せた。
「ヘぇー上手だね」
大磯は笑顔を見せながら、心の中でこう思っていた。
純情なお嬢ちゃん、余裕見せてられるのも今のうちだよ、滅茶苦茶にしてやるからなと。
大磯はまたさゆりの口に吸い付く。
そして、流れるような動きで上着を脱がすと、
キャミソール越しにさゆりの胸を揉み始めた。
「あっ・・・シャワーを」
「そんなのいいよ」
大磯はさゆりの首筋を舐める、が、ここでもっと面白いことが思い浮かんだ。
大磯はさゆりから離れ、ベッドに座った。
さゆりは何が起るのかと不安な様子で大磯の行動を見つめる。
「君はこれから女優になるんだろ、
だったら今からストリッパーの役になり切って服を脱いでくれよ」
さゆりは大磯のいきなりの要求に怯んでしまう。
「なんだ、出来ないのか、さあ、そっちのベットにあがってやるんだ」
大磯はベッドを指差し、いやらしくニヤニヤ笑う。
さゆりはその表情を見て、大磯の思惑が感じとれた。
ここで、怯んでは大磯の思惑通りになる。
「やります」
さゆりはそう言うと、ベッドに駆け上がりキャミソールに手をかけ、一気に脱ぎ捨てた。
「おい、おい、おい、なにやってるんだ。そんなストリッパーいないだろう」
大磯は何やってんだとばかりに失笑する。
「もっと、艶かしくするんだ。女優だったら、それぐらい簡単にやれるだろう」
さゆりは一瞬俯き、顔を上げた。
その顔は豹変し、艶かしく舌を唇に這わせた。
「いいぞ」
大磯は身を乗り出した。
さゆりは左手で下着越しに持ち上げるように胸をまさぐる。
胸をまさぐるたびにブラジャーが少しずつ持ち上がり、僅かに淡い茶色の乳輪が見える。
大磯の視線がその乳輪に注がれる。
さゆりはそのまま胸を揉みながら、
右手でジーンズのボタンを外し、チャックをゆっくりと下ろす。
間から白い下着が覗く。
ふっ、余裕ぶるなら黒い下着ぐらい履いてこいよ。
大磯はにやつく。
しかし、さゆりには大磯の心中など到底わからなかった。
ただ夢中だった。
さゆりはパンツを足首まで下ろすと、
片足を抜き、もう片方の足でジーンズを大磯のほうに蹴った。
そして、右手で下着越しに陰部を撫でる。
大磯はじっと黙ってさゆりの行動を具に見つめていた。
その視線が顔に向けられているの気付いて、さゆりは直ぐに顔を艶かしくする。
「おお、乳首立ってるじゃないか。興奮してるのか」
その言葉にハッとして胸を見ると、乳首が露出していた。
夢中だったせいで、気付かなかった。
しかし、その大磯の言葉が、
ここに来て始めて自分の裸が見られるという、言い様のない実感がさゆりを襲う。
恥ずかしさから、一気に顔が火照る。
「何やってるんだい。そろそろ、全部見せてくれないか」
大磯はさゆりの一瞬の戸惑いを見て取りバカにしたように言った。
これは演技、私は女優として裸を見せるだけ。
さゆりは呟くと、ブラジャーを外した。
さゆりの細い身体に似合わない豊かな胸があらわになった。
大磯は唾を飲み込んだ。
さゆりは大磯を見据え、腰に手を充てると、
ゆっくりと下着をおろしていく。
さゆりの陰毛が徐々にあらわになっていき、さゆりは全てを脱ぎ捨てた。
身体が強張るのが分かる。自然と陰部に手を充て隠してしまう。
「おい、ストリップの見せ場はこれからだろう」
さゆりは一瞬大磯を睨んだが直ぐに顔を緩める。
私は演じてるんだ。演じてるんだ。
さゆりはベッドの上に体育座りした。
大磯はにやつき、その視線を一点に集中させた。
さゆりは両手をそれぞれの膝に充てた。
膝が震えている。
こんなことなんでもない、なんでもない。
さゆりは徐々に膝を開いた。
そして、ついに開ききった。
さゆりの陰部が好きでもない男の前に晒される。
「へぇー、グラビアやってるだけあって毛の処理しっかりしてるんだな」
大磯はそう言うと、笑顔で更に何をするんだと催促する。
さゆりは膝に充てた手を陰部に充てて、陰部を開いた。
「何だよ、濡れてるじゃいか」
さゆりも陰部に触れた時に気付いていた。
「お前、変態だな」
大磯が侮蔑を含んだ語調で言った。
さゆりは自分がさらされている恥辱に恥ずかしさと悔しさが込み上げてきた。
しかし、さゆりは大磯をまっすぐ見つめ、指で陰部を撫ではじめる。
意地だった。
ここで恥ずかしがったら思うつぼだ。
もう、自分を捨てよう。
さゆりはこわごわ動かしていた指を激しく動かす。
指は屹立した突起にあたる。
「・・・あぅん」
さゆりの口から喘ぎ声が洩れる。
裕介とのセックスの時にも恥ずかしさから堪えて出さない声を
好きでもない男の為に喘ぐ。
「あぅっ・・・」
さゆりは指を膣に滑り込ませ動かす。
若く可愛い女と中年太りのおやじだけの二人の異様な空間、
その異様な空間にさゆりの陰部から溢れた液体が出す卑猥な音が
『ピィチャピィチャ』と響く。
そこで、大磯が立ち上がった。
さゆりは構わず大磯を見つめ、「あぅん」とまた啼く。
大磯はさゆりの方のベッドに上がりさゆりを見下ろした。
さゆりも感じ入った顔で見つめ返す。
大磯はどんなにさゆりが慣れたように振る舞おうとも、
さゆりがこんな女ではないと確信していた。
大磯はこれまで女優と何人も寝たことがある。
本当の淫乱はこんなものじゃない。
しかし、健気にも頑張るさゆりが大磯を余計興奮させていた。
ふっ、どこまで、気丈さを保てるかな。
これから、もっと、壊してやる。
そう思うと、大磯は笑いが込み上げる。
さゆりは大磯の見せたおぞましい顔に何かいいようのない不安を感じる。
大磯は追い討ちをかけるように、バスローブを剥ぎ取ると、
そそり立った陰茎をさゆりの顔に突き付けた。