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晴香と理沙 4

-13-晴香
「お?だれの携帯だ?」
…私の携帯が鳴ってる。
「なんだ、晴香ちゃんの携帯じゃん。」
男が私の携帯をつまみ上げ、私に渡す。
「ほら出なよ。お友達だろ?」
携帯のディスプレイには、「理沙」の文字。
私を貫いている男たちは、今は動きを止めている。
「…もしもし。」
「あ、晴香?今何してんの?」
理沙の明るい声が、今の私と対照的ですごく惨めな気分になる。
「何って…」
まさか、男たちに犯されてるなんていえるはずもなく、口ごもってしまう。
「晴香?どうしたの?」
「な、なんでも…ひんっ!」
急に、私を貫いていた男が動き始めた。
「ん?晴香?」
「何でも…なんでもないっ…ひっあっ!」
男たちは一言も喋らず、ただ私を犯す。
「あっやっ…んっ…う、動かないでっ…ダメっ!」
「…晴香、もしかしてセックスしてるの?」
「っ!!」
バレた…理沙に…無理やりとはいえこんなことしてるってバレた…
「ち、違うの理沙…これは…ひゃぅんっ!」
「ずいぶん気持ちよさそうだねぇ、何人としてるの?」
「そんなこと言えないっ…ああっあんっ!ダメぇっ!突いちゃだめぇっ!」
声を抑えることができない。
ずっと犯された身体はボロボロで、男の一突きにも悲鳴を上げる。
「お願い…理沙…先輩には言わないで…」
「こんな姿…知られたくないの…」
涙が溢れてくる…理沙さえ黙っててくれれば、先輩には…
「んー、あたしは言わないけどさぁ…」
理沙の様子がおかしい…いつもみたいにはっきり約束してくれない。
「理沙…どうし…ひんっ…どうしたの…?」
「だって、先輩ここにいるもん。」
「え…」
目の前が真っ暗になった。

-14-理沙
晴香と電話しながら、先輩を横目で見る。
先輩は、泣いてるような怒っているような、複雑な顔をしていた。
「晴香の大きな喘ぎ声さ、先輩にまで聞こえちゃってるよ?」
「そんな…ウソ…ウソよ…」
「ホントだって、なんなら先輩に代わる?」
先輩に視線を向けると、先輩はゆっくりと首を振った。
「晴香、先輩晴香とは話したくないって。」
「そんなっ…理沙っ冗談でしょっ!?ウソなんでしょっ!?」
涙交じりの晴香の声が、あたしを興奮させる。
ふと先輩が携帯を取り上げ。
「宮野…お前がそんな女だとは思わなかったよ…」
「せ…先輩!?違うっ違うのっ!これは…あぁんっダメぇっ!もうダメぇっ!!」
「せいぜいそいつらと仲良くやってくれ…さようなら、宮野。」
「待って先輩!先ぱ   」
秋元先輩は、晴香に別れを告げて電話を切った。
そして…
「高野…」
あたしをゆっくりと抱きしめた。
「先輩…好き…ん…」
先輩と唇を重ねる。
そのままベッドに倒れこみ、お互いの愛を確かめ合う。


-15-晴香
ツー…ツー…
手に力が入らない。
携帯が滑り落ち、カシャンと音を立てる。
「あーあ、かわいそうになぁ?カレシに振られちゃったか。」
男の声も、私の耳を素通りする。
「でもまぁしょうがねぇよなぁ?自分の彼女が知らないトコでセックスしまくってるんだもんなぁ。そら俺だって別れるわ。」
先輩…先輩…先輩…
「あっひぐっ!…ふぁっ!!いぁぁっ!」
私の口が、悲鳴なんだか喘ぎ声なんだかわからない声を上げる。
アソコの感覚は既に無く、それどころか手も足も、自分の身体全ての感覚もなくなってきている。
「なんなら俺たちのカノジョにしてやってもいいぜ?」
男が下品な笑い声を上げてる。
…気がする。
もう何もわからなくなってくる。
そうして私の意識は、深い闇に落ちた。



-16-
「…う…ぁ…」
ゆっくりと目を覚ます。
家の近所の公園だった。
「……」
辺りはもう暗く、深夜といってもいい時間なのかもしれない。
「夢…じゃないよね…」
服はちゃんと着てるけど、アソコを襲う痛みはずっと私を攻めている。
…帰らないと…きっとお母さん怒ってる。
とぼとぼと、家に向かって歩きだす。

「じゃあね、先輩。また明日…んー…ちゅっ。」
先輩の家とあたしの家の丁度中間で、別れのキスを交わす。
「好きだよ…愛してる、理沙…」
「私も、愛してる…大好きよ、浩次。」
キスをしながら抱き合う。
「り…理沙…先輩…」
聞きなれた声。あたしの親友の声。
「お帰り、晴香。ずいぶん楽しんでたみたいじゃない?」
そう、あたしと先輩の家の丁度中間。
ここは、晴香の家の前。
「お休み…理沙。」
最後に一度キスをして、先輩は晴香を見ることもなく帰っていった。
「あ…先輩…そんなぁ…」
あたしの親友は、先輩の背中を見つめながら崩れ落ちる。
「それにしてもまさか晴香があんなスケベだったなんてねぇ?」
「ちが…違うのっ!アレはっ…」
「違わないでしょ?現に晴香はセックスしてたじゃない。」
「違う…違うのぉ…」
泣き崩れる晴香に背を向けて歩きだす。
「オヤスミ晴香…あ、そうそう。」
晴香にトドメを刺すべく、振向く。
「あたし、先輩と付き合うことになったから。それじゃあね。」
今度はもう振向くこともなく、家に帰る。
背中越しに、晴香の泣き声が聞こえてくるのが堪らなく気持ちいい。

道路に座り込んで泣くなんて、初めてかもしれない。
こんなに大声を上げて泣いたのなんて、久しぶりかもしれない。
でもそんなこと、もうどうだっていい。
お母さんが飛び出してきたけど、そんなことどうだっていい。
もう何もかもどうだっていいや…
明日起きたらカッターを買いに行こう…

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