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悪魔の尻尾4

信二は、半ば放心状態の中で杉野と佐和子が何事も無かったかのようにテニスの練習をしているのを見つめていた。二人が笑顔でボールの交換をしている姿は、まるでどちらが本当の夫なのか分からないくらいだ。男という生き物は射精後、最も冷静になるものだ。信二は自分が仕向けた結果を悔いた。そして理不尽を承知で妻を呪った。
(例え、俺が仕向けたにせよ過ちを犯したのは佐和子の不貞だ)
信二の心には青白い復讐の炎が燃え滾っていた。

自分の前の通路を人が何人か通り過ぎても構うことなく信二は妻を奈落の底へ突き落とすような、残酷な展開を思案していた。そんな事とは関係無く野良猫が信二の心をあざ笑うかのように目の前で毛繕いをしている。腹が立った信二はズカズカと猫に歩み寄るとサッと路地裏へ逃げていってしまった。通行人が見ている。ちょっと恥ずかしくなって信二は妻が終わるまで車の中で待つことにした。

佐和子は杉野との最高の情事の爽快感からか体の動きも滑らかになり、空が夕焼けに染まり出す頃にはいっぱしな球を打ち返せるようになっていた。
「いやぁ、奥さん良いセンスしてますよ。学生時代何かやってらしたんですか?」
と杉野が感心して言うと、佐和子は照れくさそうに
「高校生時代にバスケットをちょっと・・」
と答えた。
「なるほど、それでフットワークが良いんですね」
杉野はニッコリと笑い
「そろそろ終わりにしますか?」
と言った。

佐和子はせっかく上手くなり始めてきたところなので名残惜しかったが子供も待っていることだし、
「そうね、今日はどうもありがとう。楽しかったわ」
と素直に礼を言った。気付くと回りにはもう誰もいなくなっていた。
「あら、誰もいないわね。管理人さんに怒られちゃう」
と佐和子が言うと、
「大丈夫。鍵は僕が持ってるから」
と言ってウィンドウブレーカーのポケットから鍵を出し、チャラチャラさせて見せた。夕焼けに染まった佐和子の顔が一層魅力的に見える。杉野は佐和子をもう一度抱きたい衝動に刈られたが、さすがに癖になってお互いの家庭を壊してしまいそうな気がして、その気持ちを打ち消した。

「さ、行きましょう」
と言って軽く佐和子の肩を抱く。
汗でほんのり湿っている佐和子の肩は否応無しに杉野が男であり佐和子が女である事を意識させた。
(このまま抱きすくめて彼女の魅力的な唇に吸い付きたい!)
その思いが杉野の理性の堤防を決壊させそうにしたが、指にギュと力を入れそうになる衝動を辛うじて堪え手を離した。
杉野の異変に気付いた佐和子が「なに?」と不思議そうな顔をしている。

「いや、夕日に染まる奥さんは、一層素敵だと思って・・」
と言って杉野はニヤけた。佐和子は
「なに言ってるのよもう!」
と言って照れた。
(また杉野さんは私を抱きたいと思ってるのかしら?・・)
お互いスポーツで上気した今SEXをしたらさぞかし気持ち良いだろう。
佐和子は今杉野が誘惑してきたら断りきる自身が無かった。
だから(お願い、誘惑しないで・・)と祈った。

どこかで5時を知らせる夕焼け小焼けのメロディが流れる。佐和子と杉野は並んでそのメロディを口ずさんだ。気付くと二人の手と手がお互いに絡み合っていた。まんじりともせぬ信二は遅い二人の帰りをイライラしながら待ち構えていた。が、待てども待てども二人の姿は見えない。待ちきれなくなった信二はとうとう車を飛び出し元来たテニスコートへ向かった。そして金網に張り付いた。重なり合う二人のシルエットが夕日に赤く染まっていた。
杉野はしっかりと妻の体を抱きしめ唇を重ねている。信二は身じろぎもせずその絵に描いたドラマのような情景を見つめていた。

ひとしきり愛を確かめ合った二人は、信二に気付くことも無くクラブハウスに消えて行った。夫にとってこれ以上の悪夢があるだろうか?
信二は自分の性欲を満たすために仕掛けた結果の代償があまりにも大きかった事に今更ながらに気付いた。信二は二人が消えた玄関口を呆然と見つめながら二人が中に消えたままタダでは出てこない事を確信していた。
信二はザックザック・・と砂を重く踏みしめながら入り口に近づいていく。
(見たくない!)
と強力に思う反面、
(それでも確認せずにはいられない)
衝動を抑える事ができなかった。

杉野と佐和子はお互い向かい合いシャワー室に立っている。
杉野は黙って佐和子のシャツをめくり上げ脱がせた・・。
続いてブラをはずす・・。
それに呼応するように佐和子も杉野のシャツを脱がせようとした杉野が大柄なため佐和子はつま先で立ちシャツを脱がせたがよろめいてしまった。杉野はあわてて佐和子の体を支えクスっと笑った。

今度は杉野が佐和子のショートパンツをパンティごと降ろした・・。
こじんまりした茂みが何ともむしゃぶりつきたい衝動に駆られる。
佐和子は杉野を真似るように信二のパンツを降ろすと、力の漲ったペニスが硬いゴムのように反動を付けて飛び出した。
佐和子は小さな声で「キャ・・」と悲鳴をあげた。
佐和子は巨大な杉野の砲身を興味深げに見つめ
「さっきあんなに出したのに・・凄いのね・・」
と驚きの声をあげた。

「この子が早くあなたの中に入りたいって聞かないんだ・・」
と言って軽く砲身をしごいて見せた。そのまま佐和子の手を想定し杉野は目を瞑ってシュッシュッとしごく。
「すぅ・・はぁ・・想像しただけでもでちゃいそうだ・・」
と恍惚の表情を浮かべた・・。男の自慰行為を初めて見た佐和子は思わずゴクっと唾を飲み込んだ。そしてハッと我に返り
「いやだ、入れさせてあげないっ」
と言って前を隠して見せた。

杉野は急に真面目な顔になり
「愛してるよ佐和子・・」
と言った。佐和子は何か言おうとしたが真剣な眼差しに射すくめられて何も言えなくなってしまった。
シャワー室の小窓から入る真っ赤な夕日が二人の裸を照らすと杉野の頑健な肉体と佐和子の女らしい柔らかい肉体が赤と黒の陰影となり、お互いが異性であるという事を強調させた。

たまらなくなった杉野は佐和子を抱きすくめ佐和子の唇を吸った。
佐和子もそれに応えるように杉野の首に手を絡め舌を入れた。
お互いの舌が生き物のように絡み合う。チュパチュパと唾液が絡み付きシャワー室に響いた。佐和子の割れ目は既に杉野のペニスの挿入を期待してジットリと湿っている。
杉野は佐和子の柔らかい太腿を片方抱え上げ、自分のペニスを挿入出来るようにいざなう・・。

佐和子もそれに協力して腰を突き出し杉野の巨大な砲身を迎え入れた。
肉道を巨大なペニスで埋め尽くされた快感で、佐和子は喘ぎ声をあげようとしたが舌が絡み合っていて声にならない。
「んぐっ・・ん、ん、んぅー!」
といううめき声をあげ杉野の背中に爪を立てることで募る快感を辛うじて開放した。

屈強な杉野の肉体は華奢な佐和子の肉体を不安定な体勢でもまるで弄ぶかのように支配した。杉野は夕焼けと上気した体で真っ赤に顔を染めながら佐和子の口内に舌を狂ったように蠢かせ、ペニスをかきまわして膣壁の感触を堪能した。
二人は上の口と下の口の両方でお互いの性を確かめ合った。

杉野はおもむろに口から舌を離し、
「お、お、お・・奥さん。で、出そうだ」
とうめいた。
「な、中に出しちゃ駄目ですか?お、奥さん・・」
杉野はペニスを出し入れしながら苦しそうに言う。佐和子は首をぶるぶると横に振って拒否した。
「な、なかに、中にだしたい・・奥さん・・」
杉野が嘆願する。佐和子はハァハァと荒い息をしんがら眉間に皺を寄せ、また首を振った。
「な、中に!」
「だ、だめ・・」
「中にっ!!」
「中に!!!奥さんっ!!」杉野の腰の動きが一層強くなり射精が間近なのが分かる。

「だ、駄目できちゃう!!」
「中に!!」
「いやっ外に!!」
佐和子は体を突っぱねようとするが、下半身は杉野ががっちり支配しているので外せない。
「やだ、やだやだやだ!!外に出して!」
佐和子は涙ながらに嘆願した。杉野は
「う、うぉー!!」
と吠えながら二度三度と強く最奥部を貫くと砲身を引き抜き佐和子の頭を股間に押し付けた。

「せめて口で受けてください!!」
そう言って杉野は苦しそうにぐいぐいとお互いの粘液でネットリとテカりを帯びているペニスを佐和子の口内にねじ込んだ。
佐和子はそれに従い、根元を手でしごきながら杉野の欲情の証しを口内で受けた。さっき出したばかりのはずの精液は、どこに貯めていたのかと思うほど大量に佐和子の喉元に注ぎ込まれた。佐和子は慌ててゴクゴクと飲み干そうとするが、間に合わずゴホゴホと咳き込んでしまった。
その拍子にだらしなく白い粘液が口元から涎のようにこぼれ落ちた。

杉野は自ら根元をしごきあげ最後の一滴まで佐和子に飲み干させると
「ふぅー・・」
と満足そうな深い息をついた。
そして座り込んだ佐和子の手を取り立たせ
「とっても良かったよ佐和子・・」
そう言って軽く髪を撫でた。佐和子もニッコリ笑い
「私もすっごい気持ち良かった」
と満足そうに言った。そしてシャワーのコックをひねり汗まみれのお互いの体を洗い合った。

一部始終を見ていた信二は、情けなくも寝取られた二人の情事に二度目の射精を果たしいた。
仕方がない・・自分が佐和子にしてやるSEXなど吹き飛ぶような二人の情交を見せ付けられ、佐和子がどっぷりとそれに浸かってしまう気持ちも分からないではなかった。
(だがそれはそれ。裏切った妻と杉野への落とし前はきっちりとつけさせてもらう)

信二の心の中には家族への愛着の部分が閉め出され、これからは実質一人で生きていかなくてはならないという一種の覚悟のようなものが芽生えていた。
信二の姿はポケットに手を突っ込みながら、すっかり暗くなった夜道に消えて言った。

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これからの復讐に期待!

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