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嫁の彩たんが寝てる間に-32-

家に帰ると○○(俺)に無性に会いたくなった。
電話を掛けた。
「お客様のおかけになった電話は電源が入っていないか、電波の届かないところに
あるためかかりません・・・・・」
これが運命かと思うと、また悲しくなった。
渋谷のバーのカウンター。
彩と渡辺(バイト先の俺の同級生)とが飲んでいる。
渡辺「じゃあ彩ちゃん、○○と別れてからずっと一人なんだ」
彩「なかなか、踏み切れなくて」
渡辺「じゃあ、俺と付き合おうか?」
彩「またまた、冗談でしょ?」
渡辺「本気、本気。前から俺が彩ちゃんのこと好きなのしってただろう?」
彩「ごめん・・・・・」
渡辺「まだ、○○のこと思ってるのか?」
彩「たぶん・・・・・」

渡辺「○○は幸せもんだよな。彩ちゃんからこんなに想われて!」
彩「でも、○○君、九州で好きな人できたみたいだから」
渡辺「そんなの関係ないよ。俺みたいに何度でも当たって砕けろだよ。
10年後彩ちゃんが一人だったら、もう一回チャレンジするよ!」
彩「渡辺君、ありがとう。なんか勇気が出てきた」


渡辺「なんなら、俺から○○に伝えとこうか?」
彩「ううん。自分でがんばる。自分で勇気振り絞って、努力してみる」
渡辺「そうだな。そうしないと幸せって掴めないものだよな」
彩「うん。そう思うから」

場面があちこち飛んで申し訳ないです。

渡辺と俺の電話に戻る。
渡辺「だとさ!」
俺「・・・・・」
渡辺「お前は彩ちゃんのことどう思ってんだ」
彩の容姿、彩の仕草、彩の笑顔・・・・思い浮かべる。
渡辺「彩ちゃんから電話あったら、きちっと受け止めろよ!」
俺「・・・・・渡辺、ありがとう」
渡辺「お前に礼を言われる筋はねーよ。俺は彩ちゃんに幸せになってほしいだけだ」
俺「ありがとう」
渡辺「じゃあな」


世の中知らなくていいことなんて山ほどあるんだな。

渡辺からの電話があってから、落ち着かない日々が続いていた。
渡辺の電話で、彩が未だ俺に対する思いが残っていることを聞いた時は
正直うれしかった。
その一方、彩が一人でいた時期に俺は智美と仲良くしていたことに対する
後ろめたさもあった。
俺は彩ともう一度やり直すことができるのだろうか。
また、同じ誤ちを繰り返すのではないか。
智美と別れてから、恋愛に自信を失いかけている自分がいた。


そう考えながらも、彩の電話を待っていた。
彩と会って話がしたいと思った。
その思いは、日が経つにつれ、強くなっていった。
渡辺の電話から2週間が過ぎようとしていた。
彩からの電話は未だなかった。


俺は不安になりかけていた。
振り返ってみると、この2週間、彩のことばかり考えていた。
もしかして渡辺に踊らされていたのでは。
渡辺を疑ってみたりした。
自分から彩へ電話をしようかとも思ったが、もし渡辺が俺に話したことが
でたらめだったらと考えると怖くてできなかった。

いや、渡辺を信じて待とう。
疑っては信じる。その繰り返しだった。
疑っている器の小さい自分が嫌で渡辺にも電話できずにいた。
そして終には、渡辺と彩ができているのではと考え始めた。
よくよく考えると単なる友人である渡辺に島村とのことや今の自分の気持ちを
素直に話すものだろうか。
しかも島村の件に至っては、ホテルに行ったことまで話をしているのである。
そう考えると彩と渡辺がもっと深い仲であると考える方が自然のような気がした。


そうしているうちに1か月が経った。
未だ彩からの電話はない。
俺の彩への思いは限界まで来ていた。
渡辺の電話を無かったことにしてしまおうとも考えたが、俺の心の中は
もうすでに時遅しの状態だった。


気がついたら、俺は羽田行きの飛行機の中にいた。
渡辺には余計なことは言わず、ただメールで出張で東京に行くから飲もうとだけ
連絡したら、OKと返ってきた。
もちろん出張はうそだが・・・・・
久しぶりに渡辺と新宿で会った。
ちなみに渡辺は大手商社のエリートサラリーマンである。


会社の話などをした後に俺の方から切り出した。
俺「そういえば、彩から連絡ないんだよな。渡辺、なにか知ってるか?」
渡辺「いっいや・・・・・」なんか歯切れが悪い。
俺(ちょっと強い口調で)「お前、彩とあれから会ったか?」
渡辺「あっ1回だけな」
俺「お前、なんか隠してるだろう!」
強く迫る俺にたじろぐ渡辺。
渡辺「○○(俺)、すまん!」


渡辺はこれまでのことを話しだした。

渡辺は俺に連絡した後、彩に電話をしてそれを口実に呼び出した。
都内の公園の駐車場。渡辺の車の中。
渡辺「彩ちゃん。○○にはもう電話しない方がいいかもしれない」
彩「えっ?どうしてなの?」
渡辺「彩ちゃんが傷つくのは忍びないから」
彩「○○君、何か言ってた?」
渡辺「あいつ会社の娘と付き合ってて、もしかしたら結婚するかもって言ってた。
だから俺、彩ちゃんの気持ちは○○には伝えなかった」
彩「・・・・・そうなんだ」
渡辺「ごめん。力になれなくて」
彩「・・・・・渡辺君のせいじゃないから」
渡辺「ごめん」
彩「もう誤らないで、悲しくなるから」
助手席でうつむく彩。
長いまつ毛が少し濡れている。
白いサマーセーターを押し上げた胸。網目から薄いピンクのブラが透けている。
そして、デニムのミニスカートから伸びた素足。
色っぽかった。

ごくっと生唾を飲み込む渡辺。
渡辺は彩を自分のものにしたいと思った。
彩「やっぱり、これも運命なのかな・・・・・」
ぽつりとつぶやき、顔を上げた彩。瞳がウルウルしている。
渡辺は顔を近づけると唇を重ねた。
渡辺「ごめん」
彩「いいの。もういいの」


再び、唇を重ねる。
そして、手を胸に添えて彩の胸の感触を確かめる。
渡辺「触ってもいい?」
彩「・・・・・」
少し強めに揉んでみる。
渡辺「見てもいい?」
彩「・・・・・」
サマーセーターの裾をまくり上げる。薄いピンクのブラが露わになる。


渡辺「外すよ」
彩「・・・・・」
渡辺の手がブラのホックに手が掛る。
彩「渡辺君!ごめん」渡辺を押しのける彩。
彩「こんなんじゃだめだよね。私、やっぱり○○君のことが好きだから」
渡辺「・・・・・」
彩「こんな気持ちじゃ。渡辺君にも失礼だよね」
渡辺「・・・・・俺、彩ちゃんのことすきだからかまわないけど」
彩「渡辺君、ごめん」
彩は助手席のドアを開けると車を飛び出して、駆けて行った。
そんな彩を渡辺は茫然と見送った。

それ以来、彩とは連絡を取ってないらしい。

コメント

頑張って彩たん&〇〇さんhttp://blog65.fc2.com/image/icon/e/343.gif" alt="" width="14" height="15">

もっとシャキッとしなよ

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