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彼女の心は俺のもの

水梨健吾(みずなしけんご)には自慢の彼女がいる。
名前は山神響子(やまがみきょうこ)。
さらさらとした栗色がかったロングヘアーに卵形の整った顔をしている。
プロポーションも絶妙ですらりとした手足には無駄な肉がない。
そのくせ胸はこぼれ落ちそうなくらい大きく、走ると胸が揺れるのが分かる。
そんな彼女に健吾は彼女に駄目元で告白して、OKをもらったのだ。
OKをもらったその日は有頂天になって夜も眠れないほどだった。
それから、半年経つが未だにキスすらしていない。
あまりがっつくような態度だと体目当てなのでは、と邪推されるのが嫌で何もしなかったのだ。
(あの胸触ったらどんな感触するんだろうな…)
そんな妄想を抱きながら健吾は響子の住むマンションへ向かっている。
今日は響子と遊ぶ約束をしている。
そろそろキスくらい良いのではないか、などと考えていると響子の部屋の前についた。
時計を見ると八時五十分であった。
九時ごろに行くと行っていたので十分前である。
(ちょうどいいか…)
響子からもらっていた合鍵で鍵を開けて、彼女の部屋に入る。
そして、リビングに向かう。
と、何やら物音が聞こえる。
(ひょっとして、泥棒か?)
それとも、ストーカーかもしれない。
そんなことを思いながらおそるおそる物音に近づく。
どうやら、響子の寝室から聞こえるようだ。
「……ぁ……あ……ぁん…」
なにやら声が聞こえる。
一体どうしたというのだろうか。
彼女の寝室のドアをそっと開ける。
そこには響子がいた。
そして、彼女は男に跨り激しく腰を振っていた。
「あっ!ああっ!ああっ!どうっ?気持ちいい?英二?んっ!」
男の肉棒を咥え込んで腰を振り続ける響子。
「すげえよ!いい!いいよ!響子!」
あまりのことに健吾は一瞬あっけにとられるがすぐに部屋に怒鳴り込む。
「お前ら何やってんだ!?」
その怒鳴り声に2人はこちらを振り返る。
響子は腰の動きを止めてこちらに不思議そうに話しかける。
「あれぇっ?健吾?どうしてここにいるの?」
本当にどうしてここに健吾がいるのかわからないといった表情であった。
快楽に惚けた声でこちらに話しかける声に健吾の怒りが強まる。
「お、お前と今日会うって約束しただろう!何だよこれ!?」
怒りに震えた健吾の声に彼女はえっとなどと言いながら唇に指を当てて考え込んでいる。


そして、急に手をたたいて、舌をペロッと出しながら言った。
「そうだ、そうだ!今日は健吾と遊ぶ日だったね!ごめんごめん。英二、今日は帰って」
最後の言葉は男に向けられたものだった。
言いながら彼女は男の肉棒を引き抜いていた。
「なっ……俺まだ、出してねえよ」
「今度埋め合わせするから…ね?」
英二とよばれた男はそう抗議するものの響子に促されてしぶしぶ諦めたようだ。
後始末をした後に、健吾を睨みつけながら去って行った。
成り行きが理解できずに呆然とする健吾。
「なあ、響子…」
「あっ、健吾…汗かいてるし、臭うからシャワー浴びてくるね」
そう言って響子は風呂場にいってしまう。
全く理解できない成り行きに、ついていけずに健吾はただ、響子がシャワーを浴び終えるのを待った。
ずいぶんと長い時間に感じたが、実際はそうでないかもしれない。
響子がやって来た。
彼女は全裸でバスタオルを巻いているだけでいつもなら興奮していたろうが、今日はそれどころではない。
「響子…あいつは何だったんだ!?」
悲鳴になり掛けながら健吾は響子に詰め寄った。
彼女のシャンプーの匂いがふわりと漂ってくる。
「英二?Hの練習相手だよ」
あっけらかんと答える響子。
「な、なんだよ…それ…?」
響子が何を言っているのか分からない。
「えー、決まってんじゃん。健吾とのHのための練習だよ」
「俺との…?」
「そうそう。やっぱり健吾とするHで失敗したくないし」
当然だとばかりに言う響子。
夢でも見ているのかと思いながら、健吾は分からないことを聞いていく。
「Hで失敗ってなんだよ…!?」
健吾の声に悲愴さが加わっていく。
「Hで失敗してさ、別れるカップルがいるっていうじゃん。だから、Hの練習」
子供に言い聞かせるような口調で響子が説明していく。
「あいつとずっとしてたのか…?」
「んーとね、今は7人の人と一週間でローテーション回してる」
7人…?そんなにしていたのか。
「いつから…いつからなんだ…」
「健吾と付き合い始めた時からだよ」
なんと言うことだろう。
自分が何も知らずに浮かれていた時に彼女は知らない男たちに抱かれていたのだ。
「もう…しないでくれ」
彼女を見つめて離すのがこれほど辛かったのは告白の時以来だった。
「駄目だよぉ」
「何でだ…何で何だよ」
搾り出すように声をだす健吾に対して、響子は能天気に話す。
「だって、する度に英二たち『前よりいい』って言うんだもん」
「何だよ…それ…」


「前より良いってことはこれからもっと上手くなるかもしれないってことじゃん。
やっぱりさ、健吾とする時は一番上手くなってから、健吾をたっぷり気持ちよくしたいし。
私、健吾のこと愛してるから」
笑顔で話す彼女の表情に嘘は無かった。
嘘は無く、そのことが健吾の心を引き裂いた。
「だってさ、今のこと思いついてさっそく他の男の人と練習したんだけどね、初めての時は凄く痛くて…
もう、その相手とは顔を合わせるのも嫌になっちゃったの」
「俺は…俺は…」
健吾は何とか言葉を探そうとするが何も思い浮かばない。
「健吾もしたいの?じゃあ、今日のお詫びも兼ねて…」
そう言って響子は悪戯っぽく笑いながら健吾のズボンを脱がす。
「お…おい」
「ほーらほら、抵抗しない」
響子は言いながら、トランクスもずり下ろす。
健吾のそこは萎えていた。
「健吾のちっちゃーい、大きくしてあげるね」
そう言って響子は健吾のものを握る。
「あぅ…」
繊細な指が自分のものを握る感触に思わず声を出してしまう。
そして、みるみる大きくなる。
「んー?健吾のってこんなもん?大っきくなっても小さいね。待ってて、口でしてあげるから」
自分のものはそんなに小さいのか…?
感心したような響子の言葉が健吾の自尊心を傷つける。
そして、彼女は健吾のものを咥えて舌で刺激を与え続ける。
「ん……んぐ…小さいと咥えやすくていいよ…どう…健吾?」
そう問いかけてくる彼女に何も出来ずにされるがままになってしまう健吾。
そして、考える。
彼女の「心は」自分のものなのだろう。
愛しているといった言葉に偽りはなかった。
だが、これだけ上手くなるのにどれだけの男に抱かれたのだろうか?
与えられる快楽に反応する肉体に対して、健吾の心は冷えていく。
(もう…俺たちお終いだよ…)
健吾は涙を流しながら、響子の口による奉仕を受け続ける。
別れの言葉を考えながら。


おしまい

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