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弟の願い事 ~7~

 恵里沙を自分のモノにしたいという想いでいっぱいになっていた所で呪縛が解けたのだ。
 思春期の少年の衝動も加わり、恵里沙とセックスをしたくなったのだ。
 ところが恵里沙は抵抗した。

『ちょっと…秀雄、止めてよ!』
 しばらく口論になった。
『俺、お前が欲しくて仕方ないんだ』
『だからって…私たちまだ中学生よ』
 恵里沙の正論にも聞く耳を持たない秀雄。
『そんなの…中学でセックスしてる奴等なんていくらでもいるさ』
『私たちにはまだ早すぎるわよ』
 次第に感情的になってくる二人。
『いいじゃないか、ヤらせてくれよ!』
 恵里沙を押さえ込んで無理矢理素裸にしていく。

『ちょっと、秀雄、止めて…!』
 涙を浮かべ必死に抵抗する恵里沙。
 しかし、力では秀雄には敵わない。
 秀雄は徐々に露わになる恵里沙の素肌を見て興奮していく。
 恵里沙が死に物狂いで抵抗していた所に、誠二がやってきた。
『恵里沙お姉ちゃん!』
 誠二も世界が元通りになったことを確めに恵里沙の元へやってきたのだ。
 恵里沙は誠二に助けられ、泣きじゃくってた。
 そして、秀雄を恐怖と嫌悪の目で睨み付けて『出てって』とだけ言った。
 そうして、恵里沙と秀雄は完全に別れた。

 秀雄は警察の厄介にはならなかったものの、恵里沙とはもう何年も顔を合わせることはなかった。
 そんな秀雄を尻目に恵里沙と誠二は仲を深めていき、本物の恋人となったのだった。
 恵里沙に会えない秀雄は代わりにディスプレイを見つめる。
 そこにはキスを交わす誠二と恵里沙がいた。


「ん…んん…愛してるわ、誠二君…」
 二人は生まれたままの姿だった。
 幸せに満ち足りた様子でキスをする。
「恵里沙…前から言いたかったんだけどさ…」
「なあに、誠二君?」
 首を傾げる恵里沙。
「その『誠二君』って止めてくれよ…」
 困ったような表情で言う誠二。



「どうして?誠二君は誠二君でしょう?」
「いや、俺たち…もう夫婦なのに『君』付けはちょっと……俺だって『恵里沙お姉ちゃん』はやめただろ?」
「もう…わたしは良いのよ、誠二君」
 恵里沙は甘えた表情を浮かべて誠二にもたれかかる。
 その様子に諦めたような表情を浮かべた誠二だったが、やがて表情を変える。
 彼女の求めに応えよう。
 そして、恵里沙の胸を揉み始める。
 かつて誠二と風呂に入った頃よりも恵里沙の胸は膨らんでいた。
 成熟した乳房を堪能する誠二。
「ああん……誠二君……おっぱい……もっと……もっとしてぇ…」
 うっとりとした表情で恵里沙は誠二にねだる。
「全く…『恵里沙お姉ちゃん』もすっかりHになっちゃったな…」
 笑みを含んだ誠二の声。
 しかし、その手は恵里沙の乳房を休むことなく揉みしだく。。
 恵里沙の乳房は柔らかく、瑞々しい弾力を持って誠二の手に心地よい感触を与える。
「あっ……ああっ……誠二君の…誠二君のせいで……Hになっちゃったんだよ…はぁん……ああん」
 今度は誠二は恵里沙の乳首を口に含み舌で転がしてみる。
「んんっ……やっ…やあっ……ああん……誠二君の…H……ああっ……あん」
 乳首を口に含んだまま、空いた乳房を揉んでいく。
 そうして誠二は乱れていく恵里沙を愉しむ。

「おっぱい触られるのが好きなんて『恵里沙お姉ちゃん』の方がHだろ?」
 今度は乳首をペロペロと舐めながら、手を徐々に下に下ろしていく。
 腹部、腰、尻と落としていき撫で回す。
 誠二は張りのある尻を嫌らしい手つきで撫で回していく。
 その感触を自分だけが味わっている。
 優越感に浸る誠二。
「ああっ……やん……ああっ……乳首……乳首がいいのぉ…もっと……乳首ぃ」
 恵里沙がおねだりをしてくる。
 どうやら、尻を撫でるのに夢中で乳首を疎かにしてしまったようだ。
 悪いことをしてしまった。
「ごめんよ『恵里沙お姉ちゃん』」
 誠二はそう言って乳首を強く吸う。
「やん……ああん……ああっ……ああっ……誠二君……あっ……やあっ……やああああっ!」
 恵里沙が顔を仰け反らせて一際大きな声を出す。
 イったようだ。
 恵里沙の体から力が抜けるのを感じながら誠二は思った。
「じゃあ……そろそろいいかな…?」
 誠二は恵里沙の顔を見ながら確認をする。


 誠二のほうはもうすでに準備万端といって良かった。
 肉棒がビクンビクンと恵里沙を求めている。
 彼女は秀雄に頷く。
「誠二くぅん……早く来てぇ……私、誠二君のこと…欲しくて仕方ないの……」
 欲情して潤んだ瞳で誠二に言う恵里沙。
 そのことで誠二の肉棒はさらに奮い立つ。
「恵里沙ぁ!」
 叫んで誠二は恵里沙を押し倒す。
 そして、いきり立った肉棒を挿入する。
 彼女の中はすでに受け入れる準備ができていた。
 そして、暖かくキツイ締め付けの中に収めていく。
「ああっ」
「くぅっ」
 恵里沙と誠二が二人して声を出す。

「相変わらず恵里沙の中って、すごくいいよ…」
「誠二君のも…すごくいいわ…」
 何度交わっても飽きることなどないように思える快感。
 快楽を共有しながら心を一つにする二人。
 やがて、誠二が腰を動かしていく。
「ああっ……誠二君……気持ちいいよぉ…ああっ……ああっ……はあん」
 恵里沙は髪を振り乱して快楽を訴える。
 誠二も腰を動かせば動かすほどに快楽が増していく。
 どうして、これほどまでに気持ちがいいのか。
 そう思いながら恵里沙への愛しさで胸が一杯になっていく。
「あっ……あっ……あっ……ああっ…誠二君……誠二…いいっ……いいのっ」
 快楽の中で恵里沙は誠二にしがみ付く。
 そのまま二人で共に昇りつめていく。
「恵里沙っ……恵里沙っ……恵里沙っ……恵里沙ぁ!」
「あっ……やん……誠二……ああっ……誠二……ああっ…ああっ…ああっ…あぁあああああああああああああああ!」
 誠二の肉棒がドクンと脈打つ。
 恵里沙の中に注がれていく。
 ドクンドクンと脈打つごとに精が注がれていく
 彼女の膣はそれを全て受け入れるかのように蠢動する。
 やがて、射精が終わり部屋の中には二人の息遣いが残る。
 こうして、幼馴染の二人は恋人になり、今夫婦としての初めての行為を終えた。


「はぁはぁ」
 ディスプレイに見入っていた秀雄も自慰をしていた。


 あれから、恵里沙とは会っていないがこうして、隠しカメラ越しに見つめ、オカズにする日々が続いている。
 しかし、不満などない。
 どうしてあるだろうか。
 自分は演技でなく本気でイった姿を見れるのだ。
 AVなど比較にならない。

「ふっ…ふふっ…」
 今回はいつもより多く出したような気がする。
 後始末をしながらそんなことを考える。
 恵里沙が結婚したからだろうか。
 そう、彼女は人妻になったのだ。
 人妻、という響きだけで興奮する。
 その人妻がディスプレイの向こうでセックスしているのだ。
 今までよりも興奮するのは当然かもしれない。
 画面の向こうではセックスを終えた二人が何やら仲睦まじくしている。
 興味がないので、録っておいた他のものを見よう。
 今までのセックスは全て保存している。
 自分はオカズにこと欠かないのだ。
 そう、これでいいのだ。
 しかし、そう考えながら秀雄は思う。
 ドウシテ涙ガ止マラナインダロウ…と。
「ふふっ…ふふふふっ…ははははははははははははははっ……」




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