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遭難事故 (2)

(ん・・・姉ちゃん?)
夢うつつだった恵一は、知らぬうちにベッドに若菜がいる事に気づいた。
「起きたの」
「うん。姉ちゃん、今、何時?」
「もうすぐ七時よ」
「そうか。だいぶ寝ちゃったんだな・・・」

身を起こすと、恵一は若菜が毛布を身にまとっている事に気がついた。空調が効いてい
るので寒いわけでもないのに、いやにしっかりと毛布を体に巻きつけている。
「どうした、姉ちゃん。寒いの?」
「ううん。そうじゃないのよ」
若菜は言いつつ、視線をそらした。
何かおかしいと感じた恵一は、隙を見て姉の毛布を奪った。すると──

「あッ!」
何と若菜は裸だった。しかも、体のあちこちにあざや擦り傷の跡が残っている。
一目見て、陵辱された──それも、複数の男によって・・・という事がありありと窺える。
「何があったんだよ、姉ちゃん・・・」
「見ないで・・・」
若菜はうつむき、自分の肩を抱いて涙を流す。
恵一はその様子を見て、姉が船員か誰かに乱暴されたのだと悟った。
さては、先ほど案内をしてくれたあの男か。恵一の顔が憤怒の色に染まる。

「あの黒人にやられたのか?姉ちゃん」
そう聞くと、若菜は首を振った。
「分からないのよ・・・トイレだと思って入った場所が、シャワー室だったの。そこには
たくさんの船員がいて・・・私を・・・うッ、うッ・・・」
若菜は大粒の涙を落としながら言った。
女として、これほどの辱めは無かった。

「ちくしょう・・・」
恵一は唸った。やはり、あの時、探しに行くべきだったのだ。
自分がのうのうと寝ている間、姉は黒人船員たちに輪姦されたのである。
その遣る瀬無さといったらどうだ。
いくら悔やんでも、悔やみきれない。
恵一は拳を握り締め、体を震わせている。

「ねえ、恵一。私は平気よ。だから、大人しくしててね」
不意に若菜がベッドから立ち上がった。
「何処へ行くんだよ、姉ちゃん」
「ごめんね。大人しくしてるのよ。私からのお願い・・・」
若菜は何も言わない。ただ目に涙をため、聞いてくれるなという顔をしていた。

「待ってよ、姉ちゃん」
恵一が若菜に縋ろうとした時、部屋のドアが開いた。
開けたのは、体の大きな黒人である。
「まだか。皆が待ってるんだが」
「すぐ行きます」
黒人はまず若菜を見て、次に恵一を見た。

「こいつが、さっき話してた弟か」
「そうです。弟はまだ小さくて、何も知らないの。だから早く行きましょう」
若菜は震える声で、黒人と何やら話している。英語を使っているので詳しくは分からないが、
恵一が怒りを覚えるには十分な雰囲気だった。
「この野郎!お前か、姉ちゃんに乱暴したのは!」
気がつけば恵一は船員に掴みかかっていた。しかし、大人と子供ほどの体格差があるため、
「邪魔だ、こいつ」
と、手を上げた船員に、あっさりと叩き伏せられてしまう。惨めなほど、恵一は弱かった。

「暴力はやめて!お願いします!」
「こいつが先に手を出したんだ」
「弟は子供なの。私が謝ります。お願い・・・」
姉を助けに入ったつもりが、逆に助けられている。
恵一は己の脆弱さを呪い、無念の落涙を見せる有り様だった。

「来るんだ」
「分かりました」
黒人に肩を抱かれた全裸の若菜が、これからどんな目に遭うのかは想像に難くない。
だが恵一は、剥き出しの姉の尻が涙で歪むのを、ぼんやりと見続けているしかなかった。

ここで貨物船の素性を記しておかねばなるまい。船籍は東南アジアの小国。
コンテナ内には果物などが積み込まれ、船員を人件費の安いアフリカなどから調達している。
船長は根っからの差別主義者で、彼らをこき使う事しか考えてなかった。

そのため、アジア人は船員たちの憎悪の的だった。
特に、その的が若く美しい女であれば、彼らがどんな思いをぶつけるかは、誰の脳裏にも思い浮かぶであろう。
「うッ・・・ううッ・・・」
薄暗い部屋の中に、若菜は連れ込まれた。
室内は湿気と水の音。そう、若菜は再び、シャワー室に閉じ込められていた。
「ここなら、いくらやってもすぐ洗えるしな」
「それに、お嬢ちゃんが小便ちびっても、大丈夫だ。ハハハ」
船員たちは輪になり、勃起した男根をそれぞれ跪く若菜の顔の前に突き出し、しゃぶらせ
ていた。都合、五本の男根を、若菜は形の良い唇で清めている。

「しっかり舐めないと、弟がどうなるか知らんぞ」
「分かってます。だから、弟には手を出さないで・・・」
若菜は気を入れ、薄汚い男根をねぶった。
今まで黒人のものなど口にした事はないが、その大きさといったらどうだろう。
若菜は肉塊の先から滲み出る、青臭い粘液を味わいながら思う。

しかも大きいだけでなく、固さもある。
日本人特有の骨のような固さではなく、ぎゅっと濃縮したゴムのような感触とでも言おうか、
男根自体に底知れぬキャパシティを垣間見る事が出来るのだ。
(これで、私は今から・・・)
犯されるんだと思うと、身が竦んだ。
しかし、洋上で弟と二人きり。
助けを乞うにも、その相手がいないとくれば、若菜はそれを運命と割り切り、受け入れるしかなかった。

「今度はじっくりやらせてもらうからな。おい、尻を出せ」
「優しく・・・お願い・・・」
四つん這いになり、若菜は目を瞑った。
少しの間も無く、女孔を黒人の男根が遡ってくる。
ついと反射的に顔を上げ、嗚呼と喘ぎ声を漏らすと、
「俺のは、その可愛いお口でしゃぶるんだ」
と、別の黒人が、若菜に口唇愛撫をさせるのであった。

「姉ちゃん・・・」
再び姉が消えてから、もう二時間が経つ。
時刻は午後九時を回ったが、まだ港には着いていなかった。
「船員って、何人いるんだろう・・・ちくしょう、姉ちゃんはそいつら全員に・・・」
休む間も無く犯されているに違いない。
恵一は黒人に圧し掛かられる姉の姿を妄想し、ひとり身悶えていた。

もう何人目だろう。若菜は足をM字に割られながら考える。
全身が精液にまみれ、それだけで妊娠しそうだった。
十ヵ月後、自分とは肌の色の違う赤ちゃんを、産む事になるかもしれない。そう思うと、何だか悲しかった。
(恵一、恵一は大丈夫かな・・・)
思い余って、自分を探さなきゃいいけど。
若菜は膣内に何度目かの射精をされつつ、そんな事を思っていた。

その頃、恵一は船長に会うため、ブリッジへ向かっていた。
もちろん、姉を船員たちの暴力から救うためにである。
その途中で、あの最初に会った、ディドという男に出くわした。
「おい、お前。部屋を出るなと言っただろう」
ディドは恵一へ近づき、呆れたように言った。
しかし、恵一の様子に異変を見て取り、すぐに険しい顔つきになる。

「何かあったのか?そういえば、お姉さんが見当たらないが」
「姉ちゃんは・・・お前らの仲間にさらわれたんだ」
「何?詳しく話すんだ」
今にも泣き出しそうな恵一を励まし、ディドは尋ねるのであった。

激しい輪姦の後、若菜は船員たちの部屋へと連れられていった。
そこで、仕事を交代した別の船員数人に犯される事となったのだ。
「女だ」
「どうやって、この船に乗ったんだ?まあ、いい。やらせてもらおうぜ」
船員たちは若菜を見るとすぐにいきり立ったが、その中で一人の男がこんな事を言うのである。

「おいおい、あんまりやりすぎると、使い物にならなくなるぞ」
今までも散々、犯されているのだ。
無理をすれば、若菜は駄目になるかもしれないと彼は言っているらしい。

「じゃあ、どうする?」
「これを使おう。疲れの吹っ飛ぶ、例のやつさ」
男はそう言って、怪しい塗り薬を持ってきた。
やけに毒々しい、おおよそ薬とは思えぬ色をしている。

「ああ、それか。いいだろう。おい女、足を開け」
若菜は恐る恐る足を開いた。何をされるのだろう。今さらながら、怖くて仕方が無かった。
「お嬢ちゃん、これをここに塗ると、疲れ知らずの体になれるんだ。
おまけに、快感もずっと続くのさ」
「こッ・・・怖い。まさか、麻薬・・・?」
ひいっと声を詰まらせる若菜。しかし、薬を塗った男の指は、すでに肉穴に入ってしまった。

「即効性だからすぐに効く。どうだ、お嬢ちゃん。ここが疼いてくるだろう?」
「ああ・・・酷い・・・」
男の言う通り、若菜の女穴全体がジンジンと妖しげに脈打っている。
逞しい異性が欲しいとでも言うように。

「濡れてきたぜ。お嬢ちゃん、こういう遊びは始めてかい?」
「うう・・・ううッ・・・」
若菜は目をうつろにし、足をもじもじとさせていた。そうしておいて男は、
「さあ、始めようぜ」
と言って、勃起した男根を放り出したのである。

若菜は頭の中で虹のような物を見ていた。
そして、全身を揉みしだかれるような快感がひっきりなしに来て、今までに経験の無い高みを味あわせてくれた。
男に塗られたのは、媚薬だろうか、その効果は絶大であった。

「ああ、アソコが溶けそう!誰でも良いから、ペニスをちょうだい!」
最早、その叫びは英語か日本語かも分からない。
若菜は両手に黒人の男根を握りつつ、淫らに腰を振った。
そして、狂いそうになるほど犯された。それでも自分の女穴が異性を求めるのが不思議で仕方が無かった。

黒人船員たちはたった一人の女を、何度も犯した。
長い船旅で女の肌を忘れかけていたような連中ばかりなので、それこそ若菜は便器のような扱いである。
次から次へと開いた穴へ船員たちはまたがり、思いのたけをぶつけた。
若菜は一時間もせぬうちに、膣内から泡立った子種を逆流させ、それでも自らその肉穴を開き、男根を望むのであった。

「姉ちゃん!」
不意に恵一の声がした。
若菜は一瞬、体を震わせたかと思うと、視線を宙に泳がせた。
「け、恵一・・・?」
ぼんやりとだが、部屋のドアが開いて、そこに弟がいる事が分かる。
若菜はほとんど無意識のうちに、そちらへ向かって歩いていた。
「待て、女。おい、お前は何なんだ?」
船員が恵一に詰め寄った時、その傍らから拳銃を持ったディドが現れた。そして、
「お前ら、何を考えてるんだ。これは、立派な犯罪だぞ」
と言って、船員たちの男根を縮み上がらせたのである。

港には海保と港湾関係者、それに恵一と若菜の父母が待っていた。
すわ遭難かという事で、マスコミも集まっているが、
単に姉弟がプレジャーボートで遊んでいる時に波に揉まれ、
外国船に助けられたという程度の話なので、さほどの人数ではなかった。

「これでお別れだ、ケイイチ」
「うん。色々とありがとう、ディド」
恵一は、あの黒人船員のディドと別れの握手をした。
彼がいなければ、今ごろどうなっていただろう。考えるだけで身震いがする。

「姉さんの事は取り返しがつかないが・・・謝っておいて欲しい」
「うん」
「それじゃあ」
タラップを上がり、ディドは船内に消えていく。
恵一はその姿を見送ってから、迎えに来てくれた父母の車に乗り込んだ。
もちろん、若菜も一緒である。

「いまだに私・・・あれが悪い夢のような気がするわ」
「そうだね」
恵一に寄りかかりながら、若菜は目を瞑った。荒淫の後で、体が激しく疲れていた。
「忘れよう・・・姉ちゃん」
「忘れられたら・・・ね」
凄まじい一日であった。遭難から始まり、若菜はおぞましい輪姦を経験し、
恵一は姉が黒人どもに犯されるという悪夢を見せられた。
今だって地に足が着いているのに、その時の事がまざまざと甦ってきて、脳を焼く。

「十月十日したら、私・・・黒い肌の赤ちゃんを産むかも」
若菜は小声で呟いた。出来れば、父母には聞かせたくない話だからだ。

「その時は・・・俺と一緒に、どこか遠い街へ行こう」
「うふッ・・・じゃあ、その時はよろしくお願いね」
そう言うと若菜は父母に気づかれぬよう、恵一にキスをした。
まだ、媚薬の効果が残っているのかもしれないと、恵一は姉の唇の感触を確かめつつ、思う。

「あんた・・・私がやられてたとき、勃起してたでしょ」
若菜の問いに、恵一は肝を冷やした。
本当の事を言うと、恵一は確かに犯される姉を見て、激しく男根を勃起させていたのだ。
「気づいてたの?」
「そんな気がしただけよ」
若菜の手が弟の股間に伸びている。
しかも柔らかな手で、円を描くようにそこをまさぐるのだ。

「駄目な子ね。姉ちゃんがやられてるのを見て、ここを大きくするなんて」
「ああ、姉ちゃん・・・」
「おうちに帰ったら、たっぷりお仕置きしてあげないと・・・」
姉弟を乗せた車は港から遠のき、闇の中へ消えていく。
そして、翌日の新聞はこの遭難事故を、ベタ記事で載せるにとどまったのである。

おしまい

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