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SFもの 1

俺が生まれた時代、人類は科学の発展の末に宇宙に進出していました…
宇宙への進出は様々な可能性と恵みを人類に与え、
より文化を発展させていき、繁栄を約束されると世界中の人々が信じ…
確かに驚異的な速度で進歩したのです。
ですが同時に脅威もあったのだった…それが『敵』の存在だった。
『敵』に関しては。まだその全容は明らかになっておらず、
人類はその遥かより飛来する『敵』との最初の交戦以降、
様々な驚異的困難とぶつかり、人々は数知れない程の命を散らせていった…
だが時が経ち、苦心の末に撃墜した『敵』の解析を様々に進める内に、
彼らの技術を取り込んで、『敵』と対等に戦う為の宇宙用小型戦闘機をも開発したのだ。
そして今…ようやく向上した技術の結果、人類は飛来してくる『敵』から十分に防衛できる程の、
戦力を有す事ができるようになっていた。

俺はそんな時代に宇宙航空学校を卒業すると、
人類を…そして地球を『敵』の手から守る為の軍隊である宇宙防衛隊に入隊していた。
学生時代からのパートナと一緒に、所属になった宇宙ステーションで、
『敵』との交戦用に開発された小型戦闘機に乗り、
地球圏防衛を主な任務とし日々任務に励んでいたのである。
そして今日も…俺らは『敵』と交戦していた。
「ナオト!敵の予想移動コースが判明したわ、今から12秒後にアタックして!」
「わかった!任せてくれ!!」
軍で使う小型戦闘機は、機体の操縦担当者と射撃担当者が別々に働きを分担している、
二手に作業を分担しなければ、もはや人では扱いきれない程の機体なのだ。
ちなみに俺は射撃担当をしている、ほら…彼女の調べ通りに、
狙った『敵』に対し、俺は照準で機影を捉える、そして…弾を撃ち込むのだった。

ドガガァァァァ……

それから数刻後…俺らは帰還コースに機体を動かせていた。
「ごめん…また無駄弾を撃ってしまったよ」
「気にしないの、一応は撃破できたんだしさ」
あれは一瞬の遅れだった…せっかく捉えた『敵』の機影だったが、
俺の放った弾達は全て避けられてしまったのだ、
しかし直ぐに彼女がコースを変更し、再び敵機影を照準に捉える事ができたので、
俺は何とか『敵』を撃破できたのだった…全てはパートナである操縦担当の彼女、
学生時代からの同僚だったマナカのお陰だった…
「ほら、そろそろ到着するわよステーションに!」
地球の外周に浮かぶ巨大な建造物である宇宙ステーション、
そこからは俺らが乗る機体同様のが、定期的に幾つも出入りを繰り返している…
ここで防衛任務に就いている俺達隊員は二十四時間体制で交替して出撃し、
尽きることなく飛来してくる『敵』と交戦していた。
『敵』はとにかく数が膨大で攻めてきて、まるでキリが無いほどである…
どうやら一つ一つの機体での戦力は、こちらが上になったようだが、
それに対し数で攻めてきてるといった所だろうか?
何よりも『敵』が何処から飛来し、何を目的としてるのか…
まだ全容が明らかになってないのである。
だから人類は、ただ飛来してくる『敵』に対し、防衛の戦闘を行うしかなかったのだ。


当然に彼らと話による交渉も行おうとしたが、
『敵』に送った人類のメッセージはどれにも返事が無いのだ、
『敵』を研究する連中は言った…彼らに我らと同じ知性があるのか疑問だと、
確かに彼らからのメッセージも人類は何も受けてないのだった。
とにかく今は、その飛来する『敵』を一つ一つ撃破するしか道は無いのである。

やがて俺らの機体はステーションに着き、パイロットの俺らが降りると、
格納庫に機体をしまわれていき整備員が来て次の出撃までに、
補給とメンテをしてくれる、その間に俺らはこのステーションで休養をとるのだった。
「はぁ…しかしマナカは優秀だよな、凡才の俺と違って」
「馬鹿ね、努力が足りないのよ、凡才という言葉に甘え逃げ道にしないの!」
「うっ…すみません」
俺のパートナであるマナカは、元気の良いボーイッシュな少女で、
前は雑に短くし、後は肩下にまで髪を伸ばしてた。
体格は同年齢に比べれば小柄かな、それに胸や尻は女性としては、
貧相…おっと何故かこっちをギロッと睨んだぞ!
やはり女だからか、俺が考えてる事を勘で察したのかな?
とにかく彼女は俺の宇宙航空学校からのパートナで、
ずっと以前から戦いを一緒にこなしてる…だから分かるんだ、
マナカの操縦センスは一流だって…
それに比べ俺は三流とは言わないが、二流止まりだろうな。
正直…俺はこの少女に、昔からいつも助けてもらっている、
まったく情けない男だな俺は、ずっと面倒を見てもらってるようなんだ。
「努力を重ねれば誰だって、いつかは天才にも勝てるわ、だから頑張れ男の子!」
「はいはい」
こうして励ましてもらっているし…すると、俺らの次に別の機体が降りてくる、
あれは…獅子のエンブレム!
「ニース…ヴァーネット!」
「えっ、あの有名な?」
そうだ、彼は防衛隊の中で有名人だった…普通一度の出撃で『敵』を撃破する数は、
どんな優秀なパイロットでも数機も撃破すれば十分だろう…
だが彼は一度の出撃で二桁もの『敵』を軽く撃破するのだ。
その射撃センスはもはや神懸りなレベルで、
戦闘機のパイロットは誰しもが憧れの存在だといえよう。
「あ…降りてくるわ」
機体から降りてきたのは、まず彼の現パートナであるサーリャという少女、
彼女も有名だ…確かまだ歳は14だった筈だったかな、なのにあの操縦技術は凄い、
個人的な印象だが、現時点ではマナカの腕には敵わないと思う…
しかしそれでも軍の全操縦パイロットの中では、トップクラスの凄腕だろう。
そして次に降りてきたのが、あのニース=ヴァーネット…
大概のパイロットは三十代で引退するのに、
あの男は四十代となった今もパイロットを続け…
しかも腕前は誰の追撃も許さない程の活躍を続けてる。
その為に、一応は一射撃パイロットに過ぎないのに、この防衛隊の中での発言力は甚大だった。
「獣の王のエンブレムは伊達じゃないて事か…凄いよな」
本当は隊の規約で機体に目立つエンブレムなんて付けるのは禁止されてるが、
彼はあえてそれを行っている、あれが…天才という奴か。
凡才…俺はマナカが嫌がるこの言葉を再び思い浮かべてた、
そうだマナカといい、ニースさんといい、あんな才能を持つ連中を側で見たら、
嫌でも自分の才能の無さに嘆きそうになる…。
マナカには悪いが、己の実力を俺は嫌というほどに認識していた…
きっと俺の限界はここなのだと…痛感してるんだ。
「さぁ、そろそろ行こうよ、お腹すいちゃった!」
「あぁ…」


きっとマナカの才能は、ニースさんのような俺以外の才能豊かな人と組めば、
より発揮されるだろう…そうすればもっと活躍できる筈だ、
人類にとっても有益な筈だな…だけどマナカは俺の側にいてくれる、それはきっと…
ふと自惚れた考えをもってしまう、だってずっとマナカとは一緒だった…
きっとこれからも居てくれると信じてる、
まだ先に進めるマナカの足枷になりそうな俺の側に…
こんな事を思うは、やはり俺の自惚れかもしれない、だけど…そうであってほしかった。
だって俺は…このパートナである彼女を…
そして彼女も俺を…こう思うのは俺の妄信だろうか?
今はほとんど親友な関係だが、いつか…恋人という関係になれると信じてるのは?

食堂に入るなり俺達は飯を食べていた、次の出撃までの時間はパイロット達は、
それぞれ自分の時間を使う、ある者は食事を、ある者は自己訓練を、
そしてまたある者は趣味を楽しみ、風呂に入り睡眠をとる、
基本的に任務時間以外は、全てある程度自由にステーション内で過ごしている。
身体を休める事も補給も、立派な仕事の内だしな。
するとそんな時だ、ステーション内放送が響いたのは…
『機体ナンバー156担当パイロットは直ぐに主任室に来てください』
「へっ?」
機体ナンバー156…俺らの事じゃないか!
思わず聞き流す所で、俺とマナカは驚いた顔で見合わせた。
「な、なんだろう?俺ら…何かやらかしたっけ?」
「さ、さぁ…」
突然の主任の呼び出しに、俺達は互いに首を傾ける。
一応は与えられた任務はこなしてる筈だが…

このステーションでの防衛隊責任者である主任の部屋前に、
俺達は緊張しつつ立ち…この頑丈な扉をノックした。
「失礼します主任」
「ナンバー156担当パイロットのナオト、マナカの両名出頭しました」
「うむ…よく来てくれたな二人とも」
部屋に入ると一人の中年男が、にこやかな顔で出迎えていた、
この小太りで頭の毛が薄くなってる男が、このステーションの最高責任者である主任なのだ。
「こほんっ、実はだ…君達に話がある、知っての通り人類の存続は我々の働きに一存されてる」
主任は咳を一つし今では誰もが分かってる事を前振りとして言う、
一体何を命令するつもりだろうか…俺は手を握り締め緊張してた。
「戦況は我らの方が優勢になったとはいえ、相手はまだまだ未知の存在…
 だからこそよりこちらは戦力を増強させていく必要があるのは分かるね?」
「は、はい…それはもちろん」
「ならば…疑問となってるのだ、操縦パイロットと射撃パイロットの組み合わせに」
「え…それは何故ですか?」
「それはだ…互いのコンビネーションを優勢的に考えられてる為に、
 基本的にパイロット側の希望で、相方を決められている…しかしそれでいいのかという事だ」
ただ腕のいいもの同士を組ませればいいわけでないのは、
これまで築いたデータでも検証されてる、相性というのは重要なのだ。
だからこそ隊員の希望が優先され、互いの相方が決定されている。
結果だって出ている、なのに…何故今更?
「もしかしたらより互いの能力を引き上げる組み合わせもあるのではと、
 戦術部が思案し、特殊な選抜プログラムを開発してな…
 それぞれの能力を分析し、選抜し最高の組み合わせを決める事に成功したと言うのだ、
 そこで君達らをテストケースにテストしてみる事に決めたのだよ」
「お、俺達がですか?」
「あぁ…それと彼らに協力を頼んだ、入ってきてくれ」


すると背後のドアが開く、そして入ってきたのは…まさか!?
俺は彼らを見て激しく驚かされた、何故なら…彼は!
「失礼しますよ主任、ニース=ヴァーネットとサーリャ只今推参しました」
「ニースさん!?」
そう…あの隊全体の憧れの男だったからだ、
まさかこの人達と俺らが!?
「つまり君達の相方を互いに交換してみて様子を観察したいのだ…この企画が上手くいくかを」
マナカと離れる…それだけでも俺は動揺しているというのに、
ここでまさかニースさん達とパートナ交換をする事になるなんて、
普通は実力が合ってる組み合わせにならないだろうか?
俺はそんな驚きで頭がいっぱいだ…しかしそんな俺を置いて、
話はどんどん進んでいく。
「とりあえず一週間だ、その期限内で共にパートナを変えてみて生活を共にして欲しい」
「生活も?」
「あぁ…急な相方変更だ、互いを知らないと戦闘に支障をきたすのは当然だからな」
「成る程…急ピッチで新しい相方に慣れろと」
「う、うむ…そういうわけだ、とにかく生活する部屋は用意しておいた、
 直ぐに戦闘は無理だろうから、次の出撃命令は三日後まで出さないでおく」
一週間も、急に決まったパートナと生活を共にするなんて…
チラッと彼女を見る、これから一週間だけパートナとなる少女を、
マナカとさえ一緒に暮らしたなんて事ないのに、大丈夫なのか??
あんな美少女と…マナカの方は大丈夫だろう、ニースさんは父親くらいの大人だし、
だが俺の方は年頃の男女だぞ?いや…別に変な事を考えてはいないけど。
「これから一週間後にそれぞれのモニターとしての意見を聞こう」
「それによっては…」
「もちろん望めば、続けてこの組み合わせでパートナを組んでもらう」
「!?」
俺はドキッとなった、もし…マナカがニースとの組み合わせに満足したら、
凡才の俺よりも同じ優秀な彼を選んだら!
不安は拭えない…だが上からの指示である以上は従わないといけない、
期限は一週間…ちょっとの間だ、だがそれでもしも結果があれば…俺達はもう!
「じゃあね、ナオト」
「あぁ、ニースさん…そのマナカの事をよろしくお願いします」
「うむ…そっちも、私の大切な相棒を頼むよナオト君」
「は、はい」
主任の部屋から出ると、俺達は早速これから一週間共に寝泊りするという部屋に向かう、
同じエリアだと思ったのだが、マナカらに用意された部屋とは距離が離れるようだな、
やがてその部屋に辿り着き入るが、どうやらそこは元は偉いさんが宿泊する施設だったようで、
かなり広い部屋だった…まるで豪華なホテルの室内じゃないか!
簡単なトレーニング室まであり、俺がいつも寝泊りする一般隊員室とは偉い違いだな。
「ここが寝室のようですね…ベッドが二つ置いてます」
サーリャさんは部屋内の一室のドアを開き説明する、
俺も続けて見たが…本当にホテルのようだな。
そのベッドに腰をかけてみたが、フワフワで高級そうだし…
すると俺はサーリャさんと目が合った、そう言えばまだちゃんと挨拶してなかったな?
「では、サーリャさん…一週間お願いします」
「あ、こ…こちらこそお願いしますナオトさん」
サーリャさんは会釈すると、なんと俺の直ぐ横に座った
うっ…可愛い、こうして間近で見ると、その美少女らしさがよくわかった。
体型はマナカよりも幼いのだが、この艶やかな褐色の肌が、
不思議な程の色気を感じさせていた。
目も何て綺麗なのだろう…不思議な魅力を感じる、
すると彼女は、突如とこっちを向き、その大きな瞳で見つめてくる!
「ねぇ…聞かせて、あなたの事を…」
「俺の?」
「これからしばらくは、私があなたのパートナですから…色々と知っておきたいの」


それもそうか、パートナ同士の互いの信頼関係が、
戦闘においてのコンビネーションに関わり重要になってくる、
これからの期間はそれを補う為に一緒に生活を共にしないといけなかったしな。
だから俺はサーリャさんに自分の事を説明した…
「俺がさ隊に入ったのは…親父が隊の関係者だったらしいって聞いたからなんだ」
「お父さんの?」
そう…若い時に軍学校に通っていた母は、教官だった親父に出会った
そして恋愛し…俺を身篭ったらしい、だがその後親父は自分勝手な理由で、
母を捨てたのだ!責任をとらず育児費用こそたっぷりと母に与えたが、
母から離れ今は宇宙防衛隊の何処かで働いてるらしいとか…
「俺は…母を捨てた親父を見つけて、ぶん殴りたい!それが本当の望みかもな?」
「そうなんですか…」
もちろん純粋に人々を『敵』から守りたい、そんな正義心はある、
だが…それとは別目的も確かに持っていたのだ。
母は親父を許してたが…俺は許せない、母がどんな苦労をしたか、
奴に殴ってでも侘びをいれさせたかったんだ。
「では…次に私の事を話しますね」
「う、うん…」
「私が飛び級で大学を卒業して、隊にスカウトされたは知ってますよね?」
「うん…まぁ有名だからね」
すると今度はサーリャさんが自分の事を話しだしていく、
目蓋を閉じて深い記憶を思い出し、それを言葉にしていくようだ
どうやら彼女は、貧しい家の出らしく、だからこそ家の為に金を稼ぎたくて…
自分の才能を買ってくれた防衛隊に身を寄せたという。
そっか…優秀だもんな、隊が放っておくわけないか、
しかし…何で俺の相方として彼女が選ばれたんだろう?
「あの…話、聞いてます?」
「あっ!ごめん…ちょっと考え事をしてボーっとしてたみたいだ」
「もう…私の昔話は面白くなさそうですね」
「そんな事は…」
やばい、どうやら怒らせてしまったのかも!
だけどサーリャさんはクスッと微笑む、そして…
「じゃあ昔話よりも…そう、より親交を深める事をしませんか?」
「え…」
何だろうと疑問に思うよりも早く、心臓がドキッと高鳴る…
それはサーリャさんが、じわりじわりとこちらに寄ってくるようだったから、
じゃなくて明らかに寄ってきてる!!
そう…息が吹き感じそうなくらいに顔が間近に迫っていた。
「あの…サーリャさん?」
「ふふ…緊張しないでください、んっ…」
「えっ…んんっ!?」
な…唇に何か温かな感触が…ま、まさか!
目の前のサーリャさんの目が鼻が近い、これは…キス!
キスされてるのか…サーリャさんと!
大きく目を見開き驚愕してる間に、その唇は再び離れていく…
しかし俺の唇には確かに彼女の温かさが残っていた。
「んっ…マナカさんとか経験お有りで?」
「な、無い!そんな…マナカとは友人というか親友というか、そういう関係じゃ…」
「あ…そうなんですか?じゃ…まぁ、都合良かったという事でしょうか?」
「えっ、な…何の話…わっ!」
サーリャさんの言葉が気になったが、次の彼女の行動で俺の頭が白くなる!
何故なら…サーリャさんは突如と服を脱ぎだしたからだ。
「何を…サーリャさん!」
「親睦を深めるには、これが一番手っ取り早いのですよ…知りませんか?」
「いや…その、幾らなんでも知り合ったばかりで、こんな…」


しかし俺の意見など聞こえないように、サーリャさんは一枚一枚と、
身を包んでた衣服を脱いでいくのだった、
徐々に素肌が見えてくる…それは美しい身体だった、
彼女特有の褐色の肌が火照り、ピンク色した所はより赤みを帯びてるし、
幼い年齢の筈なのに、なんてこの身体は女性の色香に溢れているのだろうか!
だがその雰囲気をより深く感じさせてるのは、やはりアレか?
呆然と彼女の裸体に見惚れる俺の瞳に、違和感を感じる光沢を持つ装飾品が映りこんでいる。
「サーリャさん…それは!」
知っている…あの装飾品はピアス!だけど耳じゃない…乳首にピアスをしてるんだ!
それだけじゃない…アソコにも、女の子の性器部…クリトリスという小さな突起や、
前の入り口の両側にも、小さな金属製のリングが付けられてる…
そういうのあるとは知ってたが、実際にしてるのは初めて見たよ。
エロ雑誌とかでしか見たことのない事を、本当にしてる子がいるなんて…
「あの…びっくりしましたか?この私の身体を見て…」
「え!いや…その…」
「うふふ…かまいません、これが普通じゃないと自分自身で知ってるから…」
うわ…やっぱり、そうなんだ…普通じゃないよなやっぱり、
こんな所にピアスだなんて…でも、じゃあどうして?
するとサーリャさんは驚く事を告白したのだ。
「これは…彼の、ニースの趣味なんです」
「し、趣味って!」
ニースの趣味って…まさかあの人、パートナにこんな事を強要したのか!
いや待てよ…普通のパートナでこんな事を頼むか普通!?
仕事の相棒という関係じゃありえない…恋人とかとしか!
「彼は自分の物にした女の性器に、特注のピアスを付けるのが趣味なの」
「なっ!」
自分の物…あ…そうか、やけにサーリャさんが男の俺の前で肌を晒せるのかと、
不思議に思ってたけども…これで納得だ、そ…そういう仲なんだ…
単純な仕事のパートナじゃない、こういう事ができる程の関係を築いてたのか。
しかしピアスだなんて…ニースさんって、かなり変わった性癖を持ってるみたいだな。
「んっ…これはね他の男が、自分の女に手を出せないようにする処置なの」
「そんな…酷いとは思わないのですか?」
「酷い?……うふふ、わかってませんね…ナオトさんは」
「え?」
するとサーリャさんは指を伸ばし、俺の鼻を軽く弾くのだ。
そして悪戯めいた微笑みを見せる…
「それをも感じさせず、むしろ喜びにさせる魅力…それが彼なの」
!?俺は驚いた…まだ幼い身の彼女に、ここまで言わせるだなんて…
なんて男だ、あのニースって人は!
よく見ればサーリャさんは恥ずかしく感じつつも、どこか誇らしい様な、
そんな表情をしてた…だからか俺の視線は、
その彼の証であるピアスに釘付けになっていたんだ。
「そ、そうなんだ…」
「ほら見て…ここを」
「え!?」
後の首筋を覆い隠す髪をどけ、そこを俺の目に晒すサーリャさん…
俺はそれを見て再び驚いた、何故なら彼女の首の後には…
獅子のマークの印が刻まれていたからだ!
これはあれだ…ニースさんの特有のエンブレムじゃないか、
その上に何だろう…10と書かれてるけれど。
「これは彼のエンブレムマーク…私が彼の所持品である証よ」
よく見ればわかるが首に付けられたエンブレムマークシールとかじゃない、
刺青…いわゆるタトゥーというやつで刻まれてるのだ、
手術すれば別だが基本は消えない刻印だったよな…こういうのは。
つまりピアス同様にその身体を彼に捧げたという証なのか…

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