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セクハラオーディション 2

「ふぅー……間一髪だった」
 ムンクは額に浮かんだ冷や汗を拭った。その腕の中には依然、リナが捕えら
れていた。
 そして彼らの目の前には、ユウキとADが言い争う光景が見えていた。

 ──1枚の鏡を隔てて。

 それはマジックミラーであった。ムンクとリナがいる暗い部屋の中は、決し
てあちら側には映らない。
 ユウキが乱入する少し前、廊下の騒ぎを敏感に察知したムンクは、秘密裏に
作らせてあった隣の隠し部屋にいち早く待避したのだ。まだ身体の自由が効か
ないリナは、ムンクに抱え上げられて連れ込まれるしかなかった。
 さきほど弄ばれていた時と変わらない胸をはだけたままのあられもない姿で、
リナは涙をこぼしながら、
「ユウキ……! ユウキィ……!」
と、鏡の向こう側にいる幼なじみの少年に向かって何遍も名を呼んだ。
 だが、無人の室内で戸惑いを隠せない顔つきを盛んに巡らせているものの、
赤毛の少年はリナの声に気付く素振りもない。
 腹に力が籠もらないリナの声は、あまりにか細すぎて届かないのかもしれない。
 リナ自身もそれに気付き、悲痛に顔を歪ませた。
「ユウキィ……!」
 そんな少女を両腕に抱え込んでいるムンクといえば、ここへ逃げ込んだ時の
慌てぶりはどこへやら、グフフと余裕の含み笑いを発した。
「おうおう、彼はキミの関係者──いや、恋人か何かかい? キミのその様子、
彼のあの必死な表情……間違いないね、そうだね、そうなんだね? オレは凄
腕のプロデューサーだから、その辺はすぐ見抜けるんだよ。いやいやいや、突
然のハプニングでビックリしたけど、これはこれで面白いことになったようだ。
ドッキリなどのやらせより遥かに素晴らしい状況じゃないか!」
 そう言いながら、今度は目の下の汗を拭う。
(ここに隠し部屋を作らせたのはつくづく正解だったな)



 いつも部下に見晴らせているとはいえ、比較的人が出入りしやすい場所で事
に及ぶのは、さすがに「自称大物」のムンクでも幾ばくかの不安があった。い
や、大物を自負すればこそ、簡単に尻尾を出して権勢の座から転落するような
惨めな結果は出したくない──でもスケベな事はしたい。
 目星をつけた娘にアイドルにすることを約束する代わりに、そのカラダを要
求する──天下のマロプロからのデビューを秤にかけ、その身を差し出す覚悟
を決める少女は多かった。
 後は誰にも邪魔されない場所があれば、アイドルを目指すうら若い娘たちの
魅力的なカラダを、思う存分心ゆくまでしっぽりと楽しめる。
 だが、オーディションは大抵の場合外部の施設を使うので、そう上手くいく
とはなかなか限らない。
 そこで、ムンクはオーディションをなるべく特定の会場で行うことにした。
それも、金と欲望に簡単に転びそうなオーナーがいるところを狙って  その
白羽の矢が立ったのが、この施設だったのだ。
 ムンクはオーナーと昵懇の中になり、金と女を与える代わりに、このVIP
ルームを作らせた。オーナーである初老の男はムンクの考えを察し、「時々私
にもいい思いをさせてくださいよ……」と下卑に笑って了承した。
 近くにあった一人用のソファを鏡の前に引き寄せて座ると、ムンクはリナを
膝の上に乗せ、先ほどとまったく同じ体勢になった。
 鏡の向こう側から漏れる光を浴び、リナのからだがなめらかな光沢をもって
浮かび上がる。
 その艶めかしいボディラインを眺め、舌なめずりをするムンク。
「さあ、仕切り直しといこうじゃないか。個人審査の続きだ……!」
「ひゃあっ……! い、いや……!」
 再び我が身に降りかかる陵辱の予感に、リナは恐怖と嫌悪感で喉を震わせた。
舌は比較的回るようになったが、全身に行き渡った薬の効果はいまだ切れる気
配を見せず、ムンクに背後から絡み取られるように抱えられ、為されるがまま
で拒むことすら出来ない状態だった。
(ユウキ、お願い、気付いて……!)
 その心の叫びを聞き届けたのか、ユウキの視線がリナと合った。



(ユウキ……!!)
 リナの唇がほころぶ。
 ……だが。
 ユウキの視線は少しも触れず、すぐに反らされてしまった。
(……!?)
 呆然とするリナ。
 今、確かに見つめ交わしたハズなのに……!?
(──まさか、これ……マジッ──)
 リナの思考は突如として中断された。ムンクの愛撫がいよいよ再開されたか
らだ。
 幾多の美少女アイドルを食いまくったと噂される好色プロデューサーの魔の
手が、リナのしなやかではりつやのある肢体をいやらしく這い回ってゆく──
「う0む、やっぱり年頃の子の肌はピチピチでいいねぇ。特にキミは惚れ惚れ
するほど綺麗だよ。冒険者を目指すだけはあるね0」
「あ、あ、あァ…………!」
 今度は、さっきよりも感じてしまう。太い指で乳房を揉みしだかれ、先端を
コリコリと弄ばれるのを。耳の裏から鎖骨までヒゲの生えた口で舐められ、吸
われ、撫でられるのを。
「ん、んっ……!」
 ムンクが与えてくる刺激を、どうしても感じてしまうのだった。
 からだをいやらしくまさぐられるにつれ、リナの吐息が徐々に早くなり、頬
の赤みが次第に鮮やかになってゆく。
「や……や、はぁ、はぁぁ……!」
 こんなのが審査だなんて……絶対に違う…………!
「ふふ、息が熱くなってきたじゃないか。感じてるようだね。さすがはこれだ
けのボディを持っているだけのことはある」
 ムンクの見たところ、この少女のからだは充分に成育していた。後はこれか
ら手をかければ、さらに女らしい身体になっていくことだろう。
「ふぁっ……くあ、くぁふひてなんか……あ……あ……っ!」
 嘘だった。




 敏感になった乳首がしぼられたり、しごかれたりするたびに、体内に薬の効
果ではない痺れが──得体の知れない感覚が走り、
(ああ……!)
と、切ない吐息をつくしか余儀なくされるのだ。
 特に……触られている部分はピリピリとざわめき、からだの奥に浸透してゆく。
 肌が火照ってくるのを止められなかった。
 それが恥ずかしいからだけなのかどうか……リナ自身にはわからなかった。
 わからなくてもいい。
 今は少しでも早く、このセクハラ行為から逃れたい気持ちでいっぱいだった。
 しかし、身体の自由が全く効かない上に、せっかく助けに来てくれたユウキ
からも隠されてしまい、リナにはどうすることも出来なかった。
 指一本動かせないままに弄ばれる少女のからだは、己の意志とは無関係に熱
を帯びはじめ、じっとりと汗が浮かんでくる。
「あ……あ……んああぁ…………」
 リナの口から漏れる吐息のような微声も、次第に回数が増してゆくのだった。
「んん0、オーディションではかなり緊張したようだね。リナ君のカラダから
立ちのぼる体臭、とても甘酸っぱいよ……しかし、それでいてフレッシュで嫌
味が全くない……フェロモンは合格だ……たまらないニオイだ……!」
「や──やはああぁ……!」
 肌に直接鼻を当てられ、ニオイを嗅がれている──その恥ずかしさに、リナ
の頬がカッと紅に染まった。
 しかし、ムンクの行為はもっと恥ずかしい段階に移った。
 リナの左腕を上げて顔をくぐらせると、横からの眺めも充分な小高い乳丘の
景観に満足の笑みをこぼし、脇から少女の左乳首を吸い、同時に右乳首を甘い
指遣いでこねくり回し始めたのである。
 チュウチュウと卑猥な音が立ち、スケベ顔の口の中で可憐なピンク色の蕾が
たっぷりと嬲られる。
「はあ……んあっ……んはぁ……! だ……だめへぇ……!」



 それは常時であれば甲高い悲鳴になっただろうが、薬が回っている今は弱々
しい声にしかならない。
「やめてぇ……! あっ……あぅん……んや、や、いや、あぁぁん……!」
 しかも、身体は動かなくても、感覚は生きているのだ。
 乳首を盛んに吸い立てられる刺激に、若く健康なリナの性感は否応無しに呼
び覚まされてゆく。動かないはずのリナの腰のあたりがピクピクとひきつり、
ムンクのいやらしい乳辱愛撫に反応を示してしまうのだった。
「むちゅむちゅ……いやあ0、最高にオイシイよ、リナちゃんのおっぱい……
むちゅむちゅむちゅ…………」
(ああ、そんな……! 私、おっぱい吸われてる……ユウキの前で……いやぁ、
おっぱい吸わないでぇ……!)
 さっきまでとは逆で、リナはユウキがこちらに気付かないよう祈った。こん
な恥ずかしい事をされている今の自分を見られたくない。
 向こう側を正視できず、リナはあまりの恥ずかしさに目を瞑った。
 その拍子に、涙が頬を伝い落ちる。
 しかしリナは気丈に、望まぬ性辱の荒波に翻弄される自分を励まし、懸命に
堪え忍ぼうとした。
(だめ、だめよ……おかしくなっちゃだめ……!)
 だが──心ではそう思っても、からだの反応は違っていた。執拗なまでに弄
くられる乳房が、乳輪が、そして乳首が──本人の意志に反して張りつめ、ム
ンクの愛撫は徐々に甘美なものに変わっていってしまうのだった。
(ああ、だめ……さっきからなんか……へんな感じがする……胸がムズムズし
て、気がおかしくなりそう……だ、だめ……いけない、いけないの…………!)
 それを、百戦錬磨の好色漢が見逃すはずがなかった。
「おやあ……? 胸をちょっと触られたぐらいで、もうエッチな気分になって
きちゃったのかい。ウブな娘だと思ってたけど、なかなかスケベな素質ありだ
ね、これは」
「ち、ちがう……これっ、ふぁ、ふあぁ……!」
 反論しようとしたが、舌がうまく回らない上に、ムンクの愛戯がいよいよ粘
湿さを増し、言葉が跳ね飛んでしまった。



「んああっ、んあ、んうう、ふぅぅん…………!」
 ムンクは執拗なほど熱心な愛撫でリナの美乳を揉みしだき、乳首を嬲り回し
続ける。
「ら、らめぇ……ひょんなにおっぱいしゅわないでぇ……お、おかふぃくなっ
ちゃうぅ……!」
 ムンクの愛戯は手慣れていて、時折──秘部をわざと外し──他の箇所にも
愛撫の手を伸ばし、舌を這わせ、その欲望にぎらついた表情とは裏腹に、あく
までもソフトにリナの柔肌をまさぐってゆく。女がどこをどういう風に弄られ
れば感じるかを知り尽くしているようだった。
 リナは、それを、身をよじることさえ出来ない状況で受け続けている。しか
も目も瞑っているため、意識がどうしてもすっかり心地よくなってしまった感
覚に集中してしまう。
 やがて、リナはムンクの腕の中で全身をぷるぷると小刻みに震えさせ、眉を
ひそませながらも、
「あ、あ、あ…………!」
と、朱に染めた満面がだらしなく緩んでゆき、次第にあえぎ声を漏らすだけに
なっていった。
(だ……だめ…………い……いっ、いけない……のに……こ、こんなの……感
じたことない…………はあっ……ああああっ…………e&!)
 いやらしい行為に身を固くしようとしても、弛緩したままの身体は容易に愛
撫を受け入れてしまい、蕩(とろ)けそうな気持ちよさが、奥深いところまで
浸透してゆく。からだが勝手に感じてしまう。
   言いしれない感覚だった。
 からだの奥が疼き、理性がメチャメチャに掻き回される。
(厭なのに……厭……なのに……どうしてえ……!?)
「だいぶ可愛らしくなってきたね」
 口を半開きにしてよだれを垂らすリナの惚けた様子に、ムンクは目を細めた。
いい感じだ。ここまで来れば、この娘は頂いたも同然だろう……。
 その時、ガチャッと何かが外れる音がして、マジックミラーの脇の壁がドア
一枚分開いた。



「ムンクさん」
 入ってきたのは  あのADだった。
「おお、キミか」
 ムンクは口だけを離し、手は動かし続けたまま喋った。
「さっきはご苦労だった。あ、そのドアちゃんと閉めてね」
「はい……腕力だけはありそうなガキで大変でしたよ」
 ADはそう言うと、ユウキに締め付けられた首あたりをさすった。そしてム
ンクの腕に抱かれているリナの様子をちらっと見て、いやらしい笑みを浮かべた。
「もうメロメロな感じじゃないですか。さすがはムンクさん」
「まあ、オレもこの道ウン十年だからね。プヒャヒャヒャ!」
「さすがだ……それじゃあ、いつものように後の事はやっときますんで」
「ウム……いや。そうだ」
 サングラスの奥でムンクの目が底光りした。
 ADを手招きすると、リナに聞こえないように言う。
「さっきの小僧……もしまだぐずぐずするようだったら、隣の部屋で待たせる
んだ。オレがこの娘を連れてどっか行ったことにして、じきに帰らせるとでも
言ってな。オーナーにも連絡して、閉館時間が過ぎても居られるようにしとけ」
 聞き始めはぽかんとしていたADは、すぐにムンクの悪巧みに勘づき、みる
みるその顔を卑しく崩した。
「わかりました……そりゃまた……たまらない趣向ですね……!」
「だろ、だろ?」
 可哀想な女だ  ADはそう思わないでもなかった。この娘も、弄ばれるだ
け弄ばれて最後はポイ、かな……。才能があれば、少しは可能性もあるかもし
れないが……しかし、オーディションを見たところでは、目を奪われるほど惹
きつけられるものは感じられなかった。冒険者という肩書きは珍しいが……。
ムンクPも決して馬鹿ではない。人を見る目がない人間が、いつまでもこの業
界のトップに君臨していられるわけがない。天下のマロプロから輩出するアイ
ドルが、並の人材では釣り合わないのだ。十中八九、捨てられるだろうな……。
 だが……。ADはゴクリと喉を鳴らし、リナの生のおっぱい  そして裸体
を眺めた。
 間近で見ると、想像以上に……美味しそうなからだしてやがるな……。 



「あの……また今度……オレも……」
「んん? ああ……むろん考えている。近いうちに、お前が好みだと言ってた
あのアイドルでも呼んで、楽しくやろうじゃないか」
「ホ、ホントですか!? ありがとうございます!  じゃ、オ、オレ、うまく
やりますんで!」
 ギラギラと目を欲望に輝かせ、ADは部屋を飛び出していった。
「ククク……餌をちらつかせれば、人間はよく働いてくれる」
 ムンクはリナの乳房を揉みしだき、チュウチュウと乳首を強く吸った。
「はぁあん……!」
「じゃ、そろそろ隣の部屋では果たせなかった続きに移ろうか」
 そう言うと、彼はリナの乳房の片側から手を離し、リナの内股に滑りこませ
た。少女は脚を閉じることもできず、股間はムンムンとした熱気を溜め込んで
いた。
「はっ……あ……だ……だめぇ……!」
 ムンクはリナの悲痛な制止の声も気にも留めず、むっちりとした内股の肌に
這わせた指を、内へ内へと沿わせてゆく。
「おや、リナ君……濡れてるじゃないか」ムンクの顔が喜悦に歪む。「割れ目
の所の色が変わってるよ」
「えっ……やっ……やああぁぁ……!」
 羞恥に身体を震わせ、涙目をあさってに背けるリナ。
 ムンクの言葉通り、ボトムの一部分が内側からにじみ出た水気によって変色
していたのだ。
「やっぱりオレのテクに感じてたんだね。プヒャヒャヒャ!」
(いやあ、恥ずかしい……ああ……ユウキ…………!)
 リナは泣き腫らした目をうっすらと開き、鏡を見た。
 ユウキ、助けて……!

 ──鏡の向こうは無人だった。




(え…………!?)
「ん? 今ごろ気付いたのか。彼ならついさっき出て行ったよ。諦めて帰った
んだろう」
「……そ……んな…………!?」
 少女の心に冷え冷えとした氷塊が投げ込まれる。
「ククク……さ、観念して審査の続きといこうじゃないか。なあに、怖がるこ
とはないからね。オレが処女の扱いも慣れてるってことは、もうわかっただろ。
もっとたっぷりと感じさせてあげるからね。プヒャヒャヒャヒャ!」
「いひやぁ……ユウキ、たひゅけて……ユウキ……!」
 リナは唇が動くままに、ユウキの名を何度も口にした。
 好きでもない人と裸でベッドに入って……いいように抱かれて……こんな……
こんな……!
 その現実に、リナの心は半ば痺れてしまい、追いついていかない。
「ユウキ……ユウキ…………!」
 うわ言のようにそう呟き  リナは霞む目でマジックミラーの向こうを見た。
 ……やはり、部屋は無人だった。
(ああ…………!)
 恐怖、怒り、悲しみ、諦め  ぐちゃぐちゃになった暗澹な気分が、じわじ
わと心の中に広がってゆく。

 どうして、こうなっちゃったんだろう……。

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