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学習意欲 (1)

「暑い……暑いなぁ……」
ミンミンミンと蝉が鳴き、行く先には陽炎が揺らぐ七月の帰り道。
良樹は背に黒いランドセル、両手には机の中身や図工で作ったを詰め込んだ手提げを提げて、ふらふらと歩いていた。
その日、良樹の通う学校は終業式を迎え、一学期の荷物を全て持ち帰らねばならなくなったのだ。
それまでにこまめに持ち帰っていれば良かったのだが、後悔先に立たず、こうして炎天下の中を大量の荷物に苦しめられながら進むことになってしまっていた。
真夏の太陽の容赦ない光に、思わず荷物を放り投げてしまいたい衝動に駆られるが、そういうわけにもいかない。
「家に帰り着けば、夏休みだ……!」
良樹はそう言って自分を奮い立たせ、踏みとどまった。
そう、明日からは夏休み。
小学生としての最後の夏休みだ。
最後だからと言って、そう変わるというわけでもないのだが、確実に変わってしまうこともある。
例えば――
良樹は暑さで朦朧としながら、道の先を見た。
赤いランドセルを背負った、白いワンピースの少女が、やはりふらふらとしながら前方を歩いていた。
「はぁ……」
良樹はため息をついた。
先を歩く少女の名前は宮入聡美。
良樹と同じクラスの女子で、良樹が想いを寄せる相手であった。
少しおとなしめの性格だが、優しく、面倒見の良い性格で、誰とも仲が良い。
顔立ちも可愛らしく、ひらひらとした長いスカートがどこか清楚な雰囲気を醸し出す、そんな子だった。
「声をかけなきゃ……今年の夏休みが最後かもしれないんだし……」
そう、彼女はこれから先、変わってしまう存在だった。
聡美はいわゆる受験組と言われる生徒の一人で、地元の中学校には行かず、私立中学を受験をする予定だった。
別々の学校となると、自然と縁は遠くなる。
夏休みに一緒に遊べるのも、今年が最後かもしれないのだ。
だから良樹は彼女に声をかけたかった。
二人で遊ぶ約束をして、もっと仲良くなって、できるならば卒業前に深い関係になっておきたかった。
「でも……どうやって声をかけたら……」
学校では普通に話をする間柄だったが、こうして意識するとどうにも緊張していけなかった。
悩んでいる間もとことこと歩みは進む。
しばらくすると、聡美は道を曲がって細い路地に入ってしまった。
良樹と聡美が帰り道を同じくするのはそこまでだった。
「……!」
ついに意を決して、良樹は走り出した。
「み、宮入さん!」
曲がり角の入り口で、聡美の背中に声をかける。
聡美が肩までの黒髪を揺らして振り向いた。
「西塚君……?」
声をかけたのが級友とわかって、聡美は顔をほころばせた。
「どうしたの? あらら、すごい荷物だね」
ワンピースの裾を揺らしながら近付き、良樹の両手の手提げ袋を見てくすくすと笑った。
その笑顔を見るだけで、良樹は胸を締め付けられる思いだったが、何とか声を振り絞った。
「あ、あのさ、宮入さん」
「なに?」
「夏休み……そう、今週末にでも、僕と、プールとか、行かない?」
「プール?」
「う、うん。その、うちの父ちゃん、新しく出来たプールのタダ券貰ってきてさ。ちょうど二人分あるんだけど……ほら、俺、一学期中は日直の仕事とかで、宮入さんには迷惑かけたから、その罪滅ぼしというか……」
舌が絡まりそうな勢いで言う良樹に、聡美は少し考えたあと、申し訳なさそうに頭を下げた。
「ごめんなさい……」
「え? あ……や、やっぱり駄目か……」
「プール、すごく行きたいけど……夏休みは塾の夏期講習があるから」
「そ、そっか。夏期講習か。じゃあ仕方ないよな」
「お勉強しないと、お母さん怒るし……本当にごめんなさい」
悲しげに言う聡美に、良樹は努めて明るい声を出して手を振った。
「いや、いやいや、そんな気にしなくていいから。宮入さん、受験だもんね。その、応援してるよ」
「うん、ありがと」
結局その後、たわいも無い会話をして二人は別れた。
良樹は肩を落とし、それまでよりもさらにふらふらとしながら、炎天下の道を歩いて家に帰った。



家に帰ると、居間には両親と談笑する見知った客の姿があった。
「おう、良樹、お帰り」
「トシ兄ちゃん!?」
美園敏広。
良樹の従兄で、隣県の有名大学に通っている。
面倒見が良くて、良樹は小さい頃から一緒に遊んでもらうことが多く、実の兄のように慕っている人物だった。
「来てたの?」
「ああ。大学ももうほとんどテストが終わったからな、夏休みだ」
「僕も今日から夏休みだよ! やった! トシ兄ちゃん、遊ぼう!」
荷物を放り出して敏広に飛びつく良樹を、母親がたしなめた。
「またこの子は遊んでばかりで。敏広君、むしろお勉強の方見てやってくれるかい? 来年から中学校だっていうのに、この子はちっとも勉強しないんだから」
「……何だよ。勉強勉強って、勉強するのがそんなにいいことなのかよ」
むっとして良樹は言い返す。
「勉強なんて絶対しないよ!」
「お、おい良樹、待てよ」
敏広が止めるのも聞かず、良樹は居間を飛び出し、自室に閉じこもってしまった。
扇風機をかけて畳ににどっと寝転ぶ。
いかにも不機嫌といった表情で天井を睨みつけた。
(何だよ、勉強、勉強って……そんなにいいものなのかよ)
元々勉強を好む子供ではなかったが、聡美に誘いを断られたことが、良樹に勉強に対する強い嫌悪感を抱かせていた。
実際のところは良樹は聡美に体よく断られただけなのかもしれないと、良樹は心の片隅で思っていた。
勉強が聡美を縛り付けているせいで断られたのだと思うことで、無意識に自分のプライドを守ろうとしていたのである。
「あーやだやだ! 勉強も受験も無ければいいのに!」
誰にともなく叫ぶ。
と、そこでドアを叩く音があった。



「良樹、俺だ。入っていいか?」
「トシ兄ちゃん……」
ドアを開けて入ってくる敏広を、良樹は拒まなかった。
むしろ、母親が怒ってやって来たのではない分、ほっとしていた。
「お母さん、怒ってた……?」
「ああ、怒ってたぞ。カンカンだった。とりあえず後で放り投げた荷物を片付けに行かなきゃな」
「うぅ……」
呻き声を上げる良樹の頭を、敏広は笑いながら撫でた。
「まったく、あんなこと思ってても口に出すもんじゃないぞ」
「うん……」
「あと、一応おばさんには謝っておけよ。ああいうのは、お前のためを思って言ってるんだからな」
「僕のためを思うんだったら、好きにさせてほしいよ。あの様子だと、中学校に上がったらもっとうるさくなりそうだし……」
「まあそう言うな。日本ではがんばって勉強をしておいた方が、後の人生が楽になるのは確かなんだ。良樹に将来楽をさせたいから、ああやっておばさんは言ってるんだぞ」
「ふーん……?」
そうは言われても良樹にはいまいちぴんとこなかった。
「勉強するといいことがあるってこと?」
「ああ」
「でも、勉強なんてつまらないことばかりだし、いいことがあるなんて思えないけどなぁ……」
「そんなことは無いぞ。勉強を一生懸命しておけば、お金は手に入るし、お嫁さんもゲットできる。いいことがたくさんだ」
冗談めかしていう敏広の言葉に、良樹は強く反応した。
「お嫁さんも!?」
「ん?」
「勉強すると、女の子にもてたりするの!?」
「え、ああー……まあ、そうかな。勉強だけで何とかなるわけじゃないが、有利になることもあるというか……」
思わぬ食いつきに、敏広は戸惑いながら言葉を繋ぐ。
「だったら!」
良樹は叫んだ。
「だったら、勉強してもいいかもしれない! 本当にそれでお嫁さんが手に入るなら!」
「そ、そうか……」
敏広は頬を掻きながら少し考え――
にやりと笑った。
「なあ、良樹、お前学校で性教育はもう受けたよな」
「性教育?」
「子供の作り方とかそういうのだ」
「え……まあ……受けたけど」
「エッチなことには興味はあるか?」
「え……ま、まあ……無いことはないよ」
恥ずかしがりながら答える良樹の肩を、敏広は笑顔で叩いた。
「よし! 良樹、明日俺の家に来い。勉強してるといいことがあるって、教えてやる」
「え……?」
敏広の部屋なら、良樹も何度か行ったことがあった。
大学に通いやすくするため、大きな駅のある隣町にアパートを借りて一人暮らしをしている。
ゲーム機があるので、行くことそれ自体は楽しみだった。
「良樹、俺が塾の講師のアルバイトをしてるのは知ってるよな」
「うん」
「塾の講師っていうのは、ある程度いい大学に入っていなきゃできないアルバイトだ。当然給料はいいし、お嫁さん候補もたくさんゲットできる」
「そういうものなの……?」
「まあ、見てのお楽しみだな」
楽しそうに言う敏広に、良樹は良くわからないまま頷いた。



次の日の午後、良樹は敏広の部屋のクローゼットの中に居た。
「何があっても絶対に声を出すな。音を出すなよ。とにかくじっとしていろ」
敏広は良樹に何度も念を押して、外に出て行った。
あれからもう三十分近く経つ。
室内は冷房が十分に効いているため快適ではあったが、狭い空間で身動きをとらずに過ごすのは、なかなかに辛いことであった。
「トシ兄ちゃん、一体何をするつもりなんだろう……」
鍵を回す音がして、部屋の扉が開く。
良樹は慌てて自分の口を塞いだ。
(帰ってきた……!)
細かく格子状に薄い板が張られたクローゼットの扉から、息を潜めて室内を覗き見る。
右側の扉には鏡が貼ってあったため、クローゼットの左側に身を寄せる形になって見ると、狭い視界の中に敏広の姿が見えた。
どうやら一人ではなく、誰かを連れてきたようで、背後に向かって笑いかけていた。
「ほら、そんな恥ずかしがらないで」
そう言って敏広は、背後の人物の手を引いた。
「君は俺の恋人なんだから、恥ずかしがるなんておかしいだろ」
「あ……はい」
可愛らしい女の子の声。
その声を聞いて良樹はおやと思った。
どこかで聞いたことがあったような気がしたのだ。
すぐにその疑問は解消した。
敏広に手を引かれて部屋の中央に入ってきた人物――
シンプルな水色のワンピースを着た少女は、あの宮入聡美だったのだ。
(み、宮入さん!?)
口を塞いでいなかったら、声をあげてしまっていたかもしれない。
良樹の心臓の鼓動は一気にその速さを増していた。
(ど、どういうことだ? 宮入さんがなんで……)
頭の中は混乱の極みにあったが、それでも良樹は言いつけを守って、声を出さず、ただじっと格子の隙間から部屋の様子を見ていた。
「聡美ちゃん、ジュースでいい?」
「あ、はい。何でも……」
敏広の問いかけに、聡美ははにかみながら頷いた。
学校で見たことのないその表情に良樹は胸の奥が疼くのを感じた。
(宮入さんが……トシ兄ちゃんの恋人……? そんな……)
良樹が見ている前で、二人はしばらく話をする。
しばらくすると小さなガラスのテーブルに並ぶようにつき、勉強を始めた。
聡美が敏広に質問をし、敏広が優しくそれに答えていく。
時に談笑を交えながら、ゆったりと時間が過ぎていき、十分ほど経った頃、
「聡美ちゃん……」
不意に、敏広が聡美の肩を抱いた。
「と、敏広さん……?」
「今日も可愛いね」
呟いて抱き寄せる敏広に、聡美は頬を赤くして、為すがままになる。
敏広が聡美の可憐な唇に唇を寄せた。
(あ……!)
良樹の見ている前で、聡美は敏広のキスをあっさりと受け入れていた。
まだ慣れていないのか、肩を少し震わせながら、しかししっかりと敏広と唇を合わせていた。
「ん……ふ……」
聡美が苦しそうな声を漏らす。
敏広が顔を離し、優しく問いかけた。
「嫌だった?」
「い、いえ……その、まだよくわからなくて……」
「じゃあもう一度しようか」
聡美はコクンと頷く。
小さく笑って、敏広は聡美を抱きしめながら、再びキスをした。
「もっと舌を出して……」
「ん……ひゃい……」
敏広の求めに、聡美はあくまで従順だ。
二人は舌を絡ませあい、触れるように始まったキスは、いつしか濃厚なキスに変わっていた。
二人の口から、涎が糸を引くようにして垂れていた。



「あ……服が……」
ワンピースに涎が付くことを気にした様子で、聡美が顔を離す。
「じゃあ、そろそろ次に行こうか」
敏広は穏やかな笑顔で言うと、聡美を抱き寄せて、胡坐をかいた自分の股の間に座るように促した。
聡美は恥ずかしがる様子を見せながら、やはりおとなしく従う。
ちょうど、クローゼットに隠れた良樹から、敏広の脚の間に座った聡美の姿が真正面に捉えられた。
敏広は聡美の背後から肩に顎を置くようにして、彼女の耳元で何か囁いている。
(あ……!)
良樹はまた慌てて自分の口を押さえ、声をあげそうになるのを防いだ。
なんと、聡美は自分のワンピースの裾を摘むと、ゆるゆるとまくりあげていったのだ。
聡美の真っ白な太腿が露になる。
さらに敏広が両の手で聡美の膝を掴んで脚を割り開かせ、聡美の股間を覆う可愛らしい純白の下着も丸見えになってしまった。
(そ、そんな……!)
聡美は瞳を潤ませて床の一点を見つめるだけで、やはりおとなしくされるがままになっている。
抵抗は一切無かった。
敏広はそんな聡美にまた何か囁くと、左手で聡美の白い太腿を撫で回した。
その手は少しずつ聡美の脚の付け根のほうへと向かい、ついには敏広の人差し指は聡美の股間の中心に触れていた。
「ぁあ……」
聡美の切ない吐息が漏れた。
敏広が薄く笑いながら、下着に寄った縦皺に沿って、指を上下に動かす。
ぴくぴくと、聡美の下腹が痙攣するように動いた。
指の上下運動は次第に早くなり、同様に聡美の呼吸も早くなっていった。
「ふ……ぁあぅ……」
聡美がもじもじと腰を動かすと、敏広は聡美の股間の一点を押さえるようにして、細かく指を震わせた。
「ふぁあああん!」
開いた脚をぴんと伸ばし、聡美は声を上げた。
頬はますます紅潮し、白い肌にじんわりと汗が浮かんでいた。
「どう? 気持ちいい?」
「は、はい……」
「ここは何て言うか、覚えてるかな?」
「く……クリトリスです……」
「もっと弄って欲しい?」
意地悪な様子で尋ねる敏広に、聡美は小さく頷いた。
「じゃあ……パンツ脱いじゃおうか。これ以上濡らすと、お母さんに変に思われちゃうからね」
敏広の言葉に、良樹は改めて聡美の股間を見つめた。
白い下着のクロッチ部分に、円形の染みがしっかりついていた。
十二歳の少女の体は、敏広の指に対して、確かな反応を見せていた。
「じゃあ聡美ちゃん、立って、自分で服を脱いでみようか」
「はい……」
よろめきながらも言葉どおりに聡美は立ち上がり、ワンピースを脱いで床に落とした。
ほんのりと膨らみ始めた胸が露になり、少女らしいほっそりとした肢体に下着のみの姿となる。
下着に手をかけて、聡美はしばらく恥ずかしそうにしていたが、
「聡美ちゃんのあそこ、見たいなぁ」
敏広の言葉に意を決した様子で、股間を隠す薄布をするりと下ろしてしまった。
まだ毛も生えていない、ぴったりと閉じた聡美の性器が露になった。
「綺麗だよ、聡美ちゃん」
「あ、ありがとうございます……」
顔を真っ赤にして言う聡美に、敏広は今度は、床に寝転がるように命じた。
「そうそう。ああ、もう少し体をこちらにずらして……」
敏広の言うままに、可憐な小学生は裸体を惜しげもなく晒して横になる。
そうして、聡美は秘所をクローゼットに向けるようにして床に寝転んだ。
「聡美、自分であそこを開けるか?」
聡美の横に膝をついて、敏広が言う。
聡美はおずおずと両手を自分の股間に伸ばし、ふっくらと膨らむ恥丘に手を当てると、そのまま左右に割り開いた。
愛液にぬらりと濡れた、幼いピンクの媚肉が良樹の目に飛び込んできた。

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