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大きなもみの木の上で(その13)

(もし、この光景をビデオに撮ってあるって万理子に言ったら…?)


万理子、泣くかな。
どんなことでもするから、誰にも言わないで、って言うかな。

(誰にも言わない。
 その代わり、万理子のバ-ジンを僕に渡すんだ…
 
 …なんて言ったら…?)


見た限り、二人はちゃんとしたSEXには至っていないようだ。
だったら僕が、初めての男になってやる。
僕がイニシアチブを取るには、これしかない。

――黒い計画、今ここに完成――

僕はすぐさま木を降り、自分の家に向かって走っていった。




自宅に飛んで帰った僕は、すぐさま親父の部屋に侵入し目的のハンディカムを手に取った。

(これが、僕の切り札になる!)

黒い計画に心を支配された僕は、すぐに万理子の家に向かって駆け出した。



「はぁ、はぁ… 待ってろよ、万理子ぉ…!」

万理子の家に到着。
凄まじい勢いでもみの木を駆け上る。
展望台に置いてあるヘッドホンからは僅かに聞こえる二人の嬌声。


(よしよし、まだやってるな)

勝利を確信した僕は、すぐさまカメラを鞄から取り出し、窓の向こうの二人に向かって照準を合わせた。

しかし…


『ああっ! 亮くんやっぱりこれが一番気持ちいいよう!!』
『だろ? 俺もそう思う!!』

飛び込んできたその光景。
仰向けに組み伏された万理子。
そのアソコには…
しっかりと亮のおちんちんが食い込んでいた…


「…何だよ。
 しっかりやることやってたのかよ…」

へなへなと脱力する。
黒い計画は、ものの10分で頓挫した。

『くっおう、くっおう!』
『あっは、あはぁっ!』

腕立て伏せのような動きで亮は万理子の膣内を堪能している。
万理子も、その攻めを受けるたび、びくんびくんと体を震わせていた。
コンドームとかは…していないんだろうなぁ…

子供同士のSEXは、大人のそれとは違い、それはただ貪るだけの行為。
子供なだけに罪の意識は無く、
子供なだけに罪深い。

「ちくしょう…」

全ての希望は潰え、僕の初恋はこれ以上無いくらいの完璧さで砕け散ってしまった。


『ああん、ああんあああん!』
『うお、うおっ、おおっ!』

「ちくしょう…!」

思えば、あの公園の時点で諦めておけばよかった。
そうすれば、せめて自分で告白して決着を付けたことになってたはずなのに。
僅かな希望を残して、ここに来てしまったから、こんなにつらい思いを…

(くそおおおっ!)

いきなり僕はズボンとトランクスを脱ぎ捨てた。
そしていきり勃った自分のおちんちんを、二人が交わっている部屋に向かって構える。

(亮、万理子、競争だ!)

そう心の中で二人に宣言し、僕は自らのおちんちんをしごき出した。

(一番先にイった奴がMVPだからな!)

何がMVPかは、我ながら全く持って意味不明だ。

ただ、せめて何かで勝っておかないとこの先自分が保てない。

そんな想いでのこの奇行だった…んだと思う。。


『あん、っあん、亮くん、亮くぅん!!』
『よし、今度は万理子が上な』

亮と万理子の位置が入れ替わる。
いわゆる騎上位の体勢だ。
万理子は亮のおちんちんを挿入し直し、また腰を降り始めた。

『おー凄ぇー… いいー…』
『あ、ほ、ホント? 嬉しいよお…!」

(馬っ鹿だな… 自分の右手に敵う恋人が…いるかよ!)

僕の気持ちいいツボを知り尽くし、ピンポイントで攻めてくる僕の右手さん。

く、気持ちいい…
気持ちいいよ、右手…

あまりの気持ちよさに、涙が出た。


見ると、亮の腰の動きが激しくなってきていた。

『あ、もう駄目。もう出そう』
『出そうなの? わんっ、待って、待って』

どうやら亮のほうが先に果てそうな様子だ。
焦った万理子は一緒に果てようと、自分のおっぱいを揉みしだき始めた。

『エロいー、エロい万理子』
『あん、もう、変なこと、はん、ゆわないでよぉ!』

「…くそ、負けないぞ!」

僕は泣きながらおちんちんを擦る。
攻めるのは裏筋を重点的に。
どんどんとこみ上げてくる射精感。
勝てる、勝てるぞ!

『もう駄目、あ、もう出る。あ、やば、やば!』
『ああっ、もっ、あたしも、来そう、かも、やっ…!』

競争だ、
競争だ!
亮と万理子が僕に追いつきそう。
でも、僕にはこれがある!


ずぶ!!

僕はいきなり自分の左手の指を、自らのおしりの穴に突っ込んだ!

「ムーーーン・トルネーーード・アターーーーーーああああああああああああん!!」

さっき見た万理子の性技。
見よう見まねでそれを使い、僕は思い切り射精した。
…空に向かって。

『あおおおっ! あ、出た、出たああ!!』
『あっ、きひぃっ!! くっ、くぅうううううううん!!』

僕よりホンの僅かな時間差で、二人が果てた。
僕は展望台の上に崩れ落ち、
万理子は亮の胸の中に崩れ落ちた。

万理子の屋根の上まで飛んで言った、誰とも出会うことの無い僕の精子達は、
その命と引き換えに、
ほんの僅かな、本当に僅かな優越感を、僕に与えてくれた…




ふと、目が覚めた。

「ここは…」

枝葉の隙間から星が見える。
地上から見上げるそれよりも近くに。
そんな場所は、僕の知っている限りでは一つしかない。

「あいて…」

妙な格好で寝ていたせいで、体の節々が軋んだ。

体を返し、万里子の部屋を見やる。
電気は消え、人が蠢く気配は見えなかった。
もう亮は帰ったのだろうか。
それとも、二人して寝ているんだろうか。

「…どちらにしても、僕にはもう…」

口に出したら、むしょうに悲しくなってきた。
でも、いつまでもここにいるわけにはいかない。

僕は散らかった展望台の中を片付け、もみの木を降りた。
お気に入りのこの座布団は、勿体無いけど道すがら捨ててしまおう。


腕時計を見ると、午前4時。
いつもの帰り道には人っ子一人いない。

「帰ったら絶対に起こられるだろうな。
 でも、もうそんなことどうでもいいや」

明日から、僕は一人だ。
通学路も変えなくっちゃ。
あの二人は戸惑うかも知らないけれど、
少なくとも僕は…二人の幸せそうな姿を見ていられない。

「あんなの、見なきゃ良かった」

何を今更だが、そんなことを考える。

もしただ単純に振られただけだったら、
潔く身を引いて二人を祝福できたかもしれない。

でも僕は現実を見てしまった。
普段なら、お日様の光で影に隠されてる真実を。

何も知らずに友達のままでいたほうが幸せなのか?
それとも隠された真実を暴いて、希望を潰えさせたほうが幸せなのか?

後者を選んでしまった僕には、もはや確かめようも無いけれど。

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