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動き出した歯車(その6)

部屋へ通されると、先輩は
「お茶、入れてくるね。」
といって、出て行った。
あたりをぐるっと見回す。
意外と(といっては失礼か)男っぽい部屋だった。
貼ってあるポスターにしても、本棚の雑誌にしても、サッカー関係のものばかりだ。
水着の女性の写真なんか一枚もない。
きょろきょろと見回していると、先輩がやってきた。

「何、面白いものでも見つかった?」

「先輩の部屋、本当にサッカー一色なんですね。」

「そりゃそうさ。これでもサッカーに人生を懸けているからね。」

「でも、外国のサッカー選手って、かっこいい人が多いんですね。」
「あ、この人見た事ある。」
「たしか、エステのコマーシャルに出てた。」

「ははは、確かにみんな格好いいよね。」
「でも、それはサッカーの突出した能力が滲み出てきた結果だと思うんだけどね」

それから、先輩は彼らのサッカーがいかにすごいかを延々語り出した。
その目は、熱く、輝いていた。

「あ、ごめん。」
「つい、熱くなっちゃって、こんな話面白くないよね。」

「そんな事無いです。私、こんなに夢中になれるものを持っている人、素敵だと思いま
す。」

「そう?そう言われると嬉しいな。」
「でも、おかげで未だに彼女一人できないんだけどね。」
「おっといけない、紅茶がさめちゃう。」

先輩はそう言って、紅茶をポットに注いだ。


「はい、どうぞ。」
「大丈夫。変なものは入っていないから。」

そんな冗談を言いながら、紅茶を勧めてくれた。
もとより、そんな事は思っていない。
出された紅茶に口をつける。
美味しい。
美味しい水を使って、ちゃんとポットとカップを暖めておいたのだろう。
無造作に入れたのとは明らかに違う。
(ひろクンにも、こんな繊細さがあったらなぁ。)
(って又。もう、消えろ消えろ消えろ!!!!)

「でも、意外だな。先輩に彼女が一人もいないなんて。」

「そう?」

「だって、試合に行っても、先輩の周りにはいっぱい女の子がいるじゃないですか。」
「それに、今日だってさりげなくエスコートするのが上手くて、随分場慣れした感じがしたんですけど。」

「まあ、そういうのはそれなりに経験しているから、慣れてはいるけれど。」
「でも、そこから恋愛まで進んだ事は無いんだ。」

「何でですか。」

「ユースでもね、全日本の候補に選ばれるようになると、殆ど自分の時間が持てなくなるんだよ。」
「それにね、僕はサッカー馬鹿なのか、サッカー以外の話題が殆ど無いから、みんな途中で飽きちゃう
んだよね。」

「本当ですか?」

「本当だって。」
「付き合っていると、直に『あなたって、本当にサッカーしかないんだね。私、サッカーと付き合って
いるじゃない。』なんて言われてね、すぐに振られるんだ。」

「何か、ちょっと信じられないな。」

「本当に、本当だよ。」
「そうだ、その証拠をみせてあげる。」

先輩が押入れから出してきたのは、小さい頃の写真のアルバムだった。
どこかの大会で優勝したのか、トロフィーを抱えて自慢そうに立っている所。
反対に負けたのか、悔しそうに涙を流しているところ。
真剣にボールを追っているところ。
ヘディングを決めた写真なんて、子供ながらに格好いいと思ってしまう。
確かに、見る写真全てサッカーのものばかりだ。
ご両親が撮ったものだろう。とにかく、先輩のアルバムはサッカーの写真で埋め尽くされていた。
本当に、この人サッカー馬鹿なんだ。
何だか、可愛い。

「先輩、本当にサッカー一色の人生なんですね。」
「どう、解ってくれた?」

「んーでも、それで彼女の一人もできない、っていうのとは、直感的に結びつかないんですけど。」

「本当なんだけどね」
「どうやったら、信じてもらえるかな?」


そういわれても困る。
ただ、単にそういう感じがする、というだけなのだから。

「あれ、そのアルバムは何なんですか?」

「ああ、これ?」
「これは、あまりサッカーとは関係ないけれど。」
「でも、観たいのなら、みていいよ。」

お言葉に甘えて見させてもらったアルバムは、もっと小さい頃のものだった。
確かにサッカーとは、関係ない。
でも、プライベートなところが見える、面白いものだった。
中には、素っ裸で、おちんちんが丸見えの写真まである。
でも、普通ここまでさらけ出すものなんだろうか。

「先輩、こんなプライベートなもの、私なんかに見せちゃっていいんですか?」

「いいんだよ。」
「好きな娘には自分の全部を知って欲しいからね。」


ドキッ
いま『好き』って言った?
先輩、私の事好きなの?
そんな、信じられない、私の事好きなんて。
何で、そうさりげなくすごい事を言ってくるの?


「ああ、で、でも………それは、私だけを『好き』とは限らないですよね。」
「私の他にも好きな娘がいることもあり得るんですよね。」

「そんな事ないよ。」
「今、僕が好きなのは香織ちゃんだけだ。」

「嘘。」

「嘘じゃない。」
「信じて欲しい。本当なんだ。」

やだ、そんな事、こんなところで告られても困る。
頭が上手く纏まらないよ。
とりあえず、この話は後にして……………
「それはそうと、香織ちゃん、君の方はどうなの。」

「え?!」

「2組の田川博昭君だっけ、仲良いんだろ。」

不意を突かれた。
こっちが質問されるとは思ってもいなかったから、完全に慌ててしまった。

「え?いや、………あの、………、付き合いが長いから、………仲が良く見えるというか、………

顔が熱い。湯気が出そう。


「でも、結構噂を聞くよ。」
「ほら、合格発表の時、小一時間ほど、ずっと抱き合っていたとか。」

「あ!………あれは………その、………私、抱き癖があって、………

「じゃあ、君は、田川君とは恋人同士じゃないのかな。」

「そんな、恋人同士とか、そんな仲じゃないですよ。」
そうだ。
ひろクンとは、仲良いれど、恋人同士じゃない。

「そう、なら良いけど。」

「どういう事ですか?」

「いや、知ってる?」
「彼さ、同じ学年の4組の遠野景子と付き合ってるって、専らの噂だから。」

「そうなんですか。」
その噂は知っている。

放課後、音楽教室から流れるピアノの音と、それに耳を傾ける美少女。
その美少女と、楽しそうに談笑するピアノの男子生徒
音楽教室でピアノを弾いている事は、ひろクン自身から聞いているから、その噂は間違いない。
ひろクンと、遠野さんだ。
でも、付き合っている、とかは、憶測だと思っていた。

「後輩の話だと、音楽教室で抱き合ってキスしているところをみた人もいるっていう話だよ。」


「え、本当に?」
その話は初耳だ。

「実際に僕が見たわけじゃないから、本当かどうか断言できないけれどね。」
「とはいえ、やっぱり気になるかな。」

何だか、急に腹が立ってきた。
私に『好き』って言ったくせに。
そんな女と仲良くなって、あまつさえキスまでするなんて。
いや、噂だけだけれど、そんな噂を立てられるような事がどうかしている。
私の事、何にも思っていないの?

「べ、………べつに、あいつは私の恋人じゃないし、………気になんかなりません。」
「むしろ、今まで浮いた話一つ無かったんですから。こういう噂が出てくるのは、付き合いの長い者と
しては嬉しいですよ。」

何か、全然逆のことを言ってる。

「じゃ、まだ僕の入り込む余地はあるって考えていいのかな。」

え、どういう事?

「どういう事ですか?」

「僕が香織ちゃんをもらっちゃうこともできる、って事だよね。」

「え?え???」

混乱して訳が解らなくなっているところに、不意に私の唇に何か柔らかいものが触れた。


え、何?
先輩の唇だった。

先輩の唇が、私の唇にそっと触れる。
そして、だんだん強く唇が押し当てられていく。
そっと、唇だけで私の唇を啄ばんだ。
「ん……………」
上の唇、下の唇、交互に啄ばんだり、吸ったり、そっと舌でなめられたりした。

体の芯が熱くなる。
「は………、む………、」
頭の中が真っ白だ。
頭がしびれてジンジンする。
全身から力が抜ける。
何だか上手く考えられない。

先輩は唇を離すと、すぐ間近で
「ね、良いかな?」
そう言うと、又キスした。
今度はちょっと乱暴ぎみに唇をこすりつけてくる。
歯に何か当っている。
柔らかそうで、硬そうで、
それは私の上下の歯の間から入り込もうとしてくる。
先輩の舌だ。
先輩の舌の動きに合わせて、口を開く。
入ってきた。


「むぅ………。」
それは、私の上顎を、歯の裏側を撫で回し、私の舌に絡みついてきた、
表側のザラっとした感触、唾液のぬめり、裏側のヌルっとした感触が私の口の中一杯に広がる。
その時、体中に電流が走り、奥がさらに熱くなった。
思わず先輩にしがみつく。
私の大事な所が熱く、トロトロと濡れていくのが解る。
恥ずかしい。
でも、……気持ち、いい……のかな?
思考回路は完全に停止していた。

「ん…………あっ………く………」
声にならない声が漏れる。
そんな私を見て先輩はクスリと笑う。
何かおかしいのかな?

「可愛いよ。」

軽く唇が触れ合ったままで、先輩はそうつぶやく。
先輩の吐息が私の口の中に入ってくる。

いや、恥ずかしい………。
でも、………………気持ち、……………いい。
もう、何も考えられない。
この快感の淵の中に身も心も投げ出して、溺れたい。

「決めた、あんな一年坊主にこんな可愛い娘、渡してたまるもんか。」
「君は、僕がもらう。」
「いいね。」


そういわれても、
好きと言われて、欲しいと求められて、すぐに体を差し出すのは、はしたなくない?
でも、今のこの快感を止められるのは、つらい。
ああ、こんな頭の中じゃ、考えがまとまらないよ。

私の返事を待たず、先輩は私の口を、その唇で塞いだ。



気が付くと、押し倒されていた。
先輩の重みが、全身に伝わってくる。
それも又、心地良い。
先輩は、私にキスしながら、洋服越しに私の胸を触っている。
「んぅ………、は………、はぁ、はぁ、くっ………」
気持ちいい。
でも、何だかじれったい。
服が、私から、直接快感を得る事を阻んでいる。
直接触られたら、どうなるんだろう。

先輩の手は、胸からお腹、下腹部、太腿へと移動していく。
膝まで行くと、その手は今度は内腿に移動し、上の方へと上がっていく。

そして、

スカートをたくし上げ、
私の股間に触れた。


又だ。
しかも、さっきよりもっと強い電撃が体中を駆け巡る。

下着が少し沁みてきてる。
気持ちいい。
どっかに飛んでっちゃいそう。

と、その時
フッと体に被さる重い感じが抜けた。
と同時に先輩の手が私の体から離れた。

どうしたの?
もう、終わりなの?

「ごめん。」
「君の気持ちも訊かないでこんな事して。」
「いきなりこんなことをしたら、嫌だよね。」
え、何を言っているの?

「僕は、君とこういう事をしたい。」
「最後までいきたいと思っている。」
「でも、無理矢理したいとは思っていないよ。」
「だから、君が望まないのなら、ここでやめる。」
「部屋の鍵は開いているから、直に帰ることもできる。」
「どうだい?」

「やっぱり、嫌?」

そんな………嫌とか訊かれても……。

「いきなりは、嫌だよね…………ごめん。」

嫌。
だめ。


「嫌…………………………


「やめ…………………………………………



「……………………………………………………………………ないで………」


先輩の手が私の服にかかる。

パーカーのファスナーを下げていく。
そして
シャツの裾をめくって手が入ってくる。
その間、先輩は私の顎から首のあたりをしきりとキスしたりなめたり吸ったりしている。
あ、だめ。そんなに強く吸ったら、
跡ができちゃう。

先輩の手は、私のブラのカップの上で蠢いている。
最初はそおっと、
だんだんと激しくなり、
そして、カップが上にずれて中身が剥き出しになる。
すかさず、先輩の手が私の左胸に直接触れる。

気持ちいい。
なんて言う気持ちのよさだろう。
肌と肌が触れ合うことが、こんなに気持ちのいいことだとは思わなかった。

その手は、胸の先端を柔らかく弄ぶ。

「はぁ……んっ……っ………」
先端が弄くられるたびに、声が漏れる。
いつのまにか、両胸ははだけていた。
先輩は、私の胸の先端を口に含み、ほんのすこし、
チュ
と、吸い上げる。
「きゃっ……ぁ……ぃゃ……んんっ…」
先輩の唇が、歯が、舌が、乳首に触れるたびに電流が体中を駆け巡り、私は堪え切れずに声を漏らす。

「大丈夫、この家は防音がしっかりしているから、もっと叫んでも外には聞こえないよ。」
もう片方の胸を弄っていた手はお腹から、お臍のあたりを伝わって、下腹部の下着(パンツ)がある
処まで来ている。
手は、下着を捲って、私の股間に直接触れた。
「ひゃっ……」
堪らずに声を出してしまった。
先輩は
「可愛い」
て言ってくれる。
でも、何か はしたない女に見えて、恥ずかしくなる。
手は、なおも降下を続けている。
そして膣内(なか)に進入してきた。

「もう、君のなか、トロトロになってるね。」

恥ずかしい、やめて、そんな事言わないで。
じゃないと、
もっと濡れてきちゃう。
もう、下着についた染みは、股間の全体当たりに拡がってきている。

あー、帰る時、こんなパンツはいたら、冷たくて気持ち悪いだろうな。

その下着が膝の方へとさげられていく。
ああ………私のあそこ、先輩に丸見えになっちゃう。

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