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動き出した歯車(その20)

「でもさ、断るにしてもあんなむきになって『やめろ!』なんてすごい顔して言う必要ないと思うんだけど」
「もう少し大人なあしらい方しないと、餓鬼だとおもわれるよ」

うるさいな。こっちの気も知らないで。今ので 俺がどれだけ焦りまくったか、お前には解らないだろうな。
「へーへー、こっちは こういう事未経験なんでね、餓鬼な対応しか取れなくって、悪ぅござんしたね」

「あ、開き直って…可愛げ無ぁーーーい」

「可愛げなくて、悪かったね。お前だって知ってるだろ?俺がこういうの嫌いだって事」

「そりゃ、知ってるけど…」

「じゃあ、やめろよ。こういう事するなら、今後は買い物にも付き合ってやらんし、お前のお袋さんからの伝
言も取り次がないぜ」

「脅すつもり?」

「脅すも何も、元々暫くは口きかないつもりだったんだから、その状態に戻すだけだよ。もし、お前のお袋さ
んから言われたら、『喧嘩別れして、口もきいてもらえない状態だ』って言ってくれても構わないよ」

「卑怯者」

「卑怯者で結構。で、どうする?こういう冗談は今後しないのか、それともまたするのか」

「わかった。わかりました!もう、こういうことは致しません!!!
「はー、もったいない。こんなに可愛いい娘が、扉全開にして待ってるっていうのに」

冗談とも本気とも取れるような口調でこう言うと、香織は頬をぷっと膨らませて、ソファーに沈み込んだ。
その姿が可愛く、堪らない程愛しく、思わず手を出しそうになる。

俺は、まだ こいつに未練があるのか。
本当は、さっきの事、期待していたんじゃないだろうか。

だめだよな、こんな事じゃ。
しっかり前を見据えて、今にとって一番大切な存在は誰なのか、その人が悲しむような事が何なのかを正確に
認識しないと。

「そろそろ、帰るわ」
此処に居ると、自分の気持がどんどんあやふやになっていく気がした。
これ以上居たら、もしさっきの事がもう一度あったら、俺は断ることなど出来ない……いや、おそらく自分か
らこいつに手を出してしまうのは間違いない。

怖かった。
もう、これ以上此処にいてはいけないと思った。


「え?もう 帰るの?もうちょっと休んでけば?」

その言葉を受けて、尻に根を生やそうとしている自分が嫌になる。

「いや、もう帰らないと…今日、親父もお袋もいないんで、夕飯自分でなんとかしなきゃならんのだわ」

「じゃあ、こっちで食べていけばいいじゃん。私、作るよ。帰ったって、どうせコンビニで弁当買うだけでし
ょ?」

「まあ、そうだけどさ、でも飯まで一緒に、ていう訳にはいかないよ。疲れも取れたし、充分暖まったし、
もうそろそろ お暇しないと」

「えー?いいじゃん、もうちょっと居たって。それとも、私と一緒にいると問題でもあるの?」
「あー、もしかしてこれから遠野さんと何処かで待ち合わせ、とか」

「それは無い。きょう彼女は友達と何処か行ったから」

「じゃあ、いいじゃん。彼女から電話かかってきたら、私黙ってじっとしてるから。ちょっかいだしたりなん
かしないよ。だから…ね?」

「しつこいなぁ、何でそんなに引き止めるんだよ」

「そんな、別に……あんたこそ、すぐに帰りたい理由でもあるの?」

「……正直言うとさ、やっぱ、苦しいんだわ」

「……」

「お前と一緒にいると、元に戻ったような気がして、でもそういう訳にはいかなくて、『駄目だ!』って思うと、
胸の辺りが痛いんだよ。もうそろそろ限界なんだ。帰らせてくれよ」

「…そうだったね。この間は、それで『さよなら』になったんだものね……ごめん、ちょっと呆けてた」
さっきまでの得意満面の顔はない。申し訳なさそうな顔でこちらを覗いている。

「いいよ。解ってくれれば、だけど今日はなんで……友達いない訳じゃないだろ?」

「んとね、今日は何でか みんな彼氏と一緒なんで、メールもそうそう出来ないし、……あんたが帰っちゃう
と、一人っきりになっちゃうから……寂しいなぁって思って、……それでね。」

「だったら、先輩に電話でもメールでもすればいいじゃないか。何のための彼氏だよ」

「……たぶん、先輩…今日は、繋がらないと思うから……」

その言葉に返事をする事はできなかった。
今日、何故こいつが俺を誘ったのか、……恐らく想像の通りだろう。
でも、返事を口にすれば、全てはあの日……香織にさよならを告げた日…の前に逆戻りしてしまう……いや、
今は景子がいる分、もっと複雑なことになるだろう。……だから、すぐに席を立って、家へ帰る……そうすべ
きなのに、足が動かなかった。
結局、自分が一番可愛いんだ。今 心地よければそれで良いんだ。
本当に自分が好きなのは誰かを知るために自分を泥沼の底まで引きずり込むのはできない。
さりとて、今自分を一番大切にしてくれる人のために、誘惑を断ち切る事も無理……卑怯者。
俺は、ただ黙って座っているだけだった。



「ごめん、もうちょっと此処に居てくれる?あと10分でいいいから……お願い」
そう言うと、香織は席を立って、俺の隣に座り直し、俺に上体を預けてきた。
上腕に重みと 微かに女の子の柔らかな感触を感じる。鼻孔に飛び込んでくるファンデーションの匂いに、何とも言えない気分にさせられる。
ふと見やった時には、既に香織は俺の右腕に自分の両腕を絡ませ、目を伏せて俺の肩に頭をのせ静かに寝息を立てていた。、

可愛い。
胸の奥から「抱いてしまえ!」と囁き声が聞こえる。
本能と理性の激しい戦いだった。
ともすると本能が優勢になって、思わず香織に手を出しそうになる。
そのたびに理性をフル動員させて、本能を無理矢理押さえ込む、それの繰り返しだった。
自分は、まだこんなにも香織に未練があるのか改めて認識させられ、と同時に景子に申し訳ない気持で一杯になって、激しく落ち込んだ。


「おい、もう9時になるぞ」

「……ぇ、え?もうそんな時間?」

「ああ。随分寝てたな。そんなに疲れたのかよ」

「う、うん……よくわからない。でも、ずっといてくれたんだ。……」
恥ずかしそうに微笑んだ顔が何とも言えず愛らしい。

「まあな。起こすと後で何言われるかわかんないから」
照れ隠しにそんな事を言ってみる。まあ、顔をみればそれが本当の事なのか一発でわかると思うが。

「もう、帰るわ」

「……うん……」
名残惜しそうな表情でこちらに視線を送ってくる。
……ばかやろ、そんな顔でこっちを見るな。そんな顔されても駄目なものは駄目なんだよ。

「じゃな」
なるべく、気持を残さないように、最小限の言葉で挨拶を交わす。

「今日は一日ありがとう。……また、つきあってくれる?」
返って来た声は、微かに震えているような気がした。

「…ああ、買い物くらいなら付き合ってやるぜ」
もう、振り向いて香織の顔をみる事はしない。これ以上此処に気持を残す事は許されない事だ。


「……あの、ひろク……」
靴を履くと、その声を無視して足早に-まるで逃げるかのように-自分の家へと歩いていく。
振り向いてはいけない。
振り返ってはいけない。
自分の気持は、あそこには無いんだ。
歩いている最中、繰り返し自分にこう言い聞かせていた。
こんな事、いわなくても解っているはずなのに……
外の寒さが身にしみる。
コートの襟を立て、自分の身を腕で抱えるようにして、小走りに自分の家へと急ぐ。
この寒さは、気温だけが理由なんだろうか?


その日、俺は付き合い出してから初めて、景子に電話もメールもしないで寝た。


月曜日、全身が重かった。
昨日の買い物の疲れが残っていた事も有る。でも、本当の理由は他にあった。

あの日、香織は何であんな事を言ったんだろう。
本人は『冗談だ』って言ったけれど、到底そう思えなかった。
じゃあ、もし本気でそう言ったんだとすれば……なぜ、予行演習だなんて……練習でしたところで、相手の気
持が自分に寄って来るはずも無いのに……
そんな事を一晩中考えて、眠れなかった。
誰か、答えを教えてくれ!

いや、本当の本当は、それだけじゃない。
香織から『予行演習しよう』て言われた時、ドキドキして、『冗談だ』て言われた時、ガクッと気持が沈んでい
った自分がいた。

香織から言われた事に、期待していた……。

自分が、今一番好きな人は景子の筈だ。
それなのに、香織の言葉に一喜一憂し、股間を膨らませ しぼませる……自分の気持が解らなくなっていた。

景子を裏切ってしまったような気がして、堪らなかった。
できれば景子と顔を合わせたくなかった。

好きなのに、本当はずっと一緒にいたいのに、他人の言動に心動かされる自分が嫌で、とても顔を合わせてい
られなかった。

だから、この日のピアノは、演奏中も彼女の視線がグサグサと俺の心に刺さりまくり、針の筵のようだった。
時折見る、彼女の表情も、心なしか不安そうな……何かを疑っているような顔色だった……のは、俺の考えす
ぎなのだろうか。


今日の演奏を手短かに済ませて、帰り支度をしていたところだった。

「ねぇ、今日は全然声を掛けてくれないよね」

何かが胸に突き刺さったような痛みがする。

「あ……そうだった?ごめんごめん、呆けてたわ」
努めて明るい声で答える。けれど、今までの態度を考えれば、バレバレなのは間違いない。

「う…ん、何か疲れているみたいで、回りに構ってられないっていうような感じがするんだけど……夕べも連
絡無かったし、……昨日何かあったの?」

一番訊かれたくない事を……正直に話すのか?…でも、話しても彼女は側にいてくれるのか?
適当に誤魔化すか?…彼女相手に誤魔化し切れるのかよ?

「いや……別に、それより、昨日 友達と遊びに行ったんだよね。楽しかった?」
結局、姑息な かわし方しか出来なかった。

「うん、楽しかったよ」
何のためらいも無く、笑顔を見せてくる。眩しくて見られやしない。

「でね、はい!」
一つの紙袋を渡された。袋には世界的に有名なねずみのキャラクターが印刷されている。
「何、これ?」

「いいから、開けてみて」
中から出てきたのは、マフラーだった。真っ白な中に ワンポイントの、これまた有名な熊のぬいぐるみの刺
繍が縫い付けてある。

「これ……」

「うん、クリスマスプレゼント。本当はね、手編みにしたかったんだけど、私編物上手じゃなくて……それに
時間もなかったし、これで我慢してね」

そんな、我慢だなんて……嬉しい。本当に嬉しい。
こんな自分に付き合ってくれて、あまつさえクリスマスプレゼントだなんて……。
それだけに、苦しかった。胃の中に鉛の塊を投げ込まれたような気分だった。
自分にこれを受け取る資格があるのか。そもそも俺は彼女の相手には到底つり合わないんじゃないか。
こんな自分を相手にするよりもっと相応しい男がいるんじゃないか。その方が彼女も幸せなんじゃないか……

「どうかな?」
彼女が不安そうな顔つきでこちらを覗き込む。
それもそうだろう。せっかくプレゼントをもらったというのに『ありがとう』の一言はおろか、嬉しそうな顔
一つみせてやしないんだから。

「……ごめんね。こういうのは、やっぱり既製品を買うより手作りの方がいいんだよね」
彼女は自分のせいだと思ったのだろうか、見る見るうちに顔色を曇らせていく。

「ちがう。違うよ!すごく嬉しいよ。本当に、泣きそうなくらい嬉しいんだよ!!」
彼女に悲しい顔をさせたことに嫌悪し、あわてて言い繕おうとした。

「ありがとう。そう言ってもらえるとうれしいよ」
彼女はちょっと悲しそうに、口元だけ笑顔をみせる。違うんだ。本当に嬉しいんだよ。
でも彼女の誤解を解くのは、そんなに簡単にできるはずもない。一体どうすれば……



「実はさ、昨日 買い物に行ったんだよ」
何故、昨日のことを彼女に話そうとしたのか、自分には上手く説明できない。
嬉しいのに、素直にそれを顔に出せない理由を説明するため、とかそんな明確な意図があって話し出したわけ
じゃない。
まして、昨日の事を彼女に赦してもらおうとか、『こんな事があっても、僕の気持ちは君だけだよ』なんて事を
言おうというつもりなど毛ほどもなかった。
ただ、彼女に隠し事をしたくはなかった。ありのまま、起こった知っておいて欲しかった。
話せばどうなるか、何て事は全く考えていない。
本当に、自然に口が動いていったような感じだった。

「買い物?」

「うん。香織がさ、中川先輩へのプレゼント、どれが良いか良くわからないからって……」

「伊藤さんと……?」

「……うん」

「……」

「それで さ、思った以上に長引いちまってさ、結構疲れたんで、あいつの家によったんだよ」
「そこで、お…君との仲の事訊かれて……まだだって言ったら……そしたら、『予行演習しない?』って……」

「予行演習って……何の?」

「……エッチ…『sex』」
彼女の顔から血の気が引いて行くのがはっきり見て取れた。ちょっと前までほんのり赤かった肌の色が、スッ
と土気色になっていく。

「それで…何て言ったの」

「勿論、断ったよ。『そんな事できるわけないだろ』って。」
「そしたらさ、それまで真剣な顔つきで言ってたのに、急に笑い出して『冗談だよ』って…」
「でも、それまでの口ぶりから、とても冗談には思えなくてさ……」
「もう、あいつが何考えてるのか解らなくなっちゃって……」
「ねえ、女の子ってさ、付き合ってる人がいるのに、他のの男に 冗談でもそんな事、言えるものなのかな?」

「……わからない……」
そう答えた彼女の表情は冷たく、硬く、今まで見たことのないものだった。
その顔をみて、我に帰った。
こんな事やっぱり話すべきじゃなかった。

「もう、帰りましょう」
彼女は固い表情のままで、帰り支度を始めた。
気まずい空気が音楽室中に漂っている。
何とかしなきゃ。
彼女をあんな顔のままで居させたくない。
とにかく、彼女に笑顔になってもらわなきゃ。

「……ね、ねえ、今日何処か寄っていかない?ゲーセンか何処かでちょっと気晴らししていこうよ」

幼稚だろうとなんだろうと構わない。とにかく思いつく限りのことを言って、できる限りのことをして、彼女に笑って欲しかった。
彼女の顔をこんな風にしてしまった自分の、せめてできる償いは、このくらいしかないと思った。

でも、彼女から答えはなかった。


学校からバス停へ向かう坂道を彼女と手を繋いで降りていく。
彼女と付き合いだしてから続く行為。いつもと変わらず、一緒に歩いていた……のだが、今日は何かが違う。
いつもだったら、笑顔を絶やさないはずの彼女の表情は硬く凍り付いている。何かを考えているのか、視線を
こっちに向けることすらしない。
繋がれた手にかいた汗が気持悪かった。

何でこんなになっちまったんだろう。
もう、ずっと彼女の笑顔は見られないのかな?
やっぱり、そうなったらお終いだよな?……そんなのは 嫌だ!どうしたらいいんだよ?!
もうバス停は目の前というところで、唐突に彼女から沈黙が破られた。

「ねえ、今日うちに寄っていかない?」

初めて訪れた彼女の家は、大きかった。
しがないサラリーマンの自分の家と較べても仕方がないのだが、2回りか3回りは大きいようにように思う。
そして広い庭。
一面に広がる芝生と、塀際の辺りに点々と生えている木々。
家とは別棟になっているちゃんと屋根のついたガレージ。
何だか自分とは別の世界に住んでいる人のようだった。

何でも、外資系の大きな会社の役員をやっているらしい。

「入って」

彼女に促されて玄関に入る。
しん と静まり返って、人気を感じられない。
家の中の空気の冷たさが、余計に寂しさを煽っているような気がした。

「……家族の人は?」

「父も母も仕事。二人とも今日は夜遅くならないと帰ってこないわ」
殆ど抑揚のない、機械から出てきたような返事が返って来る。
いつも優しく笑みを絶やさない彼女と同一人物だとは到底思えない。

「来て」
彼女の導くままに後ろについていくと、そこは彼女の部屋だった。

彼女はストーブにスイッチを入れると、『飲み物を入れてくるから』と部屋を出て行ってしまった。
一人取り残されて、何もする事もなく、彼女の部屋をぐるりと見回す。

世間一般の部屋と較べると明らかに広い部屋、しかし それ以外は普通の女の子の部屋だ。



箪笥や机の上にちょこちょこと可愛らしい動物の置物が置かれ、壁には アイドルタレントの等身大ポスター
が貼られ、床には天板がガラスになっている低いテーブルと、そのテーブルに沿って野菜の形をした大きなク
ッションが二つ並んで置かれている。
そして、部屋の中は、女の子の持つ 甘い匂いが漂っていた。

女の子の部屋、彼女と二人きり、両親不在、帰りは深夜。
まさに絶好の機会(何の?)に良からぬ思いめぐらせてしまったとしても、仕方のないような状況だった。

おい、博昭!一体何を考えているんだよ
ひそかに興奮する自分を強く叱って気持を落ち着けようと躍起になった。
全く、彼女の家に招待されたからって、そういうこと期待してどうする。このエロガキが!

「お待たせ」
と、そこに彼女が入ってきた。

「ひ?……あ、あぁ」
思わず声が裏返る。瞬間的に頭に血が上り、顔が熱くなった。恐らく真っ赤になっているだろう……見透かさ
れたか? 恥ずかしい。
ただ、その顔をみて『プッ』と彼女が口元を緩めて笑い声らしきものを発してくれたのがせめてもの幸いだっ
た。こんなことで笑ってくれるなら、いくらでもやってやる。

彼女は俺にテーブルの前に座らせ、目の前にカップを置き 紅茶を注ぐと、俺のすぐ隣に座った。



何か変だ。
こういう時って、普通向かい合わせに座るもんじゃないのか?
彼女の肩が、俺の二の腕の辺りに触れる感じがした。
すぐに柔らかい感触と、重みを感じる。
この程度の事は、学校でよくやっている事なのに、何か違う。心臓がドキドキしてきた。

「砂糖は?」

「……ん?あ……あぁ、いらない」
何だか落ち着かない。彼女のが何を言っているかもよく解らないくらいだ。
何でこんなにドキドキするんだよ?

その答えはすぐにやってきた。
カップに口を着け、紅茶を啜ろうとした瞬間、彼女の腕が俺の体に絡みついてきたのだ。

頭が真っ白になった。
こんな事、今まで一度もなかった。

手を繋ぐことはいつもやっている。
腕を組む事だってある。
肩を寄せ合う事は日常茶飯事だ。

そりゃ、彼女を抱きしめたいと思ったことは何度もあるから、『嬉しいか?』と訊かれれば、嬉しくないはずが
ない。
でも、
でも……
あまりにも唐突だった。

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