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『完落ち』 ~その3

約束の当日の朝、わたしは行かないことに決めた。
そして理由は書かずに行けなくなったことだけを、
事故に遭った時に訊いていたFさんの携帯にメールを送る。
少し経ってから、わかったと一言返事が届く。
その短い言葉からFさんがどう思っているかはわからない。

それ以来、Fさんから何の音沙汰も無く2週間余りが経つ。
あの時、そのままにしては置けないと持ち帰った箸はすぐに捨てた。
数日後、代わりにと買った箸と一緒に預かっていた鍵を
ポストに入れて置いたけど何も言ってこなかった。
わたしはFさんから連絡が無いことに落胆し、安堵する。
そんな悶々とした日々を送っていた。

「お疲れ様でしたー」

店長とYさんが帰り、わたしは店内の掃除を始める。
入り口を閉め窓にロールカーテンを引いていると、裏口の方から物音がする。
店長かYさんが忘れ物でもしたのかな?
そう思って振り返った私は、店に入って来た人物を見て目を剥く。

「Fさん!!」

ジーンズにTシャツ、ブルゾンを着たFさんがスタスタと歩いてくる。
スーツ姿もいいけどカジュアルな格好も似合っている。
短い髪と相まって、少年のような雰囲気にドキドキする。
「頭、洗ってくれる?」
そう言ってFさんはシャンプー台に向かう。

久しぶりにFさんを見て動悸が速くなる。
「・・・・・・今日は・・・どうして?」
「ギプスが外れてもすぐ動かせるわけじゃないから不便でね」
不便だと言われると、原因を作ったわたしは黙って従うしかない。イスを倒し、水を出す。
「あの・・・不便て・・・そんなに悪いんですか?」
「リハビリの先生も驚くほどの快復力でね、服を脱がせるぐらいには良くなったよ。だから来たんだ」
「あっ、Fさんっ!」
Fさんはわたしの着ていたブラウスのボタンを外し始めている。
わたしはシャンプーをしていた手を止める。
「続けて」
Fさんの低い声には有無を言わせない力があり、わたしは仕方が無くシャンプーを続ける。
本当は悦んでるくせに・・・・・・という囁き声がどこかから聞こえる。

ブラウスの前を完全にはだけられる。
「まだ少し痛みは残るけど、もう我慢出来なかったから」
Fさんは話しながら指でブラの縁をなぞったり、生地越しに乳首を弄る。
「あっ・・・ん・・・っ」
「あの日、来るのを止めた理由は?」
Fさんが突然訊いて来る。
「怖気付いた?」
Fさんは何でもお見通しだ。
でもまさかわたしがFさんのことをロリコンじゃないかと
疑っていることまではわからないだろう・・・・・・怖くて訊けない。

ブラのストラップを肘の辺りまで下げられ、露わになった胸を下から揉まれる。
その間もFさんは理由を訊いてくる。
まるで取調べのよう・・・・・・甘い手付きと厳しい尋問。
アメとムチで攻め立てられたわたしは、とうとう過去に男に言われたことや
自分の体に自信がないことなんかを洗いざらい白状してしまう。

「ロリコン?歳が離れてるとそんな風に思われるのか、俺は幼女に興味なんか無いよ。
確かに君は若く見えるけど成人してるのはわかってるし、幼女と重ね合わせて見たことはない」
Fさんの目は真剣だ、信じていいのかも・・・・・・良かった。

シャンプーが終わり、イスを起こす。
タオルで髪を拭いているとFさんに腕を取られる。
あっ、と思った時には軽々と体を持ち上げられ、Fさんの体の上に乗せられる。
肘掛けを跨いで座らせられたので、恥ずかしい程の大股開き。
穿いていたミニスカートが捲くれ上がり丸見えになっている。
素足にサンダルだったので下にはショーツしか穿いていない。
「やだっ!」
前を隠そうとするわたしの手をどけてFさんが触ってくる。
「はっ・・・んんっ」
「こんなに感じやすくて綺麗な体してるのに、
何で自信が無いのかわからないな。馬鹿な男の言ったことなんて気にするな」

綺麗な体なんて初めて言われた・・・・・・わたしは涙がこぼれないよう目を瞬く。
Fさんの言葉と愛撫でわたしのわだかまりが少しずつ消えていく。
それでもまだ不安は残る。
Fさんの側にいると何も考えられなくなるのが嫌だ、自分が自分で無くなるようで怖い。
臆病なわたしは先へ進むことに躊躇ってしまう。

プルプルプル、プルプルプル・・・・・・。

あ、店の電話を留守電にセットするのを忘れていた。
わたしはこの状況から逃れたい気持ちもあり、
Fさんの手が緩んだ隙に体の上から降り、電話のある受付カウンターに急ぐ。

「・・・・・・お待たせしました、ヘアサロンPです」
(もしもし、カットだけお願いしたいんですけど、今日はまだ大丈夫ですか?)
「すみません、日曜日の営業は7時で終了しました。別の日に予約されますか?」
(あー、そうなんだ。じゃあ、6時か7時で空いてる日ってあります?)

予約状況はパソコンで管理しているので画面をみていると、
後を追ってきたFさんがすぐ後ろに立ち、ビクッとわたしの体が反応する。

「え、えーと・・・来週、木曜日の6時が空いてます。7時半でもよければ明日のその時間が空いてますが」
(んー、どうしよっかなー早く切りたいし・・・・・・)

後ろでFさんがブルゾンのポケットから何かを取り出すような気配がする。
そしてそれをパソコンの横にバラバラと落とす。


うそっ、コンドームだ!ざっと数えても4~5個はある・・・・・・こ、ここで?そんな!

「1回じゃ済まないから」
そう耳元で囁いたFさんが耳朶を噛み、首筋に唇を這わせていく。
背後から腕を回され体を引き寄せられると
背中に硬いものが当たりわたしは体を震わせる。

「あっ!」
(は?何ですか?)
「・・・・・・い、いえ・・・あの・・・どうなさいますか?」
(うーん、カラーもしちゃおうかな・・・・・・)

早く決めて欲しい・・・・・・声が聞かれたら困る。
ブラのホックが外され、ショーツが膝まで下ろされる。
Fさんの大きな手で覆われると、わたしの小さな胸は消えてしまう。
手が動くと指の間から尖った乳首が見え隠れする。

ダ、ダメ・・・そんなことされたら、また何も考えられなくなってしまう。淫らな声が漏れてしまう。

片方の手がわたしの下腹部を包み込む。
指がぬめりを愉しむように意地悪く上下に、円を描くように動き回る。
勃起したクリトリスと乳首を同時に擦られる。

「だめぇぇっ!!」

(じゃあ、木曜日の6時にします。カットとカラーで予約お願いします)

ああ、良かった!
送話口を強く塞いでいたから聞かれなかったみたい・・・・・・。
その後もFさんの責め苦は続いていたけど、歯を食いしばり何とか耐えた。
相手の名前や担当者の希望をを訊き電話を終えホッとする。

ホッとしたのも束の間、Fさんに持ち上げられカウンターの上に体を置かれる。
「Fさん、やめっ・・・あっ」
華奢なサンダルは履いたまま、ショーツを脱がされ太腿を広げられる。
愛液がカウンターに流れていく。

わたし・・・明日からちゃんとここで仕事が出来るだろうか・・・・・・。
平気な顔で電話を取ったりシャンプーをしたり・・・・・・自信が無い。
きっと、Fさんのことを思い出して顔を赤らめたり、知らない間に声が漏れてしまったり・・・・・・眩暈がする。

Fさんの指が中心を避け、周りを何度も撫でる。
わたしが堪らずお尻を揺らすとFさんが口元を綻ばせる。
やだ・・・体が勝手に・・・・・・。
「ぅうん・・・ふん・・・んんーっ」
鼻にかかった声が触ってとせがむ・・・・・・こんなのわたしじゃない。

ヌチャッとFさんの指が入ってくる。
「会わなかった間もオナニーしてた?ここにあの時の箸を入れてた?」
「・・・・・・あれは・・・ぅっ・・・捨てました・・・んんっ」
「記念に取って置きたかったな」
「・・・・・・」

実はあれ以来、ほぼ毎日オナニーをしていた・・・・・・。
あの時感じた場所は自分の指でも届いたので触ってみた。
でも、モヤモヤと切ない疼きがあるだけで、あの爆ぜるような感覚は得られなかった。

「俺はオナニーばっかりやってたよ、あんなにしたのは中坊以来だ。
おかげでここまで快復したし・・・すごいリハビリ効果だ。馬鹿だな俺も、
骨折したのは初めてじゃないのにリハビリのことを忘れてた・・・焦ってたんだな」

Fさんが苦笑いしながら話している。

「君から行けないってメールがあった時、正直腹が立ったよ。
でも会っても悦ばせることは出来なかっただろうから、結果的には良かった」

当たり前だけど、Fさんも男で色々と考えてたんだ・・・・・・。
それにしても、Fさんの指はどうしてこんなに気持ちがいいの?
わたしは背中を弓なりに反らせ、カウンターに手を付いて体を支える。
反った時、入り口のガラスドアが目に入る。
住宅街で人通りが少ないとは言え、全く通らないわけじゃない。
店内も明るいし、誰かに覗き込まれたらあられもない姿を見られてしまう。

「Fさん、いやっ・・・外から見られちゃう・・・明かりを消してっ」

Fさんはカットスペースの鏡の上にある間接照明だけを残し、
わたしを抱き上げ待合のソファーに連れて行く。

二人の姿がぼんやりと鏡の中に浮いている。
Fさんがブルゾンを床に落とす、その上にわたしのブラウスとブラが重なる。
捲れ上がったスカートをウエストに巻きつかせた格好でわたしは座っている。
Fさんが横に座り唇を重ねてくる。
徐々に口を開かされ、舌が入り絡みつく。煙草は嫌いなのにFさんのキスは平気だ。
指も休むことなく動き、下の口の中も探る。
奥の方を撫でられると、お腹の中まで掻き回されているようで堪らない。
「やぁっ・・・あっ・・・ん」

Fさんがわたしの前に移動し、脚の間に顔をうずめる。
「いやぁぁっ、はずかしいっ・・・だめぇぇ・・・きたな・・・いっ、んんっ!」
「汚くなんか・・・ないよ・・・美味しいよ、ここ・・・」

そんなっ!Fさんがわたしのアソコを舐め、音を立てて啜っている。
体から抵抗する力さえも吸い取られていくようで、
我を忘れることが嫌とか怖いとか言っていたのが遥か昔のことのように思えてくる。
もうどうでもいい・・・・・・この快楽に身を委ねたい・・・・・・。

舌が中に入り敏感なところを何度も舐める、鼻がクリトリスを刺激する。
「ぁああっ・・・んっ、んっ、んっ、んんーっ!」
一度イカされた後、今度は舌でクリトリスを、指が中を触ってくる。
尖らせた舌先で突起をえぐり出し、ねぶる。指でクチャクチャと掻き回される。
あっ、またイッちゃうと思った瞬間、Fさんは愛撫を止める。
そんなことが何回か繰り返され、わたしは完全に理性を失った。

「やぁっ・・・ちゃんと・・・してぇ・・・んんっ・・・いっぱい・・・にっ・・・してぇぇっ・・・」
何度もうわ言のようにつぶやく。
体をビクンビクンと震わせ、啜り泣きながらFさんを求める。

「俺も、限界、かな」
Fさんがわたしから離れ、カウンターに置いてあったコンドームを取りに行く。
ジーンズと下着を下ろすとそそり立ったモノが現れビチビチと跳ねている。
この間、わたしの手の中で暴れたFさんが、
今度はわたしの体の中で・・・・・・それを想像すると体の芯が震え、喉の奥が鳴る。

ソファーに横たえられたわたしは片方の足をソファーの背に、
もう片方の足を下に投げ出すように体を開かされる。
そしてFさんがモノをあてがい覆いかぶさってくる。
ゆっくりと押し開いて中に入ってくる。


「んんーーっ!」

まるでパズルのピースが嵌まったかのようなフィット感で、
それだけでも充分な快感なのにFさんが動き、更に強烈な快感が全身を襲う。
わたしの中でいっぱいになったモノがあらゆるところを刺激する。

「はあんっ、んーっ、・・・んっ、んっ、んっ」
「ああ・・・すごい・・・吸い付いて・・・絡み付く・・・」

Fさんの擦れた声にわたしは興奮する。
背中に腕を回す。広い背中は逞しく、温かい。
わたしは訳も無く涙を流し、夢中でしがみつく。
勃った乳首がTシャツの生地で擦られ頭が痺れる。
わたしはTシャツの下に手を入れ、汗ばんだ肌に爪を立てる。

わたしの中で跳ね回るFさんは想像以上の感覚で、快感を通り越して苦痛ですらある。
Fさんにグイグイと激しく突き上げられ、わたしは悲鳴を上げながら仰け反る。
仰け反った体をFさんが抱き留め、より深く腰を押し入れる。

「あっ、あっ、あーっ・・・あああーーーっ!!」

わたしが憶えているのはそこまでだった。
頭が真っ白に、目の前が真っ暗になったと思ったら意識を失っていた。

気が付くとFさんが心配そうな顔で覗き込んでいた。
「大丈夫か?」
頷いた拍子に頭がふらついた。その様子を見ていたFさんが言う。
「悪かった・・・途中から我を忘れて・・・無茶なことをした」
Fさんが我を忘れた?驚きの言葉はまだ続く。
「君に触れると自制が効かなくなって怖くなる」
怖い?Fさんが?わたしだけじゃなかったのかと胸がスッと楽になる。

冷静沈着なFさんを熱くさせたことにわたしは悦ぶ。
女としての自信も湧いてくるから不思議だ。
もっと・・・・・・もっと欲望をぶつけられても構わない。
Fさんが想像でしたことをして欲しい、前から後ろから、何度も何度も。

「・・・・・・滅茶苦茶にされてもいい、Fさんだったら構わない」

戸惑っているFさんの前に跪き、縮んだモノを口に含む。
テクニックなんか無い、ただ本能のままに貪る。
舌を這わせ、舐め、吸う。口いっぱいにFさんが広がってくる。
Fさんの困ったような顔が切ない表情に変わってくる。
それに励まされたわたしは、深く咥え喉の奥に迸りを感じるまで離さなかった。


『完』 

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