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奈緒美

「ボヘミアン!」
会社から帰宅した浦島裕也が発した第一声。それが、これだった。
そして、

「お・・・お帰りなさい、あなた・・・は、早かったのね」
と、裕也を出迎えたのは、妻、奈緒美。彼女は何故か全裸で、夫婦が夜の生活を営むベッドの上で、顔色を失っていた。さらに、
「やあ、裕也さん、久しぶりね」
と、愛妻の後ろで淫靡に笑う女──これは、裕也も見知っている、妻の大学時代の友人、麻生明実。その明実が、奈緒美を背後から抱いている。帰宅早々、裕也が放った第一声は、もつれあう二人の様子を見て、レズビアンと叫ぶつもりが、混乱のあまり言い間違えたものだ。

「あ、あのね、あなた・・・こ、これは・・・何と言うか、その・・」
呆然とする夫の前で、この状態を言い繕おうとする奈緒美。しかし、口から出るのは、言い訳にすらならないうめきだけ。すると、
「奥さん、借りてるわよ」
奈緒美が困惑する様子を見かねたのか、明実が悪びれもせずに言った。借りているという語感に、どこか裕也へ対する優越感が見られる。女房を寝取られた間抜けな夫。明実の濡れ眼は、そう言っているようだった。

「なんてこった・・・」
頭を抱える裕也。たまに仕事が早く終わって、嫁さん孝行をしようと思ったらこれかよ・・・と、掻き毟らんばかりに頭を掻く。それにしても、一体これはどうした訳なのか。

「これは、どういうことなんだ?説明しろ!」
ベッドに横たわる妻と、そこへ折り重なるように肢体を寄せる明実に向かって、裕也は怒り叫ぶ。間男という言葉は知っているが、間女などというモノは聞いた事がない。裕也はカーテンを閉めた寝室へ入り込み、妻へ詰問する。

「奈緒美、答えるんだ」
「・・・ごめんなさい」
「答えになってない!」
「・・・・・」
愛を誓い合い、ともに人生を歩もうと決めた夫婦の破局が、こんな形で訪れようとは、夢にも思わなかったに違いない。裕也は絶望を、奈緒美は懺悔にまみれた白昼夢を見ているようだった。いや、双方ともこれが夢であれば、どれほど救われるだろう。だが、現実は残酷だった。

「まあ、落ち着いてふたりとも」
と、ここで若夫婦が見ている悪夢の元凶となった女──すなわち、明実がいけしゃあしゃあと割り込んできた。彼女がベッドから身を起こすと、思わずぎょっとするような男根、否、男根まがいの張型が現れた。それが、あまりにも醜悪かつ巨大で、妻を寝取られた裕也の肝胆を凍らしめる。この異形は、明実の股間から直接生えていた。
(あれで、奈緒美を・・・)
双頭のバイブレーターとでもいおうか、その男根まがいが間違い無く妻を犯していた事を察して、恐れおののく裕也。自身の男根と比べて、それはあまりにも逞しく、おぞましいなりをしている。しかも、男としての自信を喪失させかねないほどの、活力を溢れさせているようにも見えた。

「裕也さんには悪いんだけど・・・」
半身を起こした明実が、奈緒美の肩を抱いた。潤んだその目に、疑いようのない恋慕の情が見て取れる。
「あたしたち、もうずいぶん昔から、こういう間柄なのよ。元々、裕也さんより、あたしとの付き合いの方が古いし・・・奈緒美は別に本物のレズじゃないから、あなたを好きになったんだけど」
明実は声のトーンを落して呟いた。肩を抱いた手が、奈緒美の肢体を滑り落ちていく。
「あッ・・・やめて、明実・・・」
明実の唇が、奈緒美の首筋に這う。手は、寝取った若妻の乳房へと赴き、悪戯な動きを始めていた。

「奈緒美があなたと結婚した後も、関係は続けてたの。女同士の気兼ねなさにつけこんで、しょっちゅうここへ遊びに来てたわ。もちろん、その度に奈緒美を抱くの。こんな感じで」
明実の両手が、奈緒美の両の乳房を柔らかく揉み込む。外側から内側へ、弧を描くようにゆっくりと。
「ああッ・・・」
奈緒美は背後から乳房を嬲られ、思わずベッドの上へ這った。すると、明実は犬の交尾よろしく、若妻の背へ重なり合っていく。

「やめろ!」
妻の下半身に、巨大で醜悪な男根まがいが迫ったのを見て、裕也は叫んだ。あれが、あのような異物が妻を犯すなんて──夫として、けして看過できぬことだった。しかし──

「ア───ッ・・・」
奈緒美は今際の声を上げ、背を反らした。裕也は妻の女陰に、野太い男根まがいが突き刺さっているのを見た。さらにその瞬間、どういうわけか彼の体は凝固する。まるで、全身が見えない鎖で戒められたかのように、動かなくなってしまったのだ。
「ウフフ・・・入ったわ。裕也さん、ちゃんと見えてる?」
「やめてくれ!」
奈緒美が、妻が、犯されている──それが、頭では分かっているのだが、裕也の足は動かなかった。その相手がもし、ただの男であれば、殴りつけてでもやめさせられるだろう。しかし、相手は妻の友人であり、女なのだ。暴力に訴えるわけにはいかない。そのジレンマが、裕也を硬直させている。

「アアッ・・・お、奥まで当たる・・もう、許して」
「フフ・・・ごめんね、裕也さん。本当なら、あなたのザーメンを入れる大事な所を、あたしのペニスでいじめちゃって・・・」
長大な張型は、ようやく半分も入った所だった。なのに、奈緒美はもう根を上げ、許しを乞うている。女同士の戯れで使用される擬似ペニスは、早々と奈緒美の最奥部まで達していたのだ。

「動くわよ、奈緒美」
「ウッ・・・ウウッ・・お願い、夫の前ではイヤ・・・」
「もうこうなったら、どうしようもないわよ。諦めて、観念したら」
犬のように這った奈緒美の尻に手を当て、腰を静かに揺らす明実。立てひざをついたまま、視線だけを裕也の方へと向け、若妻の熟れた尻を責める。

「ヒッ・・ヒッ・・ヒイッ・・・」
「ウフフ・・・奈緒美って、可愛い声で鳴くでしょう?裕也さん、知ってた?」
後ろから男根まがいに貫かれ、息も絶え絶えの奈緒美。若妻は尻を揺すられると、豊かな乳房までもが連動して揺れ動き、空気を震わせるような肉音を醸し出した。こんな淫らな妻の姿を、裕也はこれまでに一度も目にした事が無い。彼はただ、当たり前の性行為しか、妻に求めてこなかったのだ。

「奈緒美!」
「あなた・・・お願い、見ないで・・・アアッ!」
夫の呼びかけに、振り向きもせず犯される奈緒美。枕に顔を伏せ、淫らによがり狂う自分の様を、見られないようにする。それを、明実は鼻を鳴らしてせせら笑った。
「麗しい夫婦愛ですこと」
ぎしぎしとベッドを軋ませ、明実は腰を振った。目にした夫婦の切ない遣り取りが腹立たしいとばかりに。

「イヤア───ッ!」
伏せていた顔を上げ、奈緒美が叫んだ。腰が砕け、全身が打ち震えている。これは裕也も知る、妻の絶頂間際の予兆だった。
「イクみたいね、裕也さん。奈緒美、イクときはいつもこうよ」
出し入れされる男根まがいの動きが早まった。すると、奈緒美の充血した果肉はめくられ、また、押し込まれ、なんとも淫らに開花した。それに、滴った愛液の水音が絶妙のハーモニーを奏でる。

「あなた・・・ごめんなさい」
ふくらはぎに過剰な力がこもり、犬のように這いつくばっていた若妻は達した。そして、夫へ不義を詫びるとともに、最高の快楽を味わう。
「奈緒美!」
ここで、裕也はようやく見えない鎖からの戒めから解かれ、がくんと膝を折った。だが放心し、妻の下へ駆け寄る力は無い。ただ、明実が奈緒美の女肉を貪り、蹂躙する様子を見ているしかなかった。

「あははは!いいざまよ、二人とも」
同性との姦通を夫に知られた妻と、妻の不義を知らされた夫。その夫婦を、明実は声高らかに嘲笑った。歪めた頬には、狂気ともいえる暗い愉悦があり、同性愛に傾倒する彼女の心根を表すかのよう。
「いい、裕也さん。奈緒美は渡さないからね。離婚してくれればありがたいけど、奈緒美自身、あなたを愛してるらしいから、それは無理としても、あたしはこれからもちょくちょく遊びに来るからね。そうそう、ついでだから、合鍵でももらっていこうかしら」
最後の一突きを奈緒美の女穴へ押し込みながら、明実はそう宣言した。

「奈緒美・・・」
「あなた・・・」
ベッドの傍らまで這って進み、奈緒美の手を取る裕也。辱めに遭う妻を思う夫の目にも、涙が浮かんでいた。その間に、明実は再び割り込む。
「なんなら、三人で愉しみましょうか?あたしは、それでもかまわないわ」
奈緒美と裕也を蔑むように見つめた後、明実も自身の奥底で、ようやく身を焦がすような快感を得たのであった。

おしまい

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