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カウンセリング -9-

何分、何時間…どれくらいの時間がたったのだろう。
あたしが目覚めると、相談開始時と変らないようにあたしと向かい合わせの椅子で先生が座っていた。
「ごめんごめん。刺激が強すぎたね。

美由紀くんから早く終わりたいって聞いたから。ちょっと荒療治したよ」
「あと、下着がびちょびちょだったから。菜々美くんに替えといって貰ったよ」
え、あたしはスカートの中を意識すると、
下着が替えられていたっていうか紐みたいなものに替えられていた。
「す、すみませんでした」
死にたい、あたしは聞こえないぐらいの声で先生にそう謝った。
「こちらこそ、はははは。
彼女らもあんな格好だから、そんな下着しか持ってないんだ。気を悪くせんでくれ」
「し、下着見たんですか?」
「いや、いや。見てない見てない。見えたんだ…」
そういわれると、先生の目線を感じてドギマギしながら慌ててジージャンをハンガーからとり、膝の上にかけた。
まあ、この方がいいか…。
下着のラインがでないから結果論的にはいいはずだ。
あたしはわけのわからない理由で自分をそう納得させた。


「結論から言うと、痴漢なら感じなかったのに、最愛の人なら感じた。
どちらも実験者はボクなのに。どういう意味かわかるね。
相手とかは関係ないんだ。自分が相手のことをどう思っているかが大事なんだ。
まさか痴漢の実験の時、少しでも感じてたりしてないだろう。そうは見えなかったし」
「まさか、はは」
ばれてない。あたしは感じてたのがばれてないのに安堵を覚えた。
「もし、もし感じたとしたら。
葵くんは相当の好き者かボクのことをニクからず思っているかのどっちかだよ。ははは」
「いやあ、先生のことはニクからず思ってますけど…はは」
「それで、感じなかったとは残念」
あたしは、何とか余裕の会話を見せながら先生に悟られまいと必死に取り繕った。
「後、菜々美くんが調べたけど。告発サイトわからなかったて。
でも、気持ち悪いし。ささっと訓練を終わらせよう。明日、続きどうだい」
「はい。お願いします」
だんだん、知識と感情と肉体の原理が見えてきたんだ。
興味があるし、このままだと痴漢に感じる人間になってしまうかもしれない。
あたしは二つ返事でOKを出した。聡には風邪が治らなかったっていえばいい。
「じゃあ、明日の4時」
「はい」
「あの先生…」
「うーん、一日に何度も詰め込んでも仕方がない。
質問は明日にしよう。
明日までに今日のことを思いだし、感情と感覚と知識について考えるといい」
あたしは聞きたいことを飲み込んでオフィスを後にした。
明日聞こう、そう自分に言い聞かせて。


あたしは、
感覚…カンジテシマッタ。
知識…チカンニカンジルハズナイ。
感情…。
そんなことをひたすら考えて駅まで歩いた。
パパパッパッパー聡の携帯にあたしは現実に引き戻された。
「さっきから電話してたのに、どうしたの」
聡が聞いてきた。
「今日はさっきまで寝てたよ。まさか来たりしてないよね…」
「来ないよ。約束したから…。でも、なんか声が熱っぽい」
「え、ね、熱が引いてないから。明日の朝電話するけど、たぶん明日無理かも…」
ばれるはずもないのに聡にばれたような気がして、あたしは声がうわずった。
「俺も追試あるし無理すんな。俺もがんばるから、また明日電話する」
「うん、薬が効いてきたから寝るね…。じゃあ」
あたしは自分の駅に着くまでにかなり男の人の眼を感じたが、
あまり気にもせず、久しぶりのナンパも軽く交わした。
しかし、駅に着く直前おしりに手の感触を感じた。
「おい、こんな格好で男を誘ってるんじゃない」
キレたあたしは
「な、何いってるんですか?ち、痴漢」
いうやいなや、逆手をとって男をひっくり返し、
駅に着くやいなや逃げるように電車を飛び降りた。
家路につきながらあたしは、
聡…×、痴漢…×、痴漢に扮した先生…○、最愛の人に扮した先生…○
興奮状態の中、ずーと頭の中でそんなことが繰り返されていた。

サイアイノヒトサトシ…バツ
サイアイノヒトニフンシタセンセイ…マル



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「で、それからほとんど毎日通ってるの。先生の所に、すごいなぁ」
「いやあ、なんとなくいろんな話とかを相談しているうちに、
話を聞いて貰うのが楽しくって…」
いつもの、コンビニのレジであたしと美由紀先輩は先生のことを話していた。
「聡くん。怒らない。そんなに通っていたら、ヤキモチやきそうなのに」
「聡には、いろいろあって正直に話していないんです。なんか先生のことを…」
あたしは先生の告発サイトのことを先輩に説明し、
聡にはバイトのローテとか理由を上手くごまかして先生に相談していることは話していないといった。
「ふーん。まあ、それで、聡くんとはうまくいってるの」
「それがですね…」
あたしは、その後もキスより先には進めていないと先輩に話した。
「なんか、先生との常識コントロールの訓練で、
いろいろなこと試していきながらあたしの中の嫌悪感とか貞操意識とかはだいぶ見えてきたんですけど、
どうしても聡にはそれが当てはまらないんです」
「いろいろ試した?」
「……」
あたしは耳を真っ赤にしながら、
ここ数週間にわたって行われている先生との実験を思い出した。


教室の先生と生徒の役でいきなり先生に後ろから抱きつかれて胸を揉みしだかれたこと。

産婦人科の医者と患者の役で足をM字に開かされて先生にあそこを検査されたこと。
そういえばわざわざ、先生のリクエストで聡にもまだ見せていないあのスカートで相談に行ったけ。

保育園の保父さんと園児の役でおしりを紙で拭かれたときは、
思わず声を出して感じているのがばれそうになったっけ。

昨日は赤ちゃんとお母さんの役でおっぱいを吸われて声を上げて感じてしまった。
先生はおっぱいを吸われて感じるから動物の雌は喜んで子供におっぱいをあげる、
感じるのは自然だと説明していたな。
感情と感覚の差異を見ていく流のなかで、
だんだんとシチュエーションを変えながらあたしと先生はあたしの常識を見極めていった。


「あなた。先生の話しかしなくなったわね。もしかして先生に恋してるんじゃない」
先輩は赤らめている顔をのぞき込みながら、意地悪そうにそういった。
「まさか。やだなあ、先輩。そ、そんなわけないじゃないですか。
それもこれも聡のため。そうに決まってます」
あたしは、動揺を悟られないように、先輩に早口で否定した。
先生に恋してる…。
そんなわけない。
あたしの最愛の人は聡なんだから。


バイトが終わって家に帰ると、あたしはいつものように聡に電話をした。
「最近、忙しいのわかるけど、晩ご飯もここ一週間作りにきてくれないよな」
たわいもない。芸能人とかの話の後、聡はそうきりだしてきた。
「そ、そう。バ、バイトの先輩が急にインフルエンザにかかって、
ローテがきつくなったからあたしが入っているって、いったじゃない」
「でも、そんなに葵ががんばる必要あるの店のオーナーとかもいるのに…。
結局ディズニーランドも行けてないじゃない」
「3週間前にあたしが風邪引いたのがインフルエンザで、
あたしが流行らせたのかもしれない。
だから、なんとなく罪悪感もあってローテがんばってるの」
我ながら上手く言訳できた気がした。
「あした、夜おごるから飯食いに行こう。絶対。お願い。な、な」
あたしは明日も先生の所の予約が入っていたが、
聡の押しと会話の流でなんか疑われているような気がしたので、
「うん。いいよ。ここんとこ夜も食べていなかったしね。明日ご飯食べに行こう」
そう答えた。
たまには先生より聡を優先しないと、先輩にも変なこといわれたし…。
「ヤッホー。じゃあ明日、駅に5時。絶対待ってる。
最近、夢で葵のことばっかり見てたから、嬉しいぜ。イエイ」
電話の向こうの聡は、喜びを爆発した。
「夢?」
「そう、葵を抱いている夢をよく見る」
「抱いて?」
「いや、抱きしめて…。あ、もうこんな時間だ。
そろそろ寝ようか。おやすみ、
葵、愛してるぜ」
「うん、おやすみ、聡」
あたしはそういうと電話を切った。
「先生とこキャンセルの電話入れないと…。
ってもう1時かあ。明日の朝一に電話入れたらいいかな」
時計を見たあたしは、結構な長電話に驚きシャワーを浴びて寝ることにした。


ベッドにもぐったあたしは、聡との電話のことを思い出していた。
「あたしを抱いている夢を見る。もしかして聡…あたしでしているのかな。
どんな夢見ているんだろう?」
そんなことをつぶやいていると、いつの間にか左手が右の胸を弄りはじめていた。
「どう、聡…あたしの胸柔らかい…。大きい…」
あたしはいつもしているように、頭の中の聡に語りかけた。
「例えばボクが痴漢として…」
え、いつもならここで聡が甘くささやきかけてくれるはずなのに…どうして…
「葵くんが通学中の女子高生だったとするよ」
頭の中の先生はそれだけあたしに語りかけると、
左胸の乳首をいきなり引張ったり押しつぶしたりクリクリと弄ったりしてきた。
「痴漢には感じないはずだよ、葵くん。感じたとしたら、相当好き者だ、はははは」
「ち、痴漢になんか感じません。先生の触り、さわり、かたが…」
「触り方なんか問題じゃない、それとも葵くんはおっぱいを弄るのが上手い痴漢には感じるのかい。
すけべぇだな」
「いや、あたしはスケベなんかじゃ、あ、ありません」
あたしは、頭の中で想像した先生と馬鹿な会話をしながら、胸を弄り続けた。


「じゃあ、次ね。例えばボクが…」
「例えば先生が…」
「中学時代憧れていた音楽の先生だとすると…」
あたしは右手をパジャマのパンツの中に入れると、
下着の上からそっとあそこを撫ではじめた。
「ほら、葵くんは中学生の時からスケベだったから感じまくっているよ。
こんなスケベな子見たことない」
「あ、あああん。せん、先生。葵はスケベなんかじゃありませんよ00」
あたしは、気持ちよさに身を任せながら、だんだんと上り詰めていった。
「例えば葵くんが…」
「例えばあたしが…」
「エッチな女の子だったとして…」
「えー、あたしエッチじゃない、ってロールプレイで…した…よね」
あたしは頭の中で何をしているかもわからずにそんなことを言った。
「えッチだ…として…」
「童貞のボクがここを撫でたらどうする…」
あたしは右の内ももを軽く触りながら、自分の体をもどかしく動かした。
「そ、そこじゃないの。もっと真ん中、手を上に上げて…。お願い…」
そんなことを言いながら、あたしは頭の中の自分と先生に、
表面…常識の自分が犯されていくのを感じた。


さらに下着の中に手を入れながら、
ク○トリスを弄りあそこで右手の指を汚すと
その手の人差し指でもう一つの穴をあたしは悪戯した。
上り詰めていくのを感じながら、
あたしはここのところ先生が最後にしてくださるように、自分も続けた。
「例えばボクが…」
「例えば先生が…」
「最愛の人だとするよ…」
「最愛の人だとすると…」
あたしは先生とやってるときのようにそこまでいうと、
右手をさらに激しく動かし左手を口に持っていき
「せ、先生のオ○ン○ン。あたしに舐めさせてください。
舐めたいんです。だって葵はエッチな子で、先生はあ、葵の最愛の人…だ…か…ら」
そこまで思うと、頭の中は真っ白になり、
汚れた両方の手を股間に当てると激しく動かし…やがてあたしは上り詰めていった。
「ハア、ハア、ハ…」
イッテしまったあたしは消えそうになる意識の中で、

明日の朝 聡 になんていってデートをキャンセルしようかずっと考えていた。

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