2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カウンセリング -10-

「ごめん。聡…。
美由紀先輩が急に熱で来られなくなったって。
代りもあたし以外しかいないみたい。

ごめん。必ず穴埋めするから。
今日、キャンセル」
どんな言訳をしても、怒るだろうなあと思ったあたしは、
ぎりぎりの時間にこのメールだけ打つと、
携帯の電源を落として先生のオフィスに行くことにした。
まあ、早く終われば食事を作りに行ってもいい…。
聡とあたしのため…。
いろんな言訳を考えながら、あたしは駅からの道を歩いた。


「こんにちは」
「今日は」
挨拶すると、菜々美さんが人なつっこい笑顔であたしに話をしてきた。
「今日、わたしたちあなたの占いが終わったら食事にみんなで行くのだけどご一緒しない」
「今日ですか…?」
「今日、久しぶりに夕食の時間にみんなそろうんだ。
美由紀さんもいらっしゃるし、よろしかったらどう?」
「先輩も…。みんな?」
あたしが怪訝そうに聞くと
「先生の教え子たちよ。先生以外は女の子ばかりだから安心よ。
全部であなたを含めて9人…。先生を含めると10人かな。
あなたは、まだ無印だけど、先生が特別にお誘いしなさいって」
そう菜々美さんが答えた
「無印?」
「そう、まだ先生の印がもらえていないの」
印てなに? と聞こうと思ったら応接間の奥から
「葵くん。どうぞ」
と先生の声が聞こえてきたので、
あたしは話を途中でやめて応接間に入っていった。
まあ、詳しくは終わってから聞けばいい。


「どうだい? 葵くん」
「うーん。先生。自分の中の常識をコントロールしたり、
常識を見極めたりはだいたい出来るようになってきたんですけど…。
どうしても、聡のこととつながらない。
先生とやってきたことが聡と結びついていかない。
どうしてなんですかね?」
「そうか…。きっと葵くんは…。
前にもいったかなあ、何でも理屈で理解しようとするところがあるって」
「はい。だから自分の中の理屈を理解しよりよき方向に変えていくのが、
常識コントロールなんですよね」
「そうなんだ。
でも、葵くんの中の常識をうまく変えて行くことが出来るようになっても、
聡くんと結びつかない。
これは、常識コントロールとは別の話なんだ」
「えー。別の話って…。今まで…」
「いやいや。常識コントロールの訓練は無駄じゃないよ。
つながるから最後まで話を聞いてくれ」
「はい」
あたしはいつものように、前のめりになりながら先生の話に引き込まれていった。
最近はスカートをの中が見えないように隠すこともしなくなった。
まあ、見えたら先生喜ぶし、先生が喜ぶとあたしも嬉しい、
他の誰に見られるわけでもなしみんなが得をするならいいはずだ。


「これは、葵くんが常識以外に男の人を相対的に評価しているところに起因する」
「相対的に…評価…?」
「うん、例えばボクを見たとき聡くんを100点として20点ぐらいとか、
お笑いタレントを見たときジャニーズの誰々を100点として何点とか」
「そういえば、そういうところがあるような気がする」
あたしは最初に先生を見たとき、何点とか評価してたことを思い出した。
20点はなかったな7,8点ぐらいか…、見た目でしか判断してなかったからなあ。
今は…。
あたしは先生のことを他人と比較したり、
点数を付けるのはなんか違うんじゃないかという気がした。


「じゃあ、常識コントロールの最終段階にはいるよ…」
「最終段階?」
「そう、いよいよ最後だ。
今日までいろいろなシチュエーションのロールプレイを通してきて、
状況によって肉体が感覚を持ったり持たなかったりすることを学んできた。
同じ胸を触られるにしても、産婦人科や痴漢相手だと感じないのに、
子供におっぱいを吸われたり最愛の人といちゃついたりしたら感じる。
わかるね」
「はい」
あたしは昨日までの訓練を思い出し、顔を真っ赤にした。
あたし常識コントロールマスター出来てないかもしれないよ、先生。
だって全部感じていたんだから…。
まさか、そんなこともいえずに曖昧な返事だけをした。


「今日で終わりなんですか…?」
あたしが不安そうに聞くと
「常識コントロールについては今日でおしまい。
今日のプログラムで聡くんと上手くいくはずだ。
まあそんな不安がらんでも、これからもフォローはしていくし、
恋の悩み以外も、当然相談にのるぞ、どうじゃ。
個人的にも付き合おうか? ははははははっは」
先生は久しぶりに、インチキ占い師の口調でそういってきた。
「はは、プライベートなお付き合いは遠慮させていただきまーす。
でも占いは、今後もお願いしまーす」
軽口に緊張が解けたあたしは先生に軽口で返した。


「じゃあ、今日のプログラムに行く前にちょっと準備をしよう」
そういうと先生はお香の量を増やして部屋の電気を消し、
なんか赤いムードランプを点けて部屋の雰囲気をかえた。
「さあ、大きく息を吸って、吐いて、吸って、ここで呼吸を止めて大きく吐く。
意識を飛ばさないように注意をして…」
いつものように、あたしは先生の指示に従うと、
とびそうになる意識を覚醒しながら先生の話に耳を傾けていった。
「昨日までは、社会常識と自分の常識の摺り合せを行って、
それに伴う感覚の変化を知ったりコントロールしたりしてきた。
でも今日は、葵くんの中の常識についての感覚の変化を見ていくんだ」
「あたしの中の常識…?」
あたしがそう聞き返すと、
先生は答えずにあたしの横に座り右手を肩に回すと
そこから手を伸ばして胸を鷲づかみにしてきた。
「ア、アンッ」
あたしは急に胸をもまれて、びっくりしたように声を上げてしまった。
「ア…。今日はなんのシチュウエーションかまだいってません」
先生やっぱり…上手い。
あたしは昨日の夜、自分でしたのを思い出し、あまりの違いにそんな言葉が頭をよぎった。


「今日はね、例えばボクが…」
「フウ、フ、例えば先生が…」
先生がいつものように耳の穴に息を吹きかけながら、そういってきた。
「た、例えば…せ、先生…が…続きは…」
息も絶え絶えにあたしが聞くと、
先生はあたしの耳たぶをそっと甘噛みしてきた。
「あ、あんっ、いやーん」
あたしは、あまりのくすぐったさと気持ちの良さにものすごく大きな声を上げてしまった。
「ボクだったとするよ…」
「先生だったとする…」
え、えー先生なにいってるの…。
そこまでいうと先生は右手の動きはそのままに、
あたしのおしりを先生の右太ももの上に乗せて左手をスカートの中に入れてきた。
「………」
あたしは声を上げることも出来ず、
ただひたすら気持ちよさ…快楽…かいかん…に身を任せていた。
「ね、感じないだろう。ボクは20点の男なんだから…」
それだけいうと、先生は左手を下着の中に入れさらに激しく動かした。
「やっぱり…。感じていないよ…」
先生はあたしの耳元にそうささやきかけた。
か、感じているの…ばれてない。
よかった…。
ばれたらなんて言訳したらいいのか…。
あたしはなくなりそうな意識の中で、
先生に感じているのがばれていないことに感謝した。
そ、それとも、こんなの感じているうちにはいらないのかなあ。
本当にしたらどうなるんだろう。
あたしは意識が飛ばないように頭の中で感覚を消そうとしながら、
いろんなことを考えた。


「両手上げて」
「ハア、ハア。ヤッ」
先生はあたしにそういって万歳の格好をさせると、するりとシャツを頭から抜き取った。
上半身ブラだけになったあたしは、
抵抗したりすることも出来ず先生の手の動きに身を任せた。
「さあ、続きだ…。例えばボクが…」
「ハア、ハアァ…。例えば先生が…」
そこまでいうと先生はあたしの口にキスをしてきた。
え…抵抗しなくちゃ。
そんな頭の声とは裏腹にあたしは自分の両手を先生の頭にまわすと
唇を受け入れてしまった。

優しい…キス
激しい…キス
甘い…キス
苦い…キス
聡のとは全然違う……キス

口づけを交わしながらあたしは意識の限界がちかいことを感じた。


あたしの口からやさしく離すと先生は
「聡くんだとするよ…。だったら聡くんの恋人の…葵くんは…」
「…聡だったら…。さ、聡の…こ…い…びとの…あたし…は…」
そこまでいうと、あたしは頭のてっぺんから足の先まで電気が走り、
くすぐったいとか気持ちいいとかを超越した全ての快感が全身を貫いていくのを感じた。
「ハアアア…。ヒィ…」
悲鳴に近いような声を上げると、
もうなにもかもがわからなくなって
今度はあたしの方から先生の頭を抱えると熱い口づけを交わした
「聡…。
愛してる…。
本当に好きだよ…
せ・ん・せ・い?」
あたしは、誰となにをしてるのとか全てのことが頭からとんでしまい。
わけがわからなくなった。
「先生、聡、
先生、愛してます。
さ、さと…せ、せん、
先生、好き…」
あたしは声を上げると、
絶頂の快楽の中に意識が沈んでいくのを感じた…。

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

最近のトラックバック

アクセスランキング

アクセスランキング ☆ランキングの参加は、このページ
http://saeta.blog.2nt.com/
にリンクするだけです☆

ブロとも申請フォーム

お知らせ

(*´Д`)<ハァハァ・・・・・・

かんりにん:(*´Д`)<ハァハァ・・・・・・
相互リンクも大歓迎です。
気に入ったらどんどんリンクしてください。

コメント欄にでも知らせてくださると嬉しいです。

ブログ内検索

注目

ページの先頭へ戻る