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カウンセリング -13-

「で、あれから毎日聡とも会っているんですけど…。
相変わらず、躰をゆるす気になれないですしキスとかも拒絶しちゃいます」
あたしはホテルに着くとここんとこ毎日しているようにシャワーを浴び、
パンティとバスローブを羽織っただけの状態で先生と話をしていた。
「で、葵くんの気持ちはどうなんだい?」
「あたしは、聡のこと嫌いじゃないですし…。
でも、先生に抱かれて…も…平気なのに…
聡に抱かれるのが平気かっていうと…よくわかんないです」
あたしはお香のかおりにあてられながら、今の気持ちを正直に先生に答えてみた。
「最愛の人に扮したボクだったら平気なのに、
最愛の人である聡君とは平気でないかもか…」
「聡のこと…本当に好きなのかな…」
「うーん。聡君としばらく距離をおくのも手かもしれない…。
本当の自分の気持ちを確かめるため…」
そこまでいうと、先生はお香の煙を自分で大きく吸って、
いきなりあたしにキスをしてきた。
「葵…君…」
「ダ…ダメッ…先生…」
あたしは軽く抵抗したが先生はかまわずあたしの口を舌で軽く開けると、
お香の煙を口移しにあたしの口の中に入れてきた。
「アン…ダ…ダッメ…」
先生はいきなり下着に手をかけ一気に脱がすと、
優しくあたしのあそこを愛撫しはじめた。
「昨日は犬みたいに後ろ向きでしたから、今日は葵くんが上になってみようか…」
お香が頭の中まで入ってきたような気がしたあたしは意識が飛びそうになった。
「いくよ…葵くん…」
「は…い…」
まず、あたしの口で大きくしてあげて…とびそうになる意識の中で
あたしはそんなことを思いながら、自分を覚醒させた。
そのとき…
ピンポーン、ピンポーン。
部屋の呼び鈴の音が耳の中に飛び込んできた。


「すみませーん。葵の彼氏です。葵、そこにいるんでしょ。開けてください」
ドアの向こうから聡が叫んでいるのが聞こえてきたあたしは、頭の中がパニックになった。
「せ、先生、ど、どうしよう」
あたしが引きつった声で先生にそういうと
「まあ、ここは上手く誤魔化してあげるから。バスルームで服を着ておきなさい」
先生が冷静な声でそういうので、あたしはバスルームに逃げるように駆け込んだ。


「葵…ここに来ていますよね」
「ああ、今から占いをしようと思っていたところじゃ。先にシャワーを浴びてもらっとる」
あたしは、バスルームで服を着ながら先生と聡の会話をドキドキしながら聞いていた。
「シャ、シャワーって、何をする気だ」
聡の怒鳴り声が聞こえてきた。
「いや、占いの前に体を清めてもらうだけじゃ。何かあると思っておるのか? おぬし」
し…下着がない…。そうだ、さっき部屋で脱がされたんだ…。
見つかったらどうしよう…。
しかたなしに、あたしはスカートの中は下着なしでいることにした。
「占いだと…。何もないなら…この写真…。あ、あれデータがない…」
「ははは、この携帯はウイルスに感染しておるようじゃな。データが全て消えておる。
ワシもようわからんが、携帯でも悪戯メールをダウンロードするとウイルスに感染することもあるのじゃろ。
とりあえず、なんの写真だったのじゃ」
「そ、それは、お前と…葵が…」
「ワシと葵くんがどうしたのじゃ?」
「も、もういいです。とりあえず、葵をつれて帰ります」
「わかった。わかった。おーい、葵くん」
先生がそういうので、あたしは恐々ながらも脱衣室から出て行った。
「はい…」
「葵…帰るぞ」
「なんで…」
あたしが聡に何かを言おうとすると先生が
「葵くん、今日のところは帰るのじゃ。
また何かあれば連絡しておいで、タクシーを呼んでおこう」
そういった。
「わ、わかりました。今日は、もう帰ります」
「じゃあ、もう二度と葵に近づかないでください」
聡はあたしの腕を強引に引張って部屋から出て行った。
「ちょ、ちょっと。した…ぎ…」
「どうした?」
あたしは顔を真っ赤にしながら、なにもいえなくなり聡に従った。


「もう行くなって言ったのに、どうして行ったんだ?」
帰りのタクシーの中で聡があたしにそういってきた。
「…」
「どうしてなんだよ?」
「占い。行ってただけ…」
「シャワーは?」
「占いの前はいつも…」
「ほんとかよ…」
「だいたい、どうしてあそこで占いしてるってわかったのよ?」
「後つけてた」
「ずっと、家の前で張ってたの?」
「いや。どうでもいいだろ、そんなこと」
「…」
「…」
そこから何も会話のないまま、あたしの家の前についたのであたしはタクシーを降りた。
「じゃあ、また」
「…」
無言でタクシーを見送るとあたしは自分の部屋に帰った。


「やっぱり…」
部屋に帰ったあたしは、聡のくれたものを一品ずつ調べてみた。
するとその中の一つから盗聴器が出てきた。
「でも、聡の家から聞こえるはず無いから…。やっぱりこの付近にいるのね…」
あたしは心の中でそうつぶやいた。
「あー、下着忘れた。取りに行かないと…」
あたしは盗聴器に聞こえるよう大げさに叫ぶと、
部屋の電気を消しドアを大きな音がなるように開けて閉めた。
…15分後。
「もう聡、ホテルに向かったかな」
あたしは小声でそういい、部屋から出てタクシーを呼んだ。
タクシーに乗ると、あたしはすぐに先生に電話をかけた。
「先生、今、聡そっちに向かっています。
先生の家で会いたいので、すぐにその部屋を出て家に帰ってください」
あたしが、そういうと先生は
「わかった。ここを出て家に帰るとするよ。で、下着を忘れているようじゃが…」
「もう、先生にあげます。じゃあ、一時間後先生の家で…」
あたしは恥ずかしいのをばれないように軽口で返した。


先生の家に着くと、先生はまだだったが美由紀先輩がネグリジェで出迎えてくれた。
「せ、先輩。こ、ここに泊っているんですか?」
おどろいた、あたしがそう聞くと
「うん。そうだよ。あたしだけじゃなしに、弟子の子はみんなここに住んでいるよ」
こともなげにそう答えた。
「な、何人ですか?」
「9人かな…」
そんな会話をしていると、先生を乗せたタクシーが到着した。
そして、あたしと先生は応接室に入っていった。
「弟子の人たちって、みんなここに住んでいるんですか?」
「うーん。そうだよ、こう見えても隣もうちの家だからね。
まあ、なんとか一人一部屋ぐらいはある。
後、一部屋ぐらい余っているかな」
「せ、先生は?」
「仕事のあるときは、昨日みたいにホテルに泊るし。
ないときは、適当な子の部屋に泊めてもらう」
「え…」
「まあ、それはそれで、どうしたんだい?」
「はい…」
あたしは盗聴器のこと家の付近で見張られていたことなんかを、先生に話した。
「で、先生。先生の言うとおり、聡と距離をおこうと思うんですけど…。
別れたいっていったら、大丈夫かな…」
「たぶん…。無理だろうなあ。話を聞く限り…ストーカー」
「ストーカー? まさか」
あたしは、先生の話を遮ってそういった。
だんだんお香のにおいが部屋に充満しはじめると、
あたしは眠気もあり思考が落ちそうになる自分を意識した。
「そう、ストーカー」
「ストーカー」
あたしは、先生の言葉を受入れていった。


「じゃあ、あたしはどうしたらいいんです?」
「ストーカーから逃げないと」
「ストーカーから逃げる?」
「他の男友達に新恋人のふりをしてもらうとか」
「だったら、先生、恋人のふりしてください」
あたしは、顔を真っ赤にしながらそういった。
「ボクはだめだな、聡君に信じてもらえない」
「でも、あたしは先生がいいんです。
ロールプレイでも慣れていますし…お願いします…
恋人のふりをしてください。
いや、もう恋人になって下さい」
あたしは何かにとりつかれたように、先生に訴えかけ続けた。
「いや、やっぱり無理だよ。
もう、訓練も終わりにしようか…そうすれば聡君も落ち着くかもしれない」
「いや、いやですよ。もう終わりだなんて…」


…そんな言い合いがしばらく続いた後、
「だったら…弟子にしてください」
あたしは、不意にそんな言葉を先生にかけた。
「弟子?」
「そう、弟子にしてください。
この間の飲み会に呼んでいただいたのも、弟子の素質があるからですよね」
あたしは、なんとか先生とのことを続けたい一心から必死になって哀願した。
「弟子の修行は厳しいし、一度弟子入りしたら後戻りできない」
「かまいません。
だいたい、先生にはあたしの初めてを捧げたのだから…
今度は先生があたしの頼みを聞く番です。
この一週間エッチな訓練にも耐えたのだから、修行にも耐えられるはずです」
あたしは興奮しながらそう続けた。
「わかった、わかった。本当に弟子になるきかい」
「はい、お願いします。先生に訓練の中で抱かれてから…これはきっと運命なんです」
あたしは真剣な目でそういった。
そう、あたしは弟子になりたいはず。
弟子に…。
「じゃあ、弟子入りの儀式だ…」
先生はそういうと、お香の量を数倍に増やし目を開けるのもきついくらいの煙の量にした。
「ちょっと準備するから…。絶対意識を飛ばさないように深呼吸していて」
先生はそう告げると、部屋から出て行った。
「すー、はー、すー、はー。咳き込むと思っていたのにそうでもないな」
もうろうとする意識の中で、
あたしは先生に言われたように覚醒しながら深呼吸を続けた。


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