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人妻AV列伝

「あら、矢上さんお出かけ?」
矢上響子は玄関の鍵を閉めている時に、隣家のおしゃべり好きな主婦に声をかけられた。とりあえず笑顔を作ったが、内心はあまり穏やかではない。急ぎの用があるからだ。
「ええ。ちょっと、友人の家へ」
「あら、そう。いいわねえ、若い人は身軽で」
急いでいる事を察して欲しいと響子は思った。私がよそ行きの格好をしている事ぐらい、あなたにだって分かるでしょう。よっぽどそう言ってやりたいが、さすがにそれはまずいので、
「タクシーを待たせてありますので、これで・・・」
と、会釈をしながら、主婦の脇を通り抜けていった。

(まったく、急いでるのに!)
普段は、近所づきあいは大切だと夫に言ってるくせに、響子はぷりぷりと頬を膨らませながらタクシーに乗った。そして、行き先を告げるとおもむろに携帯電話を取る。
「あ、監督。響子ですが。はい、時間通りに現場へ着けそうです」
淡い色気が漂う二十九歳の人妻──矢上響子の人となりを一言で表せば、そんな感じである。ただ、性格を知る彼女の夫は、いつまでたっても落ち着かない子供のような女という評価を下している。ずばり言うと、わがままなのだ。

「お客さん、女優さん?」
タクシーの運転手が響子に問いかけた。電話中に出た、監督とか現場とかいう言葉を聞いて、そう思ったらしい。すると響子は鼻の穴を膨らませて、
「女優は女優でも、AV女優よ!」
と、運転手に向かって怒鳴りつけたのであった。

矢上響子二十九歳。職業主婦兼AV女優。履歴書には書けないが、実はそうなのである。モットーはなんでもやります!だ。生命にかかわらない事だったら、なんでもやってみようが響子のポリシーである。さらに言うと、あるインディーズレーベルの看板女優でもあった。

「へえ!そんな風には見えませんがね。やっぱり、お金が目当てで?」
運転手の目が輝いた。彼もドラマや映画で見る女優より、AV女優の方が馴染み深いとみえて、興味をそそられたようだ。
「そう。今住んでる家のローン・・・旦那の稼ぎじゃきつくてね」
「なるほど、内助の功って訳ですか」
「そうよ。それが可哀想だと思ったら、タクシーのメーター倒してくれない?」
響子が噛み付くと、運転手は黙ってメーターを倒した。言ってみるもんだと、響子自身も驚く。
「そこにサインを頂けるかね?」
運転手はそう言ってハンカチとマジックを響子に差し出した。サインひとつで数千円のタクシー代が浮くのである。響子はにこやかにマジックを取り、気分良くサインに応じた。

「おはようございます!」
「よう、響子ちゃん。時間通りだ。さすがだな」
指定された現場は、ある埠頭だった。とは言っても、カップルが集うロマンティックな場所では無く、単なる魚港である。そこにカメラマンと監督と響子が居るだけで、男優は居ない。響子は嫌な予感がした。

「監督・・・今日は何やるんですか?」
「いや、何やるかまだ決めてないんだよ。ハハハ」
笑っている場合では無い。実はこの監督、AV界でも変わり者扱いの困った人物だった。今までにも制作費を使い込んだり、女優と駆け落ちしたりして業界を賑わせてもいる。響子はそれを知っているので、嫌な予感が倍増した。

「決めてないって・・・それで、どうするんですか!私、ギャラは絶対もらいますよ!」
「それは大丈夫。ちゃんと用意してあるから・・・しかし、ネタが無いんだよなあ・・・海に来たらサメでもいないかと思ったんだが」
真顔でそんな事を言う監督に、響子の殺気がこもった視線が突き刺さる。もしもサメがいたら、私とやらせる気か!とでも言いたげだ。

「あそこに貨物船みたいなのがとまってますね」
カメラマンが指差すと、そこには見慣れない旗を立てた船が接岸されていた。何を積んできたのかは不明だが、浅黒い肌をした船員たちがこちらを物珍しげに見つめている。誰の目も色香が漂う響子に注がれ、時折何か話しかけてきた。にやついた顔を見る限り、ろくな事ではなさそうだが。

「東南アジアとかあっちの方の船かな。海産物でも持ってきたんでしょうね」
「だろうな。となれば、さぞや女に飢えているだろうな」
カメラマンと監督の目が光った。何やら良い考えが浮かんだようだ。
「よし、響子ちゃん。ここで服を脱いで」
「はあ?」
「監督命令だ。早く、早く!」
生命にかかわらないのであれば、何でもやりますが響子の売りである。肌をさらす事を拒む気は無いが、説明くらいは欲しい。

「何すればいいんですか?」
ワンピースを脱ぎながら響子は問う。しかし、監督はヘラヘラと笑いながら、
「下着姿になったら、ジョギングしてみよう。いい絵が撮れそうだ」
と、貨物船の方を指差すのであった。

(あほらしい!)
ブラジャーのカップに包まれているとはいえ、走れば乳房はぶるんぶるんと揺れてしまう。おまけに下半身は、白のビキニショーツが一枚限り。そんな格好で、響子は埠頭をジョギングしていた。客観的に見て、その姿はあほらしいの一言。しかも監督命令で、接岸されている外国船の船員に話しかけてこいと言われているので、何とも遣る瀬無い。

(さらわれたら、どうしよう)
船の前まで来ると、そんな不安が沸き起こる。しかし響子は気丈に声をかけた。
「ハーイ!いい日ね」
そう言うと、船員たちが笑って手を振ってきた。頭のおかしい日本人女がやって来たとでも思っているに違いない。
「どこから来たの?ウェア、アー、ユウ、フロム?」
響子の思いっきり日本人英語は、船員たちにはまったく通じなかった。その代わり、彼らは船に乗らないかという素振りを見せた。別の船員がビールという単語を発したので、酒席を設けないかと言っているらしい。

「ど、どうしよう」
響子は監督の方を見た。すると、
「船は離岸許可がないと出港出来ないから、大丈夫だ。行け、響子!」
という無責任な言葉が返ってきた。一瞬、迷ったが、女は度胸。響子は渡し板を踏み鳴らし、乗船した。あとは野となれ──が、響子の座右の銘である。

「あたし、響子。キョーコです」
自分を指差しながら軽く自己紹介。響子は甲板に集まった数人の船員たちの真ん中に鎮座していた。手にはビールと得体の知れない肉がある。彼らに振舞ってもらった物だ。
「キョーコ」
船員の一人がたどたどしい発音で叫ぶと、ただそれだけの事だがずいぶんと場が和んだ。他の船員も一斉に響子の名を呼び、親しげに間合いを詰めてくる。

「サ、サンキュー、サンキュー・・・えへへ」
下着姿の女の周りに、屈強な海の男たちが集まった。外国人特有の甘い体臭が響子の鼻を突くと、淫らな予感が湧き上がる。
(ま、輪姦されるか・・・な・・・)
ちらっとデッキの方を見ると、監督とカメラマンが手を振っていた。カメラは回っているぞという手の動きが見て取れる。生命にかかわらなければ、何でもやるが売りのAV女優としては、ここは見せ場である。響子はすっと立ち上がると、おもむろにブラジャーのホックに手をかけた。

「クラップハンズ、プリーズ!」
手をはたきながら、軽いステップを取る響子。その意図が通じ、船員たちも手を叩いた。
「キョーコ!キョーコ!」
車座りになった船員たちの間を縫うようにして、響子は踊った。気がつけばブラジャーが消え、生の乳房がたわわに揺れている。もちろん、船員たちは豊かな母性の象徴に目が釘付けとなった。

「ふん、ふ~ん♪」
響子の指がビキニショーツにかかると、船員たちの拍手が大きくなった。それに応えるように、響子はわざと尻を左右に大きく振って、ショーツを脱いでいく。

「ふん、ふ、ふん♪ああ、何だか楽しくなってきちゃった」
鼻歌なんぞ歌っている場合ではなさそうなのだが、響子は上機嫌であった。ショーツは足首を抜けると、一番彼女の近くに居た船員の頭の上に置かれた。まるでストリップショーの踊り子と観客である。
「ご開帳!それッ!」
甲板に座り込んだ響子は、足を高く上げながら右へ左へと交差させた。左右の足が絡む時、性器がわざと丸見えになるように。

「オーッ!」
船員の歓声が上がった。すると今度は、甲板に這い蹲ってヒップを高く上げる。
「これはどうかしら?」
メス犬が用を足すような体勢で、両足をぐっと開く響子。そして腰をグラインドさせ、見た者すべてにいやらしい想像を掻き立たせるような動きを始めた。

「ウオーッ!」
「きゃあッ!」
踊り子の艶姿にあてられた船員の一人が、響子の足を掴んだ。そして無慈悲に彼女の両足を割る。

「ああッ・・・」
響子の目に逞しい海の男の男根が入って来た。あれで犯される。女穴を貫かれるのだと思うと、悲壮感と期待感が入り混じって身震いする。相反する気持ちがひとつになるのだ。
「い、いや・・・焦らさないで」
船員の男根が女の入り口をコツコツと突いている。すぐには入れてやらないぜという焦らしのつもりのようだが、船員の方だってそう堪えられるものではない。ただでさえ、航海で女に飢えた身なのだ。それに加え、響子は色香たっぷりの女である。すぐにだって犯したい。いや、犯さずにはいられない。

「ウウッ・・・は、入ってきたァ・・・」
分厚い肉傘が花弁を掻き分けて入って来ると、響子は例えようのない充足感に包まれる。まさに女の本懐──そう言って良かった。
「ああ・・・」
船員は体重をしっかりかけてきた。かなり深い場所まで侵入を許してしまったと響子は感じた。唇がわなわなと震え、背が弓なりに反る。

「いいシーンですね、監督」
「うむ。しっかりカメラ頼むよ、君」
知らぬ間に監督とカメラマンが甲板まで来ていて、船員の輪に加わっていた。しかも勝手にビールを貪り、つまみを食している。ふたりともいい性格をしているといえよう。


「ああ───ッ!ああ───ッ!」~
響子の体がバウンドし始めた。船員が激しく男根を送り込んでいるのだ。しかも捉えた女は逃がさないとばかりに、自身を前のめりにさせその体をしっかりと抱く。
「いいやられっぷりだ、響子ちゃん!」
カメラマンが前に出た。結合部を見ると、黒く野太い男根が響子の中心で暴れている。それをカメラに収めると、カメラマンも満面の笑みを見せた。
「船員さん、中出しって分かるか?こう!こんな感じだ!遠慮なくやってくれ」
監督が奇妙なゼスチャーで演技指導を開始。腰をへこへこと前後させ、男根から何か出る所を手振りで示している。もはや日本の恥と言ってもいいほど熱心に。
「ウウッ!」
男根をねじ込んでいる船員が呻いた。どうやら監督の思惑通り、響子の中で射精を開始したらしい。カメラマンはもちろん、その瞬間を逃さぬよう局部にレンズを向ける。

「ああッ!す、すごく出てる!怖いくらいに出てるわ・・・ピル飲んでなかったら、絶対に妊娠しちゃう・・・」
響子は目をとろりと蕩けさせ、呟いた。異国人の子種をもっとも奥深い場所で受け止めた事が、あまりにも淫らで背徳的すぎてたまらない。まして、自分は夫ある身。他人の精液を受け入れてはいけないのだ。それをあえてやる事で、彼女の性感は高められる。体が熟れているので、気持ちが疾れば快楽を得るのは容易いのだ。

「長い航海でたまってたんでしょうね。お疲れさんの意味を込めて、響子ちゃん、しゃぶってあげたら」
「いいわよ」
カメラマンの勧めで響子は射精したばかりの男根を女穴から抜き、そっと口に含んだ。まだ名残汁が尿道に残っており、舌を使えばその生臭さが鼻を突く。

「外人さんのスペルマ初めて飲むけど、微妙に日本人と違う気がする」
「いい勉強をしたね、響子ちゃん」
カメラマンは船員の男根にむしゃぶりつく響子の顔をアップで撮った。いい顔だと思った。
「キョーコ」
男根を舐めしゃぶる響子の前に、別の船員が男根を差し出した。自分もやって欲しいと言っているらしい。いや、ここにいる全員がそう思っているに違いない。

「うふふ。嫌とは言えないわね」
差し出された男根を咥え、響子は四つんばいになった。無防備になった下半身は、他の船員に預けると宣言しているようなものだ。浅黒い肌をした海の男たちは、言うまでもなくそこへ殺到した。

「大変な事になるぞ、こりゃ」
監督は頭を掻きながら、落ちているビールを煽った。今、響子の体には五、六人の船員がむしゃぶりついている。しかも、その全員が彼女の中で果てたいと決めている。持久戦になりそうだった。
「監督、響子ちゃんお尻の穴をやられてます」
「ほっとけ。カメラに集中しろ」
カメラマンは響子が船員たちの間に挟まれている光景に息を呑んでいる。犬のように這い、真下からは女穴を、背後からは尻穴を貫かれ腰を振る女の姿を見て、心が震えていた。

「ああうッ!」
抱かれているというよりは、使われているという表現が正しいだろうか。響子は後ろから髪を掴まれ、尻を振るように強要されている。さしもの響子も尻穴に野太い男根を迎え入れるのは厳しいのか、されるがままであった。

──それより数日後、あるタクシーの運転手は都内で一人の客を拾った。時間が夜だったために客の風体は分からないが、どうやら女らしい。
「どちらまで・・・あッ!」
「えーと、新宿まで・・・あッ!」
運転手、客とも同時に驚いた。そう、客は響子で、運転手はあの日彼女を埠頭まで送り届けた人物だったのだ。

「あなた、あの時の運転手さん」
「そういうあんたは、あの女優さん・・・」
響子は初夏にも関わらずコートを着ている。その姿はどう見たって訳ありだ。運転手は黙って車を出した。
「今日も仕事で?」
「ええ、そうよ。これ、見てごらんなさい。事故らないでね」
響子はコートの前を開けた。見れば、彼女の白い肌には蛇が這うように縄が打たれている。
「SMの撮影ですか?」
運転手は目を白黒させた。艶かしい女の肌に食い込む縄が、どうにも悩ましかった。

「違うわ。今夜は娼婦なの。旦那の得意先の専務さんに抱かれに行くのよ」
響子はあっけらかんと答えた。コートの前はすでに閉じているが、運転手の記憶の中には縄を打たれた美しい女の記憶が、はっきりと刻まれる事となる。

「旦那さんは知ってるんで?」
「まさか、私が勝手にやってるのよ。夫は何も知らないわ」
「それも内助の功ってやつですか」
「そうよ、うふふ」
運転手はほとほと呆れたような、感心したような気持ちになった。実際、良くやるよと思う。

「相手は旦那さんの事を知ってるんですよね」
「当たり前よ。他人の女房を寝取るって所が、面白いんじゃないの。イクときは必ず、旦那よりもいいか!って聞くのよ。悪趣味だとは思うけど」
「へえ」
響子は別段悪びれずもせず、そう言って笑った。運転手はさっきから関心しきりである。

「大変ですねえ」
「そう思ったら──」
「おっとその先は言わなくても」
運転手はメーターを倒し、貸切のランプをつけた。ついでに室内灯も消し、コート姿の響子を車外の視線から隠してやる。そしてゆっくりと車線を変更し、目的地を目指すのであった。

おしまい

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