沙有里 -4-
- 2007/04/06
- 08:58
チャポン…ッ小柄な沙有里を後ろから抱きしめながら、氷高と沙有里が一緒に浴槽に入る。大きめな浴槽とはいえ、男女が一つの浴槽に入るとなると、必然的に密着した。...
沙有里 -3-
- 2007/04/05
- 08:57
灯りの消えた暗い部屋。和也は先刻から寝よう、寝ようと思いつつも沙有里のことが気にかかり眠れずにいた。目を閉じ、全てを忘れようと思うほど、頭の中に沙有里の笑顔が思い浮かぶ…。そしてその沙有里の笑顔は、彼の妄想の中で次第に変化していく。誰とも知らぬ男に抱かれ、彼が見たこともない妖艶に喘ぐ表情へと…。...
沙有里 -2-
- 2007/04/04
- 08:53
翌日。いつもと変わらぬ足取りで予備校へ向かう沙有里。そして日に日に募る沙有里への想い…。今までは家にひとりでいる時間は静かで好きだったが、最近では退屈どころか寂しささえ感じるようになった。...
沙有里 -1-
- 2007/04/03
- 08:40
「はぁ、はぁ…沙有里ぃ…」薄暗い部屋で男が荒い息を吐きながら少女の名を呟く。下半身むき出しで暗い部屋を照らすテレビ画面を凝視している。部屋には無数の使用済みティッシュが散乱し、男のしていた行為を物語っている。...
赤い眼_ 第2章
- 2007/03/18
- 14:47
彬はここしばらくものすごく気分の悪い毎日を送っていた。あの日の光景が、声が、臭いがフラッシュバックして、そのたびに吐きそうになった。原因不明の頭痛と腹痛にもさいなまれ、勉強にも身が入らない。...
赤い眼_ 第1章
- 2007/03/18
- 14:45
彬は平凡な高校生だった。小学生の時に母をなくしてはいたが、父、大学生の姉、そして中学生の双子の弟と妹といっしょに比較的幸せに暮らしていた。2年前から付き合っている彼女のもいた。彼女の名前はさやかといった。まだ体の関係はないが、すごく仲の良い心の通じ合える彼女だった。...